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小泉 夢菜選手

2022年09月05日

ガールズケイリン10周年を迎えた今年は122期生がデビューをしました。松戸、松山とルーキーシリーズを連続優勝し、本デビュー戦の地元大宮で見事優勝した小泉夢菜選手(埼玉122期)。
122期としては一番乗りの優勝となりました。小泉選手に、初優勝を含めたここまでのレースの振り返りや選手を目指したきっかけ、今後の目標など伺いました。

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山口:まずはデビュー戦のことをお伺いします。地元・大宮でのデビューでしたがいかがでしたか?

小泉:とても緊張していました。

山口:小泉選手はルーキーシリーズを3開催走っていますが、また違う緊張感だったのですか?

小泉:はい。ルーキーシリーズは全員が同期なので、他の選手の脚力や、仕掛けの特徴なども養成所の時からよく知っています。
でも大宮は初めて先輩選手と一緒に走るので、レース動画を見ただけじゃわからない部分もたくさんあったため、とても緊張していました。

山口:デビュー戦は2着でしたが、ご自身で振り返っていかがでしたか?

小泉:2コーナーから仕掛けたかったんですが、前にいた佐藤亜貴子選手が仕掛けていったので、ついていきました。最後4コーナーで捲りたかったんですが、なかなか進まなかったです。

山口:自分が仕掛けたかった所より前に、先輩選手に動かれてしまったんですね。

小泉:はい。見ながらの動きになってしまい、全然積極的に動けませんでした。

山口:デビュー節の目標は何でしたか?

小泉:優勝を狙って走っていました。

山口:見事優勝という結果を出されましたが、決勝戦を振り返ってどうでしたか?

小泉:運が良く良い位置にいられて、展開にも恵まれました。

山口:初手のイメージはどの辺りが良いなどありましたか?

小泉:取れた位置からという想定でした。3番手が取れたので前後を見ながら仕掛けようと思っていたら、前の篠崎新純選手が先行体制に入っていたので、これは捲り追い込みに行こうと切り替えました。

山口:目の前の高橋梨香選手が仕掛けた時は、「優勝かな」というのは浮かびましたか?

小泉:そういうことは考えずに、自分が行けるタイミングを見ながらでした。

山口:そうでしたか。優勝した時はどうでしたか?

小泉:とても嬉しかったです。

山口:目標達成の本デビューでしたが、ルーキーシリーズと比べて違いはありますか?

小泉:雰囲気は全く違います。緊張度もそうですし、「新人として」デビュー戦を走るので「見せなきゃいけないレース」というのも感じていました。
先輩方の走りを初日で実感して、2日目、3日目と自分で修正しないといけないなと思いました。

山口:位置取りもルーキーシリーズと比べて少し苦戦しているように見えます。その辺りはいかがでしょう?

小泉:はい、やっぱり位置取りも皆さん厳しいです。一番感じたのはスキの無さです。ルーキーシリーズは同期で知っているということもあるかもしれませんが、本デビュー後はそれは通じません。
自分で展開を考えて動いていかないとダメだなと思いました。

山口:いわき平では決勝に進むことはできませんでしたが、最終日には自力を発揮して2着でした。小泉選手の理想の戦法や展開はどのようなパターンですか?

小泉:最終的には自力で勝てるようになりたいです。養成所の時からいろんな戦法を試していましたが、一度も先行逃げ切りはできませんでした。自分の脚力の無さも実感しました。
でも卒業してから時間も経ってその間に練習も重ねてきているので、前の自分とは違います。どれだけ今の私が自力を出して戦えるのか、それをいわき平の最終日には感じられました。

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山口:では少し学生時代からの話にうつります。小泉選手は自転車経験が豊富ですが、ガールズケイリン選手を目指したのはいつ頃ですか?

小泉:高校入学して自転車競技部に入ろうと思った時から本気で目指しました。

山口:きっかけは何だったんですか?

小泉:父が高校、大学時代に自転車競技部に所属をしていて、私が小さい頃から自転車が家にあり中学生からは乗り始めていました。
ある時、自転車の大会でガールズケイリン1期生の方と「自転車を漕いでかき氷を作る」対決がイベントであったんです。それに参加して対決をしてもらった時に「競輪選手という職業かあるんだ」と知りました。

山口:それは衝撃的な出会いですね。どの選手と対決したかは覚えていますか?

小泉:増茂るるこ選手と、次の年は加瀬加奈子選手とさせてもらいました。楽しく対戦してもらったという印象です。

山口:最初の時からガールズケイリンは知っていたんですね。それで、高校から本格的に目指したんですね。

小泉:はい、そのこともあり「高校生から本格的に自転車を始めよう」と思っていたので、部活に所属する時にはプロを目指していました。

山口:その後は大学へ?

小泉:はい。大学に進んで、卒業後に競輪選手養成所へ入所しました。

山口:養成所ではどのようなところを目標にしていましたか?

小泉:いろんな戦法を試したかったのと、自分の脚力がどれくらいなのか把握することを目標にしていました。

山口:成績などは時に意識はしていなかったですか?

小泉:そうですね。「自分がどこから仕掛けたらゴールまでもつか」や「どんなタイプの戦法があっているのか」などを分析しながら、どうやったら1着が取れるかというのを考えて走っていました。

山口:順位3位で卒業されて、松戸でデビュー戦を迎えました。初日は人気になっていましたね。

小泉:初日は、初めてお客さんの前で走るということでかなり緊張していたんですが、更に7番車で発送機に着いたとき、お客さんに一番近い車番でした。
そこで緊のピークが来て「これは頑張らなきゃいけない」と変に気合いが入ってガチガチのままスタートしたんです。気持ちでいっぱいいっぱいになってしまい良い走りが全くできませんでした。
ギヤ比も失敗してしまいました。他の選手がどれくらいのギヤ比で走るのかが読めず、3.64と軽いギヤを選択したんですが、他の選手は3.71や3.77と重いギヤで走っていました。次の日にすぐ変えました、、、。

山口:私も中継で松戸ルーキーシリーズにいたんですが、新人選手で、しかもガールズ選手の当日ギヤ変更は珍しいなと感じていました!そういうことだったんですね。でもすぐ変更できるのは自転車経験の長さがいきていますね。

小泉:そうかもしれません。

山口:成績は右肩上がりで、決勝は見事に優勝を決めましたね!

小泉:2日目からは自分のレースができるようになってきて、タイミングなども掴めたし、決勝も修正できたと思いました。

山口:優勝インタビューでも冷静に走れていたんだなという印象でした。

小泉:緊張感は初日とは全く違いました。1番車だったので良い位置も取れましたし、後は周りの動きを見て、自分のタイミングで仕掛けられました。

山口:2場所目の松山も優勝と連続でしたね。

小泉:自分の力を出すことができなかったんですが、優勝できたのは運が良かったと思います。松戸のレースですごく疲れてしまい、松山もすぐの開催だったんですが、そんな中で自分がどれだけできるかと心配ではありました。
でもそんな状態では自力を出しては勝てないと自分のコンディションの状態をわかっていたので、1着をとれる走りをしようと考えて走った開催でした。

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山口:良くないコンディションでも結果を出すのは素晴らしいですね。では本デビューされてしばらく経ちましたが、今強化したいところはどこですか?

小泉:全体的に強化しなければいけませんが、特にダッシュ力をつけたいです。

山口:前で飛びつく時など、ですか?

小泉:そうですね。今は全然スムースに飛びつけておらず、仕掛けてくる選手とのダッシュ力の差を実感します。
私はスピードのある選手に追走はできるんですが、ゆっくりのスピードから一気にスピードを上げるのが苦手なんです。
今は展開的に一度自分で動いて、そこから飛びつきなどをしていかなくてはならないため、その点を強化したいです。

山口:目標はどう決めましたか?

小泉:一戦一戦、1着を取れるように、そして優勝できるようにというのを目標に走っています。競輪祭に出たいと思っていたんですが今の成績では難しいようなので、とにかく力を出し切って走り1着を取ることを目標にしています。

山口:どんな選手になりたいですか?

小泉:自力で勝てるような選手になりたいです。

山口:具体的に目標にする先輩はいますか?

小泉:石井寛子選手です。常に良い位置にいて1着を狙える選手になりたいです。

山口:大宮、西武園と地元開催が続きますね。(インタビュー時は大宮出走前)

小泉:はい、気合も入りますし、特に大宮は目標にしている石井寛子選手もいるので、自分がどこまでできるか楽しみです(補足:大宮は優勝が石井寛子選手、小泉選手は決勝3着でした)

山口:先輩方との交流はここまでありましたか?

小泉:皆さんにご挨拶させてもらっています。篠崎選手は何度も開催で一緒になっているので、話しかけてくださってアドバイスもいただきました。

山口:篠崎選手も自転車経験が長い選手ですね。

小泉:1期生でガールズケイリンを引っ張ってきた方なので、どういう風に気持ちを持っていくのかや、ケアの仕方など親切にたくさん教えてくださいました。

山口:選手になって生活の流れは確立してきましたか?

小泉:まだまだです。練習、レースの繰り返しですね。ケアに関しては気をつけていて、質の高い練習をするには必要だとマッサージによく行くようになりました。

山口:趣味の時間はどうですか?

小泉:家にピアノがあり先生にも習っています。レースがあるのでなかなか行けていないんですが、行ける時には先生に会いに行っています。ピアノを弾く時間はかなりリフレッシュになっています。

山口:練習環境はどのような感じですか?

小泉:師匠の國廣哲治さんと弟弟子と一緒にしています。バンクに入る時はグループの皆さんと一緒ですね。街道、ウェイトトレーニング、パワーマックスなどの室内練習など内容は様々です。

山口:ありがとうございます。たくさんお話を伺いました。
では最後に今後の目標と、オッズパーク会員の皆さんへメッセージをお願いします。

小泉:いまは自力を出して勝てるように練習をしています。自力で1着を取れるように頑張ります。

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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