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小林 莉子選手

2022年09月16日

8月に西武園競輪場の『オールスター競輪』にて2日目にアルテミス賞レースが行われました。
ガールズケイリン総選挙2022にて上位に選ばれた選手たちによるレースを優勝した小林莉子選手(東京102期)にお話を伺いました。また今後の意気込みなども聞いておりますので、ぜひご覧ください。

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山口:まずはアルテミス賞レース、優勝おめでとうございました。

小林:ありがとうございました。

山口:以前お話を聞かせてもらった時に「コレクションを勝てていない」という話題がありましたね。

小林:アルテミス賞レースの出場も今回で6回目だったので、素直に嬉しかったです。

山口:メンバーも強力でしたが想定はありましたか?

小林:走ってみて流れの中で戦うしかないかな、と思っていたので、「展開は早くなるかもな」くらいであとは特に想定はしていませんでした。

山口:尾方真生選手(福岡118期)の後ろにいましたが、残り2周からの仕掛けに乗っていかず、梅川風子選手(東京112期)の後ろへいきました。あのあたりの判断はどうでしたか?

小林:前を奥井迪さん(東京106期)がとっていたので、もしついていって踏みあいになった場合、自分が外に浮いてしまう可能性があると思いました。
もし踏みあいになったら梅川さんの捲りが一発あるだろうなと思って、瞬時に切り替えました。

山口:ドンピシャの判断だったんですね!

小林:そうですね。本当に良かったと思います。

山口:梅川選手が仕掛けていった時はいかがでしたか?

小林:踏み出していった時のスピードがかなり良かったので、追走して足をためられれば優勝はあるかもなと思いました。でも梅川さんがすごくかかっていたので、きつかったです。

山口:差し切っての優勝、素晴らしかったです。周りの反応はいかがでした?

小林:ゴールしてすぐにお客さんが「おめでとう」と言ってくれたり、名前を呼んでくれて嬉しかったです。

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山口:アルテミス賞の前、7月の大宮から取材時も連続優勝中ですが、好調の要因は何かありますか?

小林:特に練習の感じがすごく良い!というのはないんです。でも流れがとても良いですね。
今年の初めは苦戦をしていたんですが、徐々に自分がやりたいこと、練習で課題にしていることをレースで出せてきている気がします。その達成感もあり、良い流れができているのかもしれません。

山口:言える範囲で構いません。やりたいこと、課題というのは何ですか?

小林:特に弱点と思っているのがダッシュのなさです。
後はレースの中でだと、良い位置が取れなかったときにどう対処するかです。「よくない位置からどうリカバリーをして1着に繋げるか」は今年課題にしていたことなので、それをうまく対処できて、結果に繋がっているのかなと思います。その気持ちの変化は大きいですね。

山口:良い流れができてきたんですね。
次にフレームについて伺いたいです。変えて結果が出ている選手もいると聞いていますが、小林選手はいかがですか?

小林:みんなフレームを乗り換えて結果が出ているので、乗ってみたい気持ちはあります。でも、自分の感覚として乗りこなすパワーがまだないのかなと思って、今は変えていません。

山口:小林選手のレースを拝見して、先行の後ろからより捲りに乗って追い込む方が得意なのかなという印象を受けました。その辺りはいかがでしょう?

小林:最近のガールズケイリンは、ガンガン逃げる選手よりもスピードを一気にあげてタイムを出す捲りを得意とする選手が増えています。
さっき話したレースの中の課題の一つに「短い距離の中で前をとらえられるか」というのもあります。その結果がレースで出始めて「これが勝ちパターンだな」と思ってからは、そっちの方が得意かもしれません。

山口:一瞬のスピードを磨きつつも、それ以外のパターンでどう勝つかというのが課題なんですね。

小林:そうですね。その辺りを重点的に取り組んでいます。

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山口:大宮の決勝は、日野未来選手(奈良114期)の捲り追い込みを差しての優勝でした。まさに、のレースでしたね。

小林:あれは自分でも、差しているかわかりませんでした。でも良い感じで踏めた感覚はありましたね。優勝できてよかったです。

山口:逆に武雄は3日間「B」をつける、早めの捲りのレースでしたね。そちらはどんな思いだったんですか?

小林:しっかり自力を出せる時には出したいと思っています。それがうまく出た3日間でした。

山口:特に決勝は飛びつきからの捲りが素晴らしかったです。高木佑真選手(神奈川116期)のカマシに飛びつく時、高木選手を追走していた選手もいた中で、スッとスムースに切り替える動きがなめらかでしたね。

小林:内に包まれないことと、自分が踏めるタイミングで仕掛ける、という2つはあのレースの前に意識をしていたことでした。
飛びつくタイミングを逃していたら内に包まれてしまっていたので、一瞬の判断でしっかり外に踏めたのは良かったです。

山口:強引に並走することもなく取りきるのは技術なんでしょうか。

小林:予測して前に踏んでいると、結構飛びつけるなと感じています。仕掛けが見えてから踏むと、それについてきている選手もいるので並走になってしまうんですが、予測して踏んでおいて「仕掛けが来なかったら自分でいこう」という気持ちでいるのが良いのかなと思います。

山口:なるほど。好調さもインタビューの中からも伺えますが、今の一番の課題は何ですか?

小林:トップスピードが他の選手に比べてないので、タイムを出しての捲りを出せるようにトップスピードを上げていく走りをしたいです。

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山口:次走が共同通信社杯(名古屋)内で行われる「ティアラカップ」ですね。

小林:新しいレースなので、優勝したいという気持ちも強いです。でもメンバーもみんな強く、タイムも出やすい名古屋のバンクなので、まずは位置取りをしっかりしてそこからの勝負かなと思っています。

山口:位置取りにこだわる選手も多くいそうですね。

小林:本当に、、、位置取りは厳しい選手ばかりです。流れの中で、初手からではなく勝負所で良い位置にいられるように、自分で動きながら取っていくしかないですね。

山口:名古屋のバンクの印象はいかがですか?

小林:最後に走ったのは雷でレースが中止になった時なんです。なので、レースがうんぬんより「怖かった」という印象ですね(苦笑)

山口:あの時!確かに、そうですね。でもミッドナイトではなく今回は昼間ですもんね!

小林:そうですね。まだ明るい時間帯なので、荒天にならないことを祈ります(笑)
(補足:そのミッドナイト競輪は2走目に雷で中止になりましたが、決勝は奥井選手の捲りを差して優勝しています!)

山口:賞金ランキングは取材時は6位ですが、今後に向けてはどうですか?

小林:もっと取りこぼしなく、年末のオッズパーク杯ガールズグランプリに繋げていくような走りをしないといけないと思っています。気を引き締めて今後も走ります。

山口:ガールズグランプリはもう意識していますか?

小林:もちろんのりたいです。でも考えすぎると硬くなってしまうので、考えないようにはしているんですが、やっぱり意識して賞金ランキングは見ちゃいますね。

山口:そうですよね。一戦一戦の積み上げですね。

小林:そうですね。

山口:ありがとうございます。では最後にオッズパーク会員の皆様へ今後の意気込みをお願いします。

小林:ティアラカップは新しい試みのレースなので、優勝目指して走ります。そしてグランプリにより近づけるように頑張ります。

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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