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古性 優作選手

2024年10月11日

今年のオールスター(GI)では初めてのファン投票1位に輝いた古性優作選手(大阪100期)。
優勝という最高の結果でその期待に応えました。
大歓声の中で走った気持ち、そしてファンに対する想いなど様々なお話を伺いました。

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ナッツ:オールスター(GI)の優勝おめでとうございます。ファン投票1位に応えての優勝でしたね。

古性:本当に嬉しいですね。

ナッツ:2021年に出場した時は16位でしたが、今年は1位でした。
ファン投票の順位がどんどんと上がっていったことはどう感じますか。

古性:やっぱり日々のレースを評価していただいたということですごく嬉しいなと思います。

ナッツ:このオールスター(GI)は他のGIとはやっぱり少し違う感覚なのでしょうか。

古性:そうですね。やっぱりファンの皆さんの投票がなければドリームレースにも出場できないですし、そこはすごく特別な思いはあります。

ナッツ:実際に1位に選ばれた時の気持ちはいかがでしたか。

古性:まさかでしたね。笑

ナッツ:まさか、ですか。それはどういった部分で感じたのでしょうか。

古性:なんですかね...特にインパクトのあるレースもすることができてないですし、それでも僕なんやなと思いました。自分の中では物足りなさを感じていた中だったのでびっくりしました。

ナッツ:そのファン投票1位で迎えたオールスター(GI)でしたが、状態はいかがでしたか。

古性:状態面もあんまり上がりきらずに、今年のGIの中では1番不安を抱えたまま入った開催にはなりましたね。

ナッツ:そうだったんですね。自分の中では全然満足いく状態ではなかったと。

古性:はい。岸和田のGIの状態が良かったんで、それに比べるとかなり物足りないなって感じでした。

ナッツ:平塚競輪場自体は去年のダービー(GI)以来だったのですが、イメージとしてはいかがでしたか。

古性:すごく華やかですし、相性っていうよりかは走って楽しいバンクだなと思いましたね。

ナッツ:その中で初日はドリームレースを走りました。ファンの期待が集まってのレースでしたが、声援はいかがでしたか。

古性:本当に素晴らしい舞台で走らせてもらって、もう僕は脇本さん(脇本雄太選手・福井94期)と深谷さん(深谷知広選手・静岡96期)がすごくもがき合ってたんで、なんかこう観客目線じゃないですけど、ちょっとそんな感じで見てましたね。余裕はない中ですけど、迫力があってすごい光景でしたね。

ナッツ;それほど沢山のファンが声援を送っていたのですね。以前、記事で脇本選手との連係時は作戦は立てないと見たことがあったのですが、実際はどうなんでしょうか。

古性:最近までは立ててなかったんですけど、今年のサマーナイト(GII)ぐらいからちょろちょろっと作戦は組み立てるようにはなりました。

ナッツ:その辺りの変化はどういった理由でしょうか。

古性:やっぱり脇本さんもやりたいことがあると思いますし、その中で自分が脇本さんが走りやすいように援護できたらいいなっていう感じで立てるようになりましたね。

ナッツ:その作戦を立てることで、連係も少しずつ変わってきた実感っていうのはありますか。

古性:そうですね。やっぱり作戦ないよりかはある方が、どうしたらいいかっていうのがわかるので、自分は動きやすくなったかなと思います。

ナッツ:ドリームレースでは3着でしたが、一走しての感覚はいかがでしたか。

古性:本当にもう脇本さんがすごく強くて、僕はもうただただきつくて力不足を実感したなって感じですね。

ナッツ:ただ、そこから2走目に関しては自力でのレースでした。2コーナーから捲って後続を離すようなスピードでしたが、自力で動いての感触はいかがでしたか。

古性:状態を上げる意味でも色々な試行錯誤をして、少しずつ良くなってきたかなっていう感じですかね。

ナッツ:その後、シャイニングスター賞では再び脇本選手の連携でしたが勝負所は前と大きく車間が空いていたのはわかりましたか。

古性:いや~もう風が強すぎて、僕は状況があんまりわかってなかったですね。

ナッツ:最後はその中で進路を内にとって4着まで伸びてきましたが、ご自身の中での手応えは。

古性:もう苦しかったですね。いっぱいいっぱいで。

ナッツ:準決勝では窓場千加頼選手(京都100期)との連係になりました。
窓場選手は近況非常に力をつけてきた印象があるのですが、古性選手から見て窓場選手はいかがですか。

古性:そうですね、年頭はちょっと頼りなかったんですけど、本当にウィナーズカップ(GII)ぐらいから覚醒した感じで、すごく頼もしかったですね。

ナッツ:その辺りは古性選手から見て、思い当たる理由はあるんでしょうか。

古性:競輪学校時代からすごくポテンシャルを持ってたんですけど、まあ自分を高めることを怠ってたのだけだなと思うんですけどね。笑
千加頼は練習したらあれぐらいのポテンシャルある選手ってもう知ってたんで。

ナッツ:自分のポテンシャルを引き出せるような練習や考え方とかが出来るようになったわけですね。その窓場選手との連係では、ジャン過ぎに3番手に松浦選手(松浦悠士選手・広島98期)が捌いて入っていました。あの辺りはいかがでしたか。

古性:もうすぐに後ろに入ったのがわかったので、動きに気を付けていましたね。

ナッツ:その後北井佑季選手(神奈川119期)が捲ってきましたがあの時の動きですよね。
軽く北井選手を振りつつ、インの松浦選手にはしっかりと当たった部分。結構SNS上でも話題になっていました。あの辺りは古性選手の中では考えての動きだったのでしょうか。

古性:そうですね。北井さんはまだ伸びてくる可能性もありましたし、そこをちょっと振ったら郡司くん(郡司浩平選手・神奈川99期)が中に来てくれるんで、そうなると北井さんは苦しくなると思いました。あとは内外線間を空けると、やっぱり松浦くんが来てくれるので、そこをしっかり潰したらワンツーは決めれるなっていう感覚はありました。

ナッツ:その辺りの判断がさすが古性選手、と感じたのですが、ああいった動きは走りながらの瞬時の判断なんでしょうか。

古性:ですね。もう走りながらです。

ナッツ:先ほど脇本選手との作戦の話もありましたが、この窓場選手とのレースの場合もあらゆるケースを想定して作戦を立てたのでしょうか。

古性:いや、千加頼の場合は作戦はなかったですね。そのあたりは全部任せて、という感じでした。

ナッツ:ということは、決勝戦も窓場選手との連係でしたが、ここも作戦は立てなかったということでしょうか。

古性:はい、初手の部分を確認しただけですね。

ナッツ:それだけだったのですね。結果的に前を取りましたが、そこから北日本の番手に粘るっていうところもプランとしては。

古性:いや、もうそのあたりもなんもわかんないです。笑 全部千加頼に任せてたので。

ナッツ:結果的には下げて5番手を確保して窓場選手が捲り上げていきました。前は新山響平選手(青森107期)が先行して、佐藤慎太郎選手(福島78期)のブロックもありました。
振り返っていかがですか。

古性:2コーナーで千加頼が踏んでいった時に、これはワンツー狙いに行ってるなって思う仕掛けでしたし、千加頼は伸びてもいったので、これは捲れるかなって感じはあったんです。ただ慎太郎さんがすごく上手やったなという感じでしたね。

ナッツ:そのブロックで窓場選手も少し勢いが止まったところ、古性選手は外に持ち出して踏み込みました。その時の感覚はいかがでしたか。

古性:千加頼がブロックもらった時に一緒に僕も煽りもありましたし、ちょっと苦しくなったなって感じだったんですけど、決勝戦が1番状態が良かったんで勝てたなという感じです。あれが準決勝ぐらいの状態だったら、多分4着ぐらいになってる感じはします。

ナッツ:そんなに準決勝と決勝で状態が違っていたのですね。古性選手の仰る修正っていうのは、どういったことを指すんですか。

古性:身体のインナーの使い方ですね。

ナッツ:それをローラーとかに乗りながら修正していくような感じなんですか。

古性:そうですね。決勝の前にローラー乗ったんですけど、最後の5分ぐらいで閃いたことがあって、それを決勝でやった感じですね。

ナッツ:その閃きがあっての勝利だったとは。そして、ゴール後すぐに右手でガッツポーズしました。感情が高ぶってたような印象ありましたがお気持ちとしてはいかがでしたか。

古性:そうですね。今年GIで情けないレースが多かったんで、やっとこう結果を残せたなって感じでしたね。

ナッツ:前半のGIで苦しい結果が続いていたことに対しての悔しさがあったと。

古性:ナショナルチームと練習させてもらって、色々感じる部分もありました。でもしっかり自分の思ってるトレーニングができれば結果は出るとは思ってたんで出せてよかったですね。でも今回に関しては本当に千加頼のおかげなんですけどね。

ナッツ:最近は窓場選手など、近畿の若手選手がたくさん出てきたことはどう捉えてますか。

古性:本当にそういう選手と走る機会も増えてきましたし。僕はすごく嬉しく思ってますね。

ナッツ:その中でもちろん自力も人の後ろも、というケースもありますが戦い方に関してはどう考えていますか。

古性:もちろん、自力と追い込みじゃ全然違うんですけど、やっぱり自力をやってないとGIは取れないですし、追い込みになっても自力持ってないと多分優勝できないんで。
そこは落とさずですね。むしろもっと上げていくイメージですね。

ナッツ:あとは今回のファン投票1位というところもそうなのですが、決して派手なパフォーマンスをしない中でもファンに支持され、古性選手自身もファンのことを考えている印象があります。改めてファンの存在はいかがですか。

古性:そうですね。僕はリップサービスもしないですし、それこそ純粋に自分のレースを見ただけで評価してもらったっていう嬉しさはあります。
むしろインタビューだけ出ていたらファン投票の順位は下がると思うので。笑
シンプルに競輪で評価してもらったのがすごく嬉しいなと思います。

ナッツ:だからこそ感謝の気持ちが自然と口に出てきたりっていうのもあるわけですよね。

古性:そうですね。自分はそれこそイベントに頻繁に出たりもしないですし、自分はやっぱり走って良い走りをしてファンの皆さんの期待に応えたいっていうのがあるんで。
やっぱりどうしてもイベントよりも練習の方がメインになってしまいますし、ファンの皆さん的には物足りない部分もあると思うんですけど、僕の中ではそこしかないと思ってるので、練習を突き詰めてやらしてほしいなって感じています。

ナッツ:それがファンに伝わってるからこその今回のファン投票1位っていうところだと思いますよ。

古性:そうだとしたら嬉しいですね。

ナッツ:その中で、古性選手は今後どこに目標を置いていきますか。

古性:ずっと言っているんですけど、ダブルグランドスラムをやってみたい、目指したいなっていう気持ちはあります。

ナッツ:そこに対してご自身の中で足りない部分だったり、強化していきたい部分はありますか。

古性:脚力的にももちろんですし、人間的にももっと成長しないと絶対取れないなと思います。もっとこうなんですかね...誰もやったことのないことを目標にしてるわけなんで、全ての項目でトップになっとかないとという気持ちですね。
トップスピードもそうですし、横の技術もそうですし、メンタル的にもそうですし。だからこそ難しい部分ではあるんかなと思いますけど。

ナッツ:心技体含めて全部がトップにならないと辿り着けない目標だと。

古性:そうですね。そうしないと誰も行けなかったところになかなか行けないなと思っています。

ナッツ:沢山のお話をありがとうございました。では最後にオッズパークの会員の皆様へ一言お願いします。

古性:いつも応援していただいてありがとうございます。これからも応援してもらえるよう頑張ります。

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※インタビュー / ナッツ山本(なっつやまもと)
公営競技の実況に憧れ、一念発起し脱サラ。2022年別府競輪と飯塚オートレースの実況でデビューを果たすことになった期待の新星。
まだデビューから間もないが、競輪中継の司会も経験し徐々に活躍の場を広げつつある。星の観測と手品が趣味。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

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