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現地レポートVer.1
日本競輪学校1泊2日体験記!

レポーター:赤見 千尋

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—恐怖の自転車体験

1泊2日中かなりの大雨が降っていたのですが、1日目の午後、一瞬だけ雨が上がった時間がありました。その隙を突いて、念願のバンク体験!自転車といえばママチャリしか乗ったことがないわたしですから、ピストレーサーというレース仕様の自転車に跨るのは初めての経験。「ブレーキがないうえに、脚をペダルに固定する」というのは、想像以上に恐怖感がありました。しかも、普通の自転車と違って?ペダルが空転しないので、止まるその瞬間まで脚の回転を止めてはいけないんです。教官から「絶対僕が受け止めるから!」と言っていただき、覚悟を決めてスタート。最初はおっかなびっくりユルユルと走っていたのですが、ペダルが思った以上に軽くて、どんどんスピードに乗って行きました。2、3周もすると「自分で止まることができない」という恐怖も忘れ、鼻歌混じりに気持ちよく風を切っていました(笑)。6周回ったところでスピードをゆるめ、教官に受け止めてもらって無事停止。「上手いですねぇ」と褒められたので、今度は角度のついたコーナーに挑戦することに!1周目からグングンスピードを上げて、2周目から傾斜のある部分を攻めてみたのですが…。正直、かなり怖い!教官から「そのスピードなら絶対に落ちないから」と言っていただいたんですが、コーナーが近づいて来ると壁が迫って来るようで、どうしても平らなところまで下りてしまう…。何度も何度も挑戦したのですが、気持ちが負けてしまい、結局角度のついたコーナーを走ることができませんでした。

このあと女子生徒たちがやってきて、ロケットという訓練をスタート。3人〜4人がグループになり、バンクの頂上の部分から下りの傾斜を使い一気にロケットのように下ってダッシュするのです。わたしなんて、緩い傾斜の部分でビビっていたのに…。頂上の辺りは、立っているのもやっとなほど角度がついているのに…。改めて、競輪選手の脚力とハートの強さに脱帽したのでした。

バンクでは軽快にペダルをこいでいたつもりでしたが、いざ自転車から下りてみると脚がガクガク…。膝が笑ってしまって、なかなか上手く歩けません。そんな状態で連れていかれたのが、屋内ローラー場。ローラーとは、まさに名前の通り3本のローラーが横に回転する上を自転車で走るのです。ローラーが回るんですから、ものすごく不安定なのです。教官から「これは初心者にはできないでしょう」と言われ、先ほどのバンク体験で撃沈したわたしとしては「絶対やってやる!」という強い気持ちで挑みました。もちろん、サドルの後ろを教官に持っていただいて。しかし、それでもかなり不安定!どう不安定かというと、横ぶれがすごいんです。強風に煽られてハンドルを取られるように、右に左にガンガンぶれまくり。「脚を止めると転びますよ」と脅されたので、必死にこぎ続けました。「上手いですねぇ」と褒められて、調子に乗ってこいでいたら、いつの間にか教官が目の前にいるではないですかっ!?教官が手を離している"という現実に気づいた瞬間、大きく右にぶれましたが、なんとかこらえることができました。バンクは攻めきれなかったけれど、ローラーは制覇。これで1勝1敗です。

続いて向かったのは…競輪学校と言えばこれ!というくらい有名な登坂走路。バンクとローラーで脚がガクガクな上に、このそびえ立つような壁を見た瞬間心が折れました。ヨロヨロとこぎだしたものの、早々に自転車を下りて徒歩に切り替え。自分の脚で上っても相当な坂道です。坂というか、壁にしか見えません。これを自転車で上るとは…競輪選手恐るべし。

ということで、自転車練習は1勝2敗で負け越したわたし。ぐったりしながら向かった先は、またしても食堂。恐怖の夕ご飯の時間です。生徒たちは、ごはんの量が何グラムであるかきちんと計っていました。一緒に食べた蓑田生徒は、なんと400gも食べるそう!わたしのお茶碗を見て、「それしか食べないんですか?」と言っていたけれど、これでも普段よりは多いんです!!

生徒は夕食前に入浴を済ませているので、食事のあとは自習時間。4人部屋の自室で各自自習に励みます。その後の19:45〜20:50までが自由時間。でもこの時間を使って体育館に自主練に行く生徒も多く、1日の中で自由に過ごす時間はほとんどありません。22:00に消灯となって就寝。わたしも久しぶりに運動したので、ぐっすりと深い眠りにつきました。


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