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オートレース選手インタビュー
パイロット(海上保安庁)からオートレーサーへ!|山本 将之選手
2020年3月13日

父の勧めで入った海上保安庁を辞めてオートレーサーになった山陽33期山本将之選手。選手になったことを後悔しないように活躍してオートレースで親孝行をしたい。バイク競技で経験を積み海上保安庁で培った気合いと根性でいざオートレースの道へ。デビュー初優勝を飾りこれから山陽オートの主役の座に昇り詰めるであろう山本選手。これから注目してほしい山陽若獅子の一人です。

インタビュー / 内野久照

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内野:デビュー初優勝おめでとうございます。(2020年2月16日飯塚)

山本:ありがとうございます。

内野:優勝戦は何回目でしたか?

山本:3回目でした。

内野:どのような状態で優勝戦に挑んだのですか?

山本:朝の練習が濡れていました。濡れた走路は嫌いじゃないけど結果が出ていなかったのでブチ走路、乾きかけの走路が希望でした。

試走タイムが周りと同じくらいだったので、後は自分のやれる事を一生懸命して負けても良いという気持ちでぶつかっていきました。

内野:レースを振り返って?

山本:はい。先頭を走っていて、竹谷隆選手(飯塚23期)が来たときは、もうダメかなと思いました。ただ、いつもだと焦って滑らせたりする事が多いですが落ち着いて走れました。優勝戦はスタートからゴールまで、慌てることなく気持ちを落ち着かせて、走ることが出来たので、優勝することが出来ました。

内野:優勝を確信したのは?

山本:ゴールした瞬間はまったく実感がありませんでした。

ゴールして外線を周っていたらファイティングゲートに師匠の五所淳選手(山陽23期)と整備グループの岡松忠選手(山陽17期)と前田淳選手(山陽27期)が出て来てくれて、僕に向かって手を振っていたのでその時に自分が優勝したのだと思いました。3人の姿を見てから実感が湧いてきましたね。

内野:師匠の五所淳選手からは何と声を掛けて頂きましたか?

山本:『おめでとう。上デキ上デキ!』と拍手して迎えて頂きました。

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直接しっかりと言えていませんが五所さんには感謝しております。五所さんの指導があったから優勝出来たと思っています。また周りの皆様にも色々とサポートして頂き感謝の気持ちで一杯です。

内野:オートレース大好きなご両親には報告されましたか?

山本:はい。報告しましたがまだ皆と会えていないので、今度家族でゆっくりご飯を食べながら話したいと思っています。

内野:飯塚で優勝した勢いのまま地元山陽の若獅子杯でした。準決勝戦で初めて最高ハンデを経験しましたが?

山本:スタート切るまでは凄くドキドキしていました。普段以上に気持ちが高ぶっていましたが、青いランプが1個ずつ消えて行く大時計を見たらスーッと力が抜けてスタートに集中する事が出来ました。急に緊張感がなくなり逆に良い方向に気持ちも向きました。

スタートを切って前まで行くことができ、先頭に出ることが出来ました。

内野:スタートから好位置に付けて先頭に出た時は何を考えましたか?

山本:朝のスタート練習が上手く切れました。準決勝戦本番はそのイメージ通りにスタートが切れたと思います。切った瞬間、前に出た瞬間は『このまま走れば決勝に進めるぞ』思いました。しかし、これが油断に繋がってしまいました。

後ろのエンジン音が聞こえてからはコースを締め始めていました。

その後にコースを外して捌かれました。

内野:2番手にはなりましたが食らい付いていましたね!

山本:2番手になってからは付いて行ける感じはありました。エンジンもタイヤも良かったので、このまま前に付いて行くことが出来れば優勝戦はあると思いましたが、結果は3着に終わりました。正直凄く悔しかったです。

ただこの経験は自信になりましたし、次に繋がると確信しました。

頑張れば結果は付いてくるものだなと感じました。

内野:若獅子杯で初日にハンデが重化して4日目準決勝戦でまたハンデが重化しましたが?

山本:4日間でハンデが20m下がったことは自分でも良かったと思うし嬉しかったです。

この位置、最重ハンデ最高ハンデになりたいと思ってオートレースに打ち込んできたので念願叶って嬉しかったです。

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内野:2020年はどんな目標でスタートしたのですか?

山本:デビュー当初から周りに言われ続けてきた事があります。

最高ハンデになってからが本当のオートレース選手の始まり。

一番後ろになって分かる事が沢山あると教えて頂いていたので、最高ハンデになる事を目指して2020年はスタートしました。

昨年はまだ1級車(2019年1月から乗り換わり)で走るという感じではなく、車を操る事がまったく出来ていませんでした。納得のいく競走が出来ませんでした。

上手な同期は1級車に乗り換わってすぐに結果を出し優勝しています。

昨年は同期にどんどん置いていかれていました。

ただ僕はコツコツタイプです。焦る事無く一つずつ課題をクリアしていこうと思って取り組んでいます。一走一走大事に集中して走る事を心掛けて、少しずつですが結果を残していけるようにと思っています。

内野:今の自分に足りない事は?

山本:レース中の落ち着きが無いところです。冷静さを求めて落ち着いて走ることが出来れば、もっと結果が付いてくると信じています。

内野:バイク経験者と聞きました。

山本:はい。バイクとの出会いは6歳から始めたモトクロスです。幼稚園の年長でした。

父に無理やりに連れて行かれて当時はイヤでイヤで仕方なかったです。その頃子供の遊びというものは一切やっていなかったですね。(笑)

ただやっているうちに面白さも段々と分かってきて高校ではトライアルというバイク競技に没頭しました。高校ではバスケット部に所属していましたが、3年間トライアルをやり続けました。

内野:モトクロスとトライアルの違いは?

山本:モトクロスは何台ものバイクで競い合うオフロードレースで、トライアルは一人ずつ行うバイク競技で障害物を乗り越えて行くような競技です。

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内野:オートレース選手になるか就職するか進路を迷ったと聞きました。

山本:高校卒業後は海上自衛隊です。自衛隊から海上保安庁に進みました。

オートレースは31期で1次試験に合格し2次試験に行きたかったけど、同じ時期に受験していた海上保安庁に合格したことから、この時はオートレース選手を諦めて海上保安庁に進みました。

内野:海上保安庁では何を?

山本:海上保安庁ではプロペラ機に乗っていました。約4年間パイロットです。

内野:海上保安庁で培ったものは?

山本:気合いと根性です。

内野:選手になるきっかけは?

山本:小さい頃からオートレーサーになりたいと思っていました。

父に勧められて国家公務員になりましたが正直自分の意志とは違っていました。

どうしても選手になりたかった。オートレーサーになる事はあこがれでしたし、ずっと考えていました。選手に絶対になると家族や勤務先の周りに伝えていました。

オートレースは昔から好きでした。生まれて間もない頃から父親に連れて行かれて小学校の時には選手になりたい。将来はオートレーサーと決めていました。

32期は受けることが出来ず33期を受検し合格することができました。

31期の2次を受けられなかった事を当時は後悔していました。

選手になるのには親の同意が必要でした。

33期の試験は最後の挑戦にする覚悟を決めて臨みました。

一度は父親が勧めた公務員の道に進みましたが、今となってはこれまでの事があったので

オートレース選手になれたと思っています。選手になって本当に良かったし家族にも感謝しています。

内野:憧れの選手はいましたか?

山本:高校の先輩の荒尾聡選手(飯塚27期)、有吉辰也選手(飯塚25期)そして東小野正道(飯塚25期)があこがれの選手でした。BIGレースで活躍する選手が格好良かったです。

内野:同期の中ではどんな存在ですか?

山本:はい。完全にいじられキャラです。同期は皆と仲が良いですよ。僕はこのキャラを通して行きます。

内野:養成所はどんな場所でしたか?

山本:約10ヶ月拘束されていました。自由がきかなかったのでそれが辛かったです。

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内野:デビュー戦は?

山本:もちろん1号車でしたが試走の感じから逃げられるのかなと甘い気持ちだった事を思い出しました。

序盤は粘ったけど結果は7着。その時オートレースは難しいなと思いました。

内野:今の課題は?

山本:雨で結果が出ていません。成績が良くないですが雨も嫌いじゃないので、晴れも雨も捌きがまだまだなので、沢山練習してバイクを操る技術を磨きたいです。

内野:イメージカラーは?

山本:黄色が好きです。イメージカラーイエローです。

ヘルメットはタイラレーシングレプリカモデルです。正真君(伊勢崎33期・伊藤正真選手)からのプレゼントです。タンクもフェンダーもタイラレーシングカラーです。

タンクとフェンダーを先に塗装してたら、たまたま正真君がタイラレーシングレプリカモデルのヘルメットを使っていたのでプレゼントしてくれました。今、正真君が着用しているヘルメットは僕がプレゼントした物です。

内野:何故黄色が好きなのですか?

山本:はい。黄色は金運がある色だと思っています。このお話をすると自分がお金好きだなと思われますが...。いつもレース場に持って行く物にお守りがあります。金運があると言われているお守りを2個財布に入れてレース場に持って行きます。稼がないといけませんから。これは内緒にして下さいね。(笑)

内野:休みの日は何をしていますか?

山本:温泉に良く行きます。一人で行く事もありますが友達と時間が合えば温泉です。好きですね。家が大分に近い所なので別府温泉・湯布院・日田・阿蘇と休みが1週間近くあれば必ず温泉行きますよ。(笑)

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内野:おすすめの温泉は?

山本:日田がおすすめです。穴場スポット的な所が多いので自分も良く行きます。

内野:温泉以外での気分転換はありますか?

山本:長渕剛さんの曲を聞いていると、気持ちが高ぶります。(笑)

内野:好きな女性のタイプは?

山本:ポッチャリしている女性が好きです。

内野:今、彼女は?

山本:いません。

内野:『彼女募集中です』と書いても良いですか?

山本:是非書いて下さい。(笑)

内野:話がそれたのでオートの話に戻ります。今後の目標は?

山本:最高ハンデで走る。そして定着する事です。最高ハンデを経験しましたがずっと最高ハンデで戦う事が目標です。一番後ろからいつも走れるように努力していきます。

内野:山本選手はどんなレーサーですか?

山本:試走が出ている時は逆に焦りが出て結果を残せない時が多いです。

まだまだ自分自身をコントロール出来ていないですね。

試走をしっかり出して結果を残せる選手になりたいです。お客様から信頼できる選手にならないといけないと思っています。

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内野:これからオートレーサー山本将之はどんな選手を目指しますか?

山本:スタートが早い選手になりたいです。そして日本選手権で活躍したいです。まだ、SGの舞台を経験していないので、来年のオールスターへのファン投票を宜しくお願いします。(笑)SGで活躍する選手になります。

内野:山本選手にとってオートレースとは?

山本:最高の職業です。オートレースが楽しいです。自分の好きなバイクに乗る事が出来て稼がせてもらっています。バイクに乗る事を仕事にする事が出来ました。最高の人生です。

内野:オッズパークを御覧の皆様にメッセージをお願いします。

山本:試走番長と言われないように結果を出しますのでこれからも車券を買って応援して下さい。今後も一生懸命頑張ります。今回はこのような機会を与えて頂きありがとうございました。

インタビュー / 内野久照

MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。

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