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オートレース選手インタビュー
いつも120%で挑みます。気持ちで走ります!|高宗 良次選手
2020年4月23日

『僕みたいな選手でも応援してくれる人達がいる。怪我をしたことで周りの選手に助けてもらった。全てはレースで結果を残して恩返しするしかない。』と話す高宗良次選手(飯塚32期)に飯塚オールスター出場への意気込みとここまでの選手生活を振り返って頂きました。

インタビュー / 内野久照

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内野:昨年の浜松オールスターで怪我をされ、ここまでどのような状態ですか?

高宗:昨年はS級をキープする事。ここを目標に挙げてレースに挑みましたが、S級をキープする事が出来なかったです。

復帰後の昨年は最重ハンデから一度も前には行かなかったので、今年に入ってもこの最重ハンデの位置は必ず守っていきたいと思っていました。しかし、ハンデが軽化してしまい現在10m前から走っています。悔しい結果になりました。

もちろん最重ハンデに戻りS級に返り咲きたいと思っています。

内野:昨年の怪我について教えて下さい。

高宗:怪我はゴール後の事故でした。決して気を抜いた訳ではありませんが、自分の責任です。

人を落して大きな事故を誘発してしまったのは事実です。

自分自身も大怪我を負いました。右足下の部分を粉砕骨折して5ヶ月間の入院をしました。

復帰戦では周りが心配してくれて無理しないようにとアドバイスもありましたが、次節のSGに出たかったので一走目から気合で走りました。

試走が出なかったので大丈夫かなと思いましたが、怪我する前と同じ競走タイムが出たので少し安心しました。

ただ復帰しても以前と同様にドドド(タイヤの跳ね)が治まらないので、周りに手伝ってもらったりアドバイスを頂いて対策しています。

自分の技術不足で起こしたレース事故でしたが、復帰した時は皆さんに暖かく迎えて頂きました。車・エンジンも手を加えてくれていて、すぐに乗れる状態にしてくれていました。

僕がしないといけない落車した他の人の事もやって頂きました。助けられてやってもらっている事ばかりなので、次は僕がグループの力になりたいと思っています。復帰してからも2回落車し、また皆に迷惑をかけてしまいました。

このことからもグループの人達の繋がりが大きいなと改めて感じたし、仲間の存在が大きくて絆を感じました。内側での落車もあったので初心に戻り、外も行けるようにスピードと力を付けて、外からでも攻められるようにと考えています。練習はもちろんですが、レースでもそのことを徹底しています。

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内野:オートレーサーになるきっかけは?

高宗:父親です。父親がハーレーに乗っています。ハーレーをカスタムするお店へ行った時に、たまたま田中茂選手(飯塚26期)のハーレーがありました。お店の人から茂選手がオートレーサーだと教えて頂き、父親と一緒にレース観戦したのが初めてです。父親は以前からオートレースは知っていて、久々に見て二人して興奮していました。

自分も格好良いな。レーサーになりたいなとその時に思いました。

内野:お父様のお話がありましたが、高宗選手はどんな子供さんでしたか?

高宗:幼いころは自由に羽ばたいていましたね。(笑)小学3年生から野球を始めました。

中学校の時はボーイズリーグです。硬式野球のチームに加入しました。

高校が決まる前に監督ともめてしまって。監督『お前は使わない』高宗『じゃあ辞めてやる』と険悪な関係になりました。

その事から父親には叩かれて、どうしようもない状況に追い込まれていました。

その時に野球塾を開いていた池本さんを紹介して頂きました。池本さんにお会いしてからは自分の考え方が大きく変わりました。

これまで褒められる事がなかった自分を褒めてくれました。褒めて伸ばしてくれる方でした。

『努力の楽しさ』を教えて頂いたのも池本さんです。頑張ったら褒められる。それが面白くなりました。恩師はと聞かれたら『池本さん』です。

野球塾に通っていた先輩2人が熊本県の城北高校野球部に入部していた事もあって、僕も城北高校野球部に入部しピッチャーを3年間やりました。

怪我もあり3番手の控えピッチャーでした。甲子園へ出場の夢は果たせなかったです。

内野:『努力の楽しさ』があるのでいつも整備の手を止めないのですね。

高宗:結果が出た時は嬉しいですし楽しくなりますから...。

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内野:デビュー戦はいかがでしたか?

高宗:バイクは向いていないなと思った。とんでもなく遅かった。曲がらなかった。恐怖心はなかったけどとにかく遅かった。120%の力で走って落車しても良いという気持ちで挑みましたが、毎回ちぎられての8着でした。

初勝利の時はあまりにも勝てなかったので、皆が優勝したかのようにお祝いしてくれました。

内野:思い出のレースは?

高宗:川口オートで行われた同期戦です。伊勢崎の期別対抗戦に進出する選手を決める、期別戦シリーズ第6戦32期予選で勝つ事が出来たことです。32期決定戦(2014年10月20日川口オート11R)で同期戦2級車で1番になれたレースです。

内野:グレードレースの優勝戦が過去にありますが。

高宗:伊勢崎ムーンライトは予選道中で120%出し切った開催でした。タイヤの跳ねがあり、自分のタイヤは予選の3日間で使い切ってしまいました。準決勝戦と優勝戦は久門徹選手(飯塚26期)がタイヤを2本提供してくれました。エンジンは有吉辰也選手(飯塚25期)に握って頂きました。いつも周りの選手に気にかけて頂いていて、感謝しかないですね。

GII稲妻賞の優勝戦は最重ハンデで戦いました。

高林亮選手(飯塚27期)が下周りの整備を手伝ってくれました。下周りの整備を勧めてくれたのも高林選手です。

先輩の気持ちもあったので気合い入れて優勝戦に挑みました。

結果はフライングです。気持ちが入り過ぎました。

またグレードレースの優勝戦に進めるように頑張っていきます。

内野:師匠の宮地朗選手(飯塚25期)はどんな存在ですか?

高宗:おやじ宮地さんはでかい人です。新人の時はもの凄く厳しかった。信じられないくらい厳しい方でした。ただ自分を犠牲にしてまでも僕の指導をしてくれた。

グレードレースに行く前、ドドドで悩んでいる時にアドバイスをしてくれました。

自分の事より僕の事をずっと気にしてくれている師匠には頭が下がる思いです。

これまでやって頂いたので同じように僕も後輩に対して接しています。

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内野:ずばりライバルは?

高宗:ライバルは自分です。自分に勝つ事が出来ないと1着は獲れないです。

内野:高宗選手の売りは?

高宗:自分の売りですか?『いつでも全てにおいて120%』です。

試走が出ていなくてもスタートはいつも通り行って頭目指して走っています。

どんな状況でも跳ねていてもエンジンが出ていなくても、1着を獲りにいきます。

スタート速攻しかない。早めに前を捌いて逃げる。を売りにしたいですね。

試走後ピットの中ではスタートの事しか考えていません。

内野:高宗選手といえば筋肉ですが(笑)

高宗:今は、器具を使う筋トレはやっていないです。近況はメンタルを鍛えています。それと体幹のトレーニングです。

内野:レース後の息抜きは?

高宗:睡眠です。

内野:オフの日の息抜きは?

高宗:バイクです。ツーリングです。

内野:おすすめスポットは?

高宗:地元北九州市では平尾台です。県外では角島(山口県)です。是非行ってみて下さい。癒されますよ。

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内野:地元北九州でおすすめのお店は?

高宗:兄が経営する飲食店『YAKINIQ HANAKI』です。戸畑にあります。食べて頂ければ分かります。美味しいお肉を提供するお店です。今の状況が収束したら是非一度いらして下さい。

内野:美味しいお肉を食べて活力にですね。レースで結果が出ない時考えることは?

高宗:結果が出ない時は2級車の遅い時を思い出す事です。その時より間違いなく成長していると思う。2級車の時に心がけていたグリップを開けること捲ることを思い出します。

内野:開催途中で帰った節がありましたが。

高宗:怪我をしている足をかばって無理をしてしまい反対側の足が半月板損傷になって帰ってしまった。ゆっくり休めたので今は大丈夫です。

内野:飯塚でSGオールスターが開催されますが...。

高宗:オールスターの舞台で結果を残したい。選んでくれたファンの皆さんに恩返しが出来るような走りをみせたいです。

SGですしもちろん恥ないレースをしたいですね。

今の走りは自分でも情けないと思うので、オールスターまで徹底してやります。

パーツ交換してエンジン整備をとことんやります。結果を求めて走って行きます。

準備をして行きます。SGの準決勝戦目指して取り組みます。

内野:初優勝を皆が待っています。

高宗:もちろん目指すところではありますが、今はあまり気にしていないです。

まず優勝戦に進まないと始まらない。10m前になっても優勝戦に一度ものる事が出来ていない。

まず優勝戦にのる事。そしてのり続ける事。土俵に上がるという事です。

それをやっていくと、また最重ハンデに戻れると思っています。もちろん早く戻りたいと思っています。

先日、弟分の川口裕二(飯塚34樹)がデビュー初優勝を飾ったので、僕もそれに続いて行きたいです。

内野:これからはどんな選手を目指しますか?

高宗:ファンの皆様が僕を応援して良かったと思ってもらえる選手になりたいです。自分の為でなくファンの皆様の為に走り続けます。

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内野:オートレースの魅力は?

高宗:最終コーナーまでゴールするまで分からないところです。この興奮は他の競技にはありませんね。

内野:オートレーサーになって良かったと思う事は?

高宗:僕みたいな選手でも応援してくれる。遅いとか速いとか関係なく応援してくれる。

だからこの仕事にやりがいを感じています。もちろん1着を獲った時、結果が出た時は嬉しいです。

内野:オッズパークを御覧の皆様へメッセージをお願いします。

高宗:オートレースは最後まで何が起こるか分からないのが面白いと思います。是非オートレースをゴールまで楽しんで下さい。飯塚オールスター頑張ります。

インタビュー / 内野久照

MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。

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