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オートレース選手インタビュー
今年も成長の年に。更なる高みを目指して!|佐藤 摩弥選手
2020年5月20日

川口所属の31期。女性レーサー。昨年の年末、女性レーサー初のスーパースタートライアル戦に出場し2日には初勝利上げた。そして、大晦日のファイナル、王座決定戦まで進みファンを沸かせた。彼女の快進撃は今年も止まらず、今年3度の優勝(5月1日現在)、4月のSGオッズパーク杯オールスターオートレースでは優勝戦にまで進み4着入線。今年のスーパースタートライアル戦へ名乗りを上げた。成長著しい佐藤摩弥選手にお話をお聞きしてきました。(このインタビューは5月1日に取材したものです。)

インタビュー / AKI

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AKI:SGオッズパーク杯オールスターオートレースお疲れ様でした!優勝戦まで進み結果は4着でしたが、ご自身で振り返っていかがですか?

佐藤:結果的に今までのSG決勝の中では一番良い着でした。けど、スタートトップで回って良い展開だったので、車券には絡みたかったですね。

AKI:スタートの時はどんな心境でしたか?

佐藤:いっぱいいっぱいでした。"スタート先に行くぞ!"というような余裕はなかったです。けど、走り出してしまえばいつものレースと変わらない感じ。コースをしっかり守って、という気持ちで走れたとは思います。SGの優勝戦だからといっていつも通りのレースが出来なかったという感じではなかったです。

AKI:それにしても、SGの優勝戦はやはりハイレベルですね。

佐藤:そうですね。優勝を目指すのはもちろんなんですが、年末のスーパースターのポイントを皆んな狙っているんで。今回の優勝戦、真後ろに浦田さん(飯塚23期:浦田信輔選手)がいたけど最後まで捌かれなかったのでエンジンの状態は良かったと思います。

AKI:準決が終わってから点検でエンジンオーバーホールを行ってましたが、それに関してはどうでしたか?

佐藤:優勝戦の方がちょっと良くなってたと思います。

AKI:予選ではスタートだけではなく、捌きも見せていましたよね。

佐藤:そうですね。2日目は最後まで追い込めたので良かったと思います。

AKI:前回のインタビュー(2019年9月)では「捌きはまだまだです。」と仰っていましたが、その頃と比較して今の捌きはどうですか?

佐藤:だいぶ長いこと後ろから走らせてもらっています。一般開催だと8号車から走ることも多くなったんですが、その中で着を残せているのは自信に繋がっていると思います。

AKI:今年はすでに3度の優勝がありますがこれに関しては?

佐藤:出来過ぎですね。けど、この状態に満足しないように、優勝しても良い意味で気持ちを切り替えていきたいと思っています。そうは言っても、今は優勝した時の気持ちがレースに出ているのかもしれません。優勝から遠ざかっていると自信もなくなってしまうかもしれないんですが、ぽんぽんと優勝できているので自信を持ってレースに臨めているのかも。

AKI:良いペースで優勝してますよね!

佐藤:そうなんですが、毎回優勝戦に乗れている訳ではないというか。安定して優出出来ているわけではなくて、まだまだムラがある感じです。そこはやっぱり青山くん(伊勢崎31期:青山周平選手)とは違うなって思います。青山くんは毎節まずは優出目標だと思うんです。その点私はまだまだというか。そこまで自分に自信はないですね。なので今年年末までバランスを崩さないで、今の良い状態で走り続けたいと思っています。まだエンジンの調子が良いだけなのかもしれないので。

AKI:前回のインタビューでは「エンジンがダメな時でもどれだけ踏ん張れるかが大切だと思う。」と仰っていましたよね。

佐藤:それが最近はダメな時が全然なくって。"ダメになっちゃったらどうなるか心配だな"って考える時もあるけど、とりあえず今は安定してくれています。

AKI:近況の整備の面ではどうですか?

佐藤:以前よりは色々扱うようになりました。最近は部品をいきなり交換するとかではなく、セッティングを変えてみることが増えたと思います。

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AKI:少し遡って年末のスーパースターに関して、初めてのスーパースターはどうでしたか?

佐藤:あのメンバーで戦って学んだこと、気持ちの面とか。スーパースターの5日間は大きかったですね。今年の成績、結果が残っているのは年末の経験が生かされているからだと思います。

AKI:スーパースターはどんな気持ちで臨んだんですか?

佐藤:始まるまでは結構楽しみだったんですが、いざ前検の朝不安になってきちゃって...。結構パンパンになっていました。けど、初日に着を取って逆に気が楽になりました。「あぁ、やっぱそんな簡単な世界じゃないな。やっぱり自分はここじゃ8着なんだ。」って。最終日まで残るためには2日目に1着を取るしかなかったけど、逆に初日の8着によって余計な事を考えなくて良かった。"1着を取らなきゃだめだ!"というよりは、"1着取ってやるぞ!"というか、プレッシャーというよりはチャレンジャーの気持ちになれましたね。初日8着で惨敗してそういう気持ちになれたのが凄く大きかったと思います。

AKI:王座決定戦の雰囲気はいかがでしたか?

佐藤:お客さんが多かったですね。ありきたりですけど、怖いものは何もないという感じで臨めました。けど、少なくても車券を買ってくれている人がいるので、やれるだけやってみようという感じでした。SSに入る前は決定戦に残ることが目標だったので、目標は達成できました。

AKI:前回のインタビューの際、SGはまずは準決に乗りたいと仰っていました。現在はどうですか?

佐藤:当時は、準決目標でした。けど今は最低準決勝と思うようになりました。準決に乗れなかったら凄く悔しいのは前から変わらないんですけど、最低準決と思えるようになった。それは自分が成長しているのかなとは感じます。

AKI:女子レーサー初のSG制覇期待!という声も多くなりましたが、ご自身ではSGの優勝をどう感じますか?

佐藤:優勝したい!とは思うようになりました。前は優勝したいと言えるほどではないという感じで、優勝戦に乗りたい!だったんです。もちろん今も優勝戦に乗りたいという気持ちではいますが、優勝したい!とも思うようになりました。優勝ってなるとまだまだだと思いますが頑張りたいです。

AKI:オッズパーク杯オールスターオートレースの優勝戦4着でSSポイントを獲得しました!

佐藤:さらに上に行けるように次のSGも頑張りたいですね。

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AKI:今年の目標は?

佐藤:しっかりした目標はあまり立てないタイプで、そこが自分の甘い所なのかもしれないけど...。今年1着が多いんで年間50勝は目指したいと思います。

AKI:良走路の三連対率75%!凄いですね。(5月1日現在)

佐藤:前は80%あったのにな〜(笑)ここまでくると一度でも連対を外すとがたっと落ちちゃうんですよ。三連対率はお客さんに貢献できている数字、そのままの数字だと思うので。もちろん1着で買って下さっている方もいると思うんですけど、3着に入れば自分の車券を買ってくれている方が当たるかもしれない、三連対率は出走表で毎日確認しています。

AKI:ランクS-14となりましたがいかがですか?

佐藤:前より位置は厳しいと思いますね。自分の外にいる人って限られてくると思うんで。

AKI:最近のハンデ戦はどうですか?

佐藤:前は短ハンデとか記念に向いているのかなと思っていたけど、最近はハンデ戦も楽しくなったというか。前ほど苦手意識はなくなりましたね!

AKI:戦えてきているという感じですか?

佐藤:そうですね。あとは、夏場になって後ろの追い込みがきつくなると思うので、夏場を克服出来たら良いですね。

AKI:熱走路での捌きが課題という事ですね。

佐藤:同じようなランクの人と比べちゃうと自分の課題だと思います。

AKI:昨年、凄く成長した年になったと思うんですが、ここまで走って今年はどう感じますか?

佐藤:今年の方が成長している気はしています。年末のSSが終わって去年は成長の年で、今年はランクも位置も厳しいのでまた学びの年に戻るというか、そういう年になるかなと思っていました。けど、今年も成長できている感じがして凄く楽しく仕事ができています!

AKI:素敵!昨年から楽しい状態が続いているんですね!

佐藤:そうですね。それが今の成長に繋がっているのかもしれないですね。

AKI:2020年はどんな年にしたいですか?

佐藤:SG優勝!と期待してもらえる事も嬉しいんですけど、まずはGIを優勝したいなと思っています。去年、GIの優勝戦には沢山乗れたんですけど、首位争いはできなかったのでまだまだだったんだなと。GI獲れたらSGも近づいてきそうですけどね。今年も成長の年にしたいです。

AKI:コロナの影響で無観客開催が続いていますが、走る時はどうですか?

佐藤:試走の時に絶対お客さんが目にはいるので、今の状況は違和感がありますよね。せっかく久々に地元で走れるのに(5月3日〜6日)、それどころじゃないから仕方ないんですがやっぱり寂しいです。無観客を知らなくて本場まで来ちゃう方もいるかもしれないし...早く前みたいにレース場に来てもらえる環境に戻って欲しいです。選手はみんな走ることしか出来ないので。ただ、走ることによって「元気をもらいました!」とお客さんから言ってもらえて、自分は走ることしか出来なくてもそう思ってくださる人がいるんだなと。自分が優勝して元気が出てくれる人がいるなら凄く嬉しいなと思います。こんな状態でもオートレースを見てもらえているということは本当に有難いですよね。

AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

佐藤:前回のインタビューの際には"オープン戦などグレードレース、試走が悪くても3着狙ってみてください。"と言っていたんですが、これからは短ハンデ戦だけではなくハンデ戦でも車券を買って注目してみてください!これからも応援よろしくお願いします。

最後のメッセージは「え、どうしよっかな(笑)」と前回同様に迷われていました(笑)前回のインタビューからどんどん成長を見せる彼女に今後も期待です!

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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