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オートレース選手インタビュー
「冷静に、落ち着いて」を合言葉に、グレードレースでも戦える選手になりたいです!|片野 利沙選手
2020年9月 4日

川口所属の32期女子レーサー。小さい頃からバイクに乗り、ロードレーサーからオートレーサーに転向した選手の1人。先日の8月19日に川口オートで行われたナイター開催、初優勝がかかる優勝戦で惜しくも2着という成績となりました。その時の車の状態や気持ち、年末のガールズ王座決定戦への想い、今後の目標などお聞きしました。(取材日:2020年8月26日)

インタビュー / AKI

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AKI:なかなか家から出れない状況が続いていますが、元気にされていましたか?

片野:元気にしてました!!ただ、外に出れない分、動く量が減ってしまって太っちゃいそうなのが気になります(苦笑)

AKI:それはたしかに気になりますよね!けど、以前から歩いたりされていませんでしたか?

片野:今も夕方とかに歩いたり走ったりしてます。音楽聴きながら1時間くらい。あと最近は、YouTubeで「オガトレ」というのを見ながら、家でトレーニングをしています。これ凄いんですよ!音楽に合わせて鍛える動画なんですが、やっていくと結構効果が出てきて!今まで履いてたズボンがぶかぶかになったんです!

AKI:凄い!どれ位の頻度で行なっているんですか?

片野:4分間の音楽を2回分。それを毎日、2週間くらいやったら効果が出ました!

AKI:おぉ!「オガトレ」検索してみます!(笑)

片野:最近は綺麗に痩せることを意識して、体重ももう少し落としていきたいなと思っています。けど、筋肉は落とさない様に。考えながら体を動かしています。

AKI:毎日継続されているんですね!

片野:はい!あんまりキツくしすぎると続かないので調整しながら、毎日続けるようにしています。後は、毎日続けていると、やらないと嫌というか、やらないと気持ち悪くって。開催後とかはしんどくてできない日もありますが、連休とかは毎日やっています。

AKI:前回は川口優勝戦まで駒を進めました。2着、惜しかったです!

片野:あそこで優勝したかったですねー!ここしかない!!と正直思っていました。いつも優勝戦は永井選手(川口25期:永井大介選手)や中村選手(川口28期:中村雅人選手)がいるんですが、今回はS級不在での優勝戦。S級不在の優勝戦は初めてで。そして、今回はエンジンも上向いて、タイヤもしっかりしたものがあって、うまく優勝戦にまでいけたので嬉しかったんですが...。優勝したかったです。森谷さん(川口29期:森谷隼人選手)が良かったですね。

AKI:優勝戦、少し滑っていませんでしたか?

片野:消音になると滑りやすいんですよね。普通のマフラーなら滑ることはそこまでないんですがけど。フレーム修正を行なっているので次節がどうなるかですね。

AKI:エンジンが上向いたというのは何か扱ったんですか?

片野:優勝戦に乗る前の節の、準決勝戦でクランクを交換しました。前のクランクも悪くはなかったんですが、セッティングを扱っても変わりばえしなくて。そしたら周りの選手に「クランクじゃない?」と言ってもらって。交換したクランクは初めて優勝戦まで進んだもので、黒岩さん(川口26期:黒岩明選手)に頂いたものです。助けられたクランクです。それに交換して今回も結果が出ました、反応があります。

AKI:エンジンは良くなっているなぁという手応えがあるんですね!

片野:はい。手前の感じですね。前のクランクは手前で離されて苦しかったんですけど、今のクランクは開け始めがしっくりきます。車はちょっとずつ良くなっています。ただ、ランクが下がってインコースになっているので展開が良くなっているのかな?という部分もあります。なので、ここから少しずつ外枠にいって、外の位置でもスタートをしっかり決めれる様に練習していきます。デビューしてからずっと修行ではあるんですが、今はワンランク上げるための修行だと思っています。まだまだ全然下手です。腕を上げないと。先輩にもいっぱいアドバイスをもらって、周りに凄く助けてもらってます。

AKI:スタートは安定していませんか?

片野:そうですね。安定してるのかな?練習の方が良いんですよね。この前も、タイミングコンマ01とかで切っちゃって(苦笑)なので、練習を沢山しています。とにかく練習の数を重ねて。

AKI:クラッチのセッティング、スタートの切り方、どちらも研究して、という感じですか?

片野:そうですね。攻めるとこで攻めていきたいです。そうなるには数こなすしかないかな、という感じです。やっぱ、スタートが速いのは強みになるので。宏和(浜松32期:鈴木宏和選手)とかみたいにスタート速い選手になれたらいいなぁと思っています。

AKI:体が小さかったり、体重が軽いとスタート有利って言いますよね!

片野:そうですよね。スタート後に伸びるというか、進みますよ。体重は大きいと思います。ここ最近、私がデビューした時よりもダイエットをする選手も増えてるなと感じていて、選手内でダイエットブームがきています。私の周りの皆さんストイックにされています。なので「私も負けてられない!」と思っています!そういう面で、日頃の運動へのモチベーションになっています!こういうところで差がつくと考えるとジッとしてられないですね。

AKI:良い刺激になっているんですね!

片野:そうですね。最近は食事にも気をつけるようにしています。夜はダイエットシェイクにしたり!結構お腹にたまるんですよ!

AKI:夜中にお腹空きませんか?

片野:それは寝るしかない(笑)ただ、昼はしっかり食べるようにしてますよ。あとは、豚しゃぶを夜ご飯にするとか。色々調べてみたらポークペプチドと言うものがあって。それが内臓脂肪を減少させるらしくダイエットに効果があるそうなんです!

AKI:へー!知りませんでした!食事についての意識はここ最近変わってきたんですか?

片野:そうですね。前から食べ物にも気は使っていたんですが、コロナで家にいることが増えてから更にという感じです。

AKI:片野選手はお酒も好きということですが、その辺りは?

片野:飲む頻度も減りましたね。飲む時は糖分が多いものを避けて麦焼酎のいいちこを割って飲んでます。

AKI:麦の女!ですね!

片野:そうですね(笑)お酒はほどほどに(笑)

AKI:コロナによって見つめ直したということなんですね。

片野:そうですね。家にいることが多いのでネットを良く見るようになって、YouTubeも見だすと1日中観てしまいます。

AKI:結構凝り性ですか?

片野:そうなんです!ハマると凝り性です。やり始めて続くと「やらないと!」と思うタイプ。習慣になるとやらざるを得ないという状態になります。

AKI:今はそれが良い方向にいってますね!

片野:そうですね。自分の性格上「これだけやっている!」という感じでやらないと自信に繋がらないというか。自分は自信があるタイプではなくて。やった分だけ自信がもてる方なので、とにかくこなしていくしかないと思っています。

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AKI:昨年の「スーパースターガールズ王座決定戦」では初代女王に輝きました!振り返っていかがですか?

片野:勝つ事は出来たけど、あれは展開というか。自分のタイミングと合っていたんでしょうね。もちろん今年は去年よりも成長してないといけない。残りの時間、もっともっと成長しないといけないと思っています。なので、率先して出来ないこと、分からないことをしています。

AKI:昨年のガールズ王座決定戦、かなり激しかったですよね!

片野:激しかったですね。自分は「冷静に、落ち着いて」を合言葉にしています。自分の場合、焦っちゃうと絶対にミスをしてしまいますので。

AKI:ガールズ王座に輝いたということは、冷静に臨めましたか?

片野:そうですね。落ち着いてレースを見れていたんじゃないかなと思います。そんなに緊張もせず冷静にいられました。

AKI:冷静に走って初代女王!

片野:1回目に勝てたのは嬉しかったですね。とは言っても、摩弥さん(川口31期:佐藤摩弥選手)はもっと上のクラスで戦ってるんですけど(笑)でも、ファンの方も一緒に喜んでくれて嬉しかったです。やっぱり励みになりますね。自分の名前が入ったタオルを掲げてくれているファンの方や、横断幕があると絶対に見ています。気持ちが入ります。逆に緊張する時もありますが、やっぱり嬉しいです。

AKI:今年もあと4ヶ月。そうこう言っている間に年末がきます!

片野:早いですよねー!あっという間。

AKI:今年は「初代女王」として注目されると思います!

片野:あんまり考えないようにはしていますが多少は緊張しちゃいますよね。なので、自分は自分のペースを崩さないように心がけようと思っています。周りがうわー!と整備をしてても流されない様に。以前それで失敗しちゃって。皆んながリング交換してるから自分もしなきゃ!って思って交換したら悪くなってしまって(苦笑)なので、自分のペースを崩さないように、自分が思ったことをやっていこうと思っています。流されない様に!

AKI:年末のガールズ王座のメンバーはバタバタするかもしれませんしね!

片野:そうなんです。なので、その前にしっかり準備をして落ち着いた状態で臨みたいです。

AKI:少し先にはなりますが、今年のガールズ王座決定戦への意気込みをお願いします。

片野:年末までに良いコンディションに出来るように、日々のレースも大切なのでしっかりこなして、成長した姿を見せれるように頑張ります!!

AKI:話は変わって、今の1番の課題はなんですか?

片野:車の向きを変えることですね。そこが遅いから上手くいかないというか、摩弥さんの話を聞いていると自分はまだまだ遅いなと感じます。もっと速く気付けないといけなかった。整備に関しては、整備日とかに色んな方と話したり、練習したりして以前よりは良くはなっている感じはしています。良い時と悪い時のムラが減りました。整備の仕方、考え方、自分でエンジンを色々扱うようになってから理解出来るようになりました。

AKI:なるほど。今は乗り手を良くしていきたい、ということですね。

片野:そうですね。今は乗る方を良くしていきたいです。

AKI:片野選手は小さい時からバイクに乗っていますが、オートレースはまた違うんですね。

片野:別のものですね。同じモータースポーツでも。オートレースはオーバルコースで少しのミス、自分の課題でもある車の向きの変え方が上手くいかなかったりすると凄く差が開いてしまう。自分がやっていたロードは少しミスをしても他の所でカバーが出来るというか、得意なコーナーがあったりするので上手く巻き返せたり出来ます。あとは、ロードの方が周回が多い分取り戻せたりするんですが、オートは6周戦の短期で...奥が深い、1周1周の内容が濃いです。

AKI:オートレースのほうが難しいと感じますか?

片野:ロードレースはメカニックがいてみんなで協力しながらに対して、オートレースは整備も自分でしないといけない、その点で自分は難しく感じます。ロードはチーム競技、オートは個人競技です。ただ、個人競技といっても周りの選手に助けてもらって今の自分がいます。走る時の気持ちとしては、ロードはチームの期待やスポンサー契約があって、オートはお客さんのお金、期待を背負ってるのでそういう面では変わらないですね。

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AKI:今後の目標はなんですか?

片野:SGとか記念に出て戦えるようになりたいですね。そして、これは大きな目標というか、遥か先になるとは思うんですが...いずれかはS級になってみたいです。まずは地道にレベルアップ、とは言ってものんびりはしてられないので頑張って成長したいです。

AKI:何度もお名前は出ましたが、佐藤摩弥選手と本当に仲が良いですよね!

片野:そうですね。本当にお世話になりっぱなしというか、精神的にも助けてもらっていますね。お互いに相談したり、練習も一緒にしたり。いろんな先輩にも助けてもらっていますが、摩弥さんの存在も大きいです。あと、背格好が摩弥さんと同じなので腰回りを全く同じにしていて、感じることが一緒だったりするんです。なので、すごく参考になりますし、情報を共有できるので理解し合えて凄くいいなと思っています。先輩ではあるんですが、同じ年で背格好も一緒で、恵まれてるんだなと思います。

AKI:摩弥選手の活躍を間近で見てどう感じますか?

片野:摩弥さんが「記念レース一緒にいこうよ!」と言ってくれていて、頑張んなきゃ!と思っています。まずはランクをAの二桁まで持っていける様に頑張りたいです。

AKI:ここ数年で後輩も出来ましたが?

片野:気付いたらいっぱい増えてました(笑)32期は新人時代が長くて33期が入った時は少し不思議な感じがしましたが、今は落ち着いて慣れましたね。そして、私も新人ではないんだなと思うようになりました。

AKI:34期で川口にも女子レーサーが増えました!

片野:賑やかになりましたね。楽しいですよ。けど、負けてらんないです。自分もアドバイスをするからには出来ないと。なので、自分が出来るように。こういう面では後輩からも刺激を受けています。私も頑張ろう!って。

AKI:そうですよね。教える立場になるからには自分も出来ておかないと、と思いますよね。

片野:そうなんです。あとは、後輩の気持ちが落ちてる時とかにも自分が相談に乗れていたらなぁと思っています。頼りないかもしれませんが(笑)

AKI:といっても先輩ですから!(笑)

片野:頑張ります!(笑)

AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

片野:車券に貢献できるように、車券を買った方々のお財布がホクホクになるように頑張ります!応援よろしくお願いします!


インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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