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オートレース選手インタビュー
1級車がスタートライン!!!|上和田 拓海選手
2020年12月25日

川口所属の34期。第34期選手養成所で最優秀賞を受賞し注目されていた新人選手。12月13日(日)に飯塚オートで行われた"34期新人王決定戦"でも見事優勝を果たしました。新人王を振り返って頂き、今後の目標などお聞きしてきました。(取材日:2020年12月21日)

インタビュー / AKI

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AKI:新人王おめでとうございます!!今のお気持ちはいかがですか?

上和田:嬉しいのと、ホッとしているのと。ホッとした気持ちの方が大きいですね。周りの方にも"新人王だけは獲らないと!"と言われていましたし、自分としても"獲らなきゃ"という気持ちが凄くありました。

AKI:"獲らなきゃ"という気持ちは、元々がバイク競技経験者というところからですか?

上和田:そうですね。養成所からの実績もありましたし、34期を引っ張っていかないといけない存在というのも周りの先輩方にも言われてたので。

AKI:先輩選手からのプレッシャーもあったんですね(笑)

上和田:そうですね、正直ありました(笑)

AKI:ただ、新人王の時は車の状態があまり良くないというお話でしたが?

上和田:そうですね。飯塚に入る2、3節前からエンジン状態はあまり良くなくって。そのまま飯塚に入ってしまいました。なので、エンジンは最初から期待は出来なかったんです。前検日走った感じもやっぱり良い感じはしませんでした。けど、新走路になってすごく食い付いてくれて、タイヤだけしっかりしていければ大丈夫かな?って気持ちもありました。

AKI:エンジンよりもまずはしっかりタイヤ選びということだったんですね。

上和田:そうですね。そこが大きかったと思います。エンジンも連日ヘッド周りは色々扱っていましたが、結果的に初日の状態が1番感じが良かったです。なので、決定戦は初日と同じ状態で行きました。初日は試走でフロントが滑って転びそうになっちゃってタイムを落としていたんですが、その滑りがなければ最終日と同じくらい試走は出ていたと思います。

AKI:決定戦は不利がありましたよね。

上和田:あれは自分も落ちるかと思いました。自分が選んだ道で横田(伊勢崎34期:横田翔紀選手)が目の前で落車して。それを避けようとしたらがぶっちゃって。なので、まずは落ちなくて良かったと思っていたんですが、前を向いたら先頭は相当離れちゃって。なので、一度スイッチを入れ直しました。

AKI:スイッチを入れ直せたんですね!

上和田:そうですね。ちょっと無理かなという気持ちもあったんですけど、「いや、この距離ならまだ行けるな!」という気持ちも半分あって。まだ行ける!に賭けて頑張りました。

AKI:結果的に優勝、上がりタイムも不利がありながら3.391という好タイムでした!

上和田:あの展開で3.391だったんで、展開がもう少し良ければもっとタイムが出ていたのかなという気持ちはありますね。

AKI:新人王決定戦で2級車でのレースが終わりましたが、振り返っていかがですか?

上和田:そうですね、2級車の間に良かった時期もあれば、良くなかった時期もあって悩んだりもしたんですが、最後の節でこれ以上ない結果で終われたんで「終わり良ければ良し!」ですね!

AKI:悩んだ時期というのは?

上和田:ハンデ下がってからですね。1級車の10m前とか並ぶハンデ位置になった時、スタートで食われたりして。展開も良くないと勝てなくなってしまってからはかなり苦労しましたね。

AKI:ただ、グレードレースでも1着を取ったりと活躍していましたよね。

上和田:自分のペースに乗ってしまえば乗れる自信もあったので、0mからの逃げとかハンデがあれば逃げれていました。けど、例えば平場開催で予選もれして5枠でのレースになるとなかなか厳しい展開になっちゃうとか。それも、終わり良かったんで良しです(笑)

AKI:もちろん、1級車の練習も行なっていると思いますが、1級車の感覚ははどうですか?

上和田:2級車より、1級車の方が気持ちよく乗れていますね。エンジンは全然違います。こんなにも差があったのかと練習しだして思いましたね。なので、1級車でレース出来るのは羨ましいです(笑)

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AKI:1月から1級車でのレースですが、目標はありますか?

上和田:自分なりに良い感覚では乗れているんですが、思ったよりもタイムが出ていなくて。悪くはないけど、もう一歩ステップアップしていかないと、と思っています。そんな中で、最重ハンになる事が近い目標です。

AKI:大きな目標としては?

上和田:オートレーサーになるキッカケとなった阿部さん(川口6期:阿部光雄元選手)に恩返しが出来るような大きな成績を残したいと思っています。グレードレースを取れば阿部さんも少しは喜んでくれるかなっと思っています。今でもよく連絡は取りますし、この前の新人王の後もすぐに電話がきました。

AKI:なんて声をかけてくださったんですか?

上和田:「おめでとう。あの位置からよくとどいたね!」と喜んでもらえました。

AKI:目標についてお聞きしましたが、現在の課題はなんだと思いますか?

上和田:1級車に乗ってもまだ2級車のコースというか、大回りになってしまってるところがあります。なので、今は1級車に乗るときは必ず誰かに付けたり、1級車がどんなコースを走って、どんなアクセルワークをしているのかを勉強しています。1級車で2級車の様な走り方、大きなコースを走るとその分グリップを開けられるんで開けたくなるんですが、開けすぎると滑っちゃうんです。自分的には余裕があってもタイヤが無理できない感じ。なので、速い選手に付けて1級車の練習をしています。なかなか難しいですね。

AKI:スタートはどうですか?

上和田:スタートはなんでだかうまく切れてます。

AKI:湿走路に関してはいかがですか?

上和田:雨に関しては、1、2回しか練習が出来ていないんですけど、まだまだ乗り慣れていないですね。2級の時は、自分では得意意識はなかったんですけど、連対率とかを見るとそれなりの結果ではあったのかな、という感じです。たまたまかもしれないんですが、そんなに悪くはなかったと思います。1級車はこれから練習です。

AKI:上和田選手はロードレースからの転向ですが、ロードレースとオートレースは違いますか?

上和田:全然違いますね。オートレースの方が難しいです。限界が相当低いというか。ロードレースは突っ込めば突っ込むほど、頑張れば頑張るほどタイムが上がっていたんですが、オートレースはそうはいかない。目一杯いっちゃうとタイヤが滑っちゃってタイムロスしてしまう。自分のまだまだグリップを開けたいという気持ちと、タイヤ、エンジンのバランスを考えながら走るのが難しいです。ロードとオートは感覚が全然違いますね。なので、その限界のメリットを活かしてどれだけ走れるか、その辺を探るのが難しいですね。

AKI:整備も自分自身でしなくちゃいけなくなりましたが、整備に関してはどうですか?

上和田:そこも課題ですね。今までのロードはプロのメカニックがいて、自分はコメントを言うだけで全部セッティングを合わせてくれたり、タイヤ交換を全部やってもらっていました。そういう面はオートレースに来てから1番の課題かもしれませんね。乗り方以上に。ロード時代はエンジンを扱うなんて一度もしてこなかったので難しいですね。少し扱っただけでこんなに変わるんだ!と思いました。特にオートレースのバイクがそうなのかもしれませんが、かなり繊細で難しいです。

AKI:今の1番の課題は整備ということですね。

上和田:そうですね。トータルで考えたら、乗り方よりも整備面だとおもいます。乗り手よりエンジンが良くないと。大きなレースになると、その少しの差はエンジンの差になってくると思うので、その辺の勉強はこれからしていかないとと思っています。

AKI:乗り方にロードのころの癖なんかはありますか?

上和田:よく言われます。「まだオートレース乗りではないよ」と。けど、自分はそこは気にはしない様にしていて。結局、乗り方を変えてタイムが落ちたら意味がないと考えています。もちろん改善するところはしつつ、自分の乗り方も大切にしていきたいです。

AKI:周りの先輩選手からアドバイスは頂いているんですね。

上和田:そうですね。師匠(川口:25期:斎藤撤二選手)や森さん(川口25期:森且行選手)に面倒みてもらっています。そのほかにもいろんな方から面倒をみてもらっていますね。師匠とも凄く仲良くさせてもらっています。

AKI:1月から1級車でのレースですが、まず1走目が緊張しそうですね。

上和田:そうですね。この前の新人王もそうだったんですが、自分は緊張するとあまりいい結果が出ないので、とにかく平常心で頑張りたいなと思っています。あまり舞い上がらないようには常に意識して。人を抜く時も感情的になると届かない距離でも「行っちゃえ!」となっちゃうので、そうならないように心がげています。

AKI:以前は感情的になって失敗とかもあったんですか?

上和田:ありましたね。ロードの頃は行けるところまで行って失敗したり、オートレースデビューして始めの頃は反則しちゃたり。そういう事はしっかり反省点を生かすようにしています。なので、落ち着かせて。気負いしないようにしています。

AKI:1級車でのレース、どんなお気持ちですか?

上和田:やっと1級車に乗り替わって、ここからがスタートだと思っています。すぐ上の黒川さん(川口33期:黒川京介選手)が1級車に乗り替わってすぐに優勝されているので、その辺りも意識しつつ頑張っていきたいなと思っています。

AKI:それでは最後にオッズパーク会員の方にメッセージをお願いします。

上和田:自分はレースに勝つためにオートレースの世界に来ました。「上和田がレース出てるなら車券買ってみようかな」と思えるような選手になりたいと思います。応援よろしくお願いします!!

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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