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オートレース選手インタビュー
地元飯塚のGI開設記念でベスト8を目指す|滝下 隼平選手
2021年1月15日

「この仕事は結果が全て」と滝下選手。少年時代に見たオートレース。飯塚オートが大好きで亡き中村政信さんにあこがれオートレーサーになった。誰もが認める「西日本のスピード王子こと滝下隼平選手」に2021年の抱負をお聞きしました。(取材日は2021年1月6日、2020年12月19日)

インタビュー / 内野久照

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内野:まずは2021年初笑い優勝おめでとうございます。(1月5日浜松優勝)

滝下:ありがとうございます。

内野:2021年どんな気持ちでレース場に入りましたか?

滝下:新幹線の乗客が少ないし正月やなぁーと思いました(笑)。

内野:浜松優勝戦を振り返って下さい。

滝下:試走タイム(3.23)が出ていてスタートが枠なりに切れました。道中は意外に落ち着いて走れました。飯塚以外の優勝が今回初めてだったので嬉しかったですね。

内野:初日に鈴木圭一郎選手(浜松:32期)と戦って勝った事は大きかったですか?

滝下:普段はスタート先に行かれますからね。先に攻められたのが良かった。

内野:スピードはどっちが速いですか?

滝下:断然圭一郎選手が速いですよ。走るコース、スピードが違いますから。

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内野:昨年の後半から好調が続いていますが。

滝下:冷えてタイヤが食い付くのが一番大きい。

内野:足周りの不安は?

滝下:近況は許容範囲で収まっています。

内野:2021年の目標は?

滝下:優勝戦に沢山乗る事です。

内野:どんな1年にしたいですか?

滝下:夏場が苦手なので今年こそは夏の走路の克服をしたいですね。

内野:近況スタートの切れが安定しているのでは?

滝下:去年よりは速くなっていると思いますがまだまだムラです。

内野:浜松のエンジン状態は?

滝下:飯塚のGII(12月開催)の時と同じくらい動いていた。

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内野:タイヤの状況は?

滝下:近況のタイヤは意外に使える物がありますよ。

内野:改めて他場での初優勝は?

滝下:お客様が最後まで残っていてくれて嬉しかった。

内野:通算10Vについて?

滝下:二桁になったのでどんどん増やして行きたい。

内野:優勝したタイヤは?

滝下:まだ使えます。

内野:1月20日から地元飯塚でGI開設記念が行われますが。

滝下:まず準決勝戦を目指してそこから優勝戦です。

内野:そろそろグレードレース初タイトルを。

滝下:今年はいきなり優勝できたしエンジンも安定しているので狙っていきたいですね。

内野:改めて意気込みを。

滝下:今年はいい流れできているのでこの流れに乗って進んでいきたい。

内野:2021年今年から新たに始めたことはありますか?

滝下:まだ何も始めていないのでこれから考えます。

内野:以下のインタビューは2020年12月19日の取材のお話です。

内野:身長、体重、靴のサイズを教えて下さい。

滝下:身長162cm、体重58kg、靴のサイズは24.5cm。

体重は気にしていない。好きなだけ食べて好きなだけ飲んでいます。

内野:オートレースとの出会いは?

滝下:従兄弟のおいちゃんに4歳くらいからレース場に連れて行ってもらっていました。

その時に格好いいなと思いました。ボートレースや競輪は知らなかったです。

オートレースしか見ていなかった。

自転車で練習していましたよ(笑)。

いつしか選手になりたいと思っていましたね。

小学校、中学校、高校と飯塚オートに通いました。

僕のヒーローは仮面ライダーではなく中村政信さんでした。

内野:中村政信さんはどんな選手だったのですか?

滝下:「負けても誰も文句を言わない。皆に愛されているのが伝わってくる」方でした。

政信さんがレース事故にあったのは高校生の時でした。ショックでした。

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内野:それでもオートレースの道を選ばれたのは。

滝下:オートレースはあこがれでしかなかった。親は試験に落ちると思っていたみたいです。自分もまさか受かるとは思わなかった。受かってビックリでした。

内野:合格した時はどんなお気持ちでしたか?

滝下:メッチャ嬉しかったですよ。合否の結果は郵便で届く事になっていたので毎日郵便受けの前にいました。届いた郵便物は封筒で分厚かったので今後の手続きに必要な資料が入っていると思った。受かったんだなと確信しました。

内野:養成所では誰が速かったのですか?

滝下:28期は山田達也(川口)、武藤博臣(川口)、亀井政和(伊勢崎)と自分でした。

内野:デビュー戦は?

滝下:デビュー戦は1着でした。試走タイムは3.37だったと思います。

飯塚の同期のデビュー戦は全員が1着でした。

内野:ズバリ!ライバルは?

滝下:ライバルはいません。今は意識しないですね。

少し前までは同期を意識して負けたくないと思ったりしたけど、今は同期を応援しています。

内野:滝下選手はSGスーパースターの舞台を経験されています。

滝下:スーパースターは変な感覚でした。いつも以上の仕事をしないと通用しない戦場でした。メチャクチャ疲れる。勝ち上がり決まるまで精神的に追い込まれる場所です。

もちろんスーパースター出場を目指しています。皆、そこを目指していると思う。

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内野:思い出になっているレースは?

滝下:伊勢崎ナイターのSGです。準決勝戦で1着を獲ったレースです。

先頭を走っていた時に凄く緊張していました。

「SGの優勝戦に乗れるぞ。まじか!」と考えながら走った事を思い出します。

内野:滝下選手にとっての飯塚オートは。

滝下:飯塚オートは夢の国、夢を叶えてくれた場所です。感謝しかない。

内野:オートレーサーになって良かったなと思う事。

滝下:頑張った分だけ稼げる。自分の頑張り次第で何とでもなる仕事。もちろん結果が悪ければ稼げない。全て自分の責任。それと休みが多い事ですかね(笑)。

内野:滝下選手の調子はどこで分かりますか?

滝下:試走が3.4コーナーで無理やり外線に向かってグリップを開けている感じで、外に流れて試走タイムが出たとしても、その時のエンジンは良くないと思って下さい。

レース足がない状況です。

4コーナーを立ち上がる時に向きが変わって試走タイムが出た時は買っていいです。

3着以内に入れると思います。

前のレースでフライングがあれば試走開始までタイヤが冷えてくるので思いっ切りグリップは開けられないです。だから試走タイムに影響することがあります。

内野:レースで気持ちが入る瞬間は?

滝下:ピットから出るとすぐに気持ちが入ります。

内野:スタートラインでは何を考えていますか?

滝下:スタートラインに付くと無になります。

大時計はほとんど見ていない。2秒前から吹かし始めます。あとは自分の勘で切って行く。

そこからは必死に前を追いかける。

内野:近況はスタートも改善してきていますね。

滝下:ムラですよ。まだまだ遅いです。

18年選手をやっていてこれまでスタートは速くなっていないのでもう速くはならないですよ。良く切れても普通程度でしょう(笑)。

内野:いつも心掛けている事は?

滝下:掲示板に載る事、3着以内に入る事を目指して走っています。

内野:今、課題にしている事は?

滝下:課題は捌きです。まずは人を抜く時のライン取り位置取りですね。そしてその先を見ていない事があるので、抜いた後の事を考える。先を見て考えて仕掛けて行かないとですね。

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内野:滝下選手にとってファンの存在は?

滝下:スタート位置に付いた時に金網越しのお客様が気になりますね。目に入ってきます。

スタート前は「隼平頑張れ!」「たきした!」って声援が聞こえます。

沢山のお客様がいればもっと気合いが入りますよ。

内野:2021年1月20日から飯塚のGI開設記念が始まります。

滝下:地元の開催なので気持ちは他場より入りますよ。ベスト8進出を目指して頑張ります。

内野:ストレス発散方法、レース場以外での体力作りは?

滝下:毎年夏は泳いでいます。水泳は体力作りに繋がります。

昨年までは小学校の水泳の授業を手伝っていました。

泳いでいる時は無になれますね。ストレス発散は泳ぐ事かもしれない。

内野:最近の楽しみは?

滝下:ゴールデンレトリバーを飼いました。生後6ヶ月程で25kgあります。

犬の散歩で歩く事が増えたので体力作りに繋がっていますかね(笑)。

それと子供達とのキャッチボール。

長男は10歳5年生。次男は9歳3年生です。

お兄ちゃんはサッカー選手に、弟はボートレーサーになりたいと言っています。

もちろん応援しています。

内野:飯塚のおすすめのお店を紹介して下さい。

滝下:飯塚のお店ですか...。最近はこの状況なのでお店にお邪魔していませんが飯塚市川津の『笑丸』がおすすめです。何が特別美味しいというのはないけど何でも美味しいお店です。雰囲気もいいですよ。

内野:2021年はデビュー19年目ですが。

滝下:あっという間でした。1年1年過ぎるのが早いですね。年を重ねれば重ねるほど時が経つのが早いと先輩が言っていましたがその通りですね(笑)。

2021年は弟子をもらうんですよ。このままじゃダメでしょう。

人の人生がかかっていますし、もう少し気を引き締めてオートレースと向き合います。

もう少し気を引き締めてオートレースと向き合います。

目標は特に立てませんが「目の前の一走に集中する。ベストを尽くす」これです。

他の仕事は出来ない。これ(オートレース)しか出来ない。

だから頑張ります。

内野:個人的にグレードレースタイトル奪取を期待しています。

滝下:今、調子がいいので飯塚で多く走りたい。前回のオーバルがチャンスでしたね。スタート先に行けば抜かれない自信があった。エンジンもタイヤも抜群な状態だった。

内野:準決勝戦6周戦で競走タイム3.309が出ていました。

滝下:もちろん出すつもりで走りました。スタートも切れました。あんな超抜スタートが切れるとは...。人生で一番いいスタートが切れました。

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内野:オッズパークをご利用の皆様、オートレースファンの皆様にメッセージをお願いします。

滝下:冬場の時期の方が活躍出来るのと思っています。3着以内に入れる様に頑張りますのでこれからも応援宜しくお願いします。

内野:私はデビューからずっと見ているのが28期です。自分勝手に同期と言っています(笑)。2021年の滝下隼平選手は皆様の期待に応えてくれると思います。グレードレース初制覇も夢ではありません。次なる夢を叶えてほしいですね。1月20日から始まる飯塚オートのGI開設記念にご期待下さい。最後までご覧頂きありがとうございました。次はあのレジェンドレーサーにインタビューさせて頂きます。


インタビュー / 内野久照

MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。

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