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オートレース選手インタビュー
山陽オートは僕の全て|西村 龍太郎選手
2020年12月16日

西村選手はオートレース選手でありながら、山陽オートがある山陽小野田市の商工会議所青年部に入会し、会員の皆様と地域密着でオートレース推進活動をしている異色のレーサー!来年は選手生活25年目となり、35期選手候補生の中から弟子をもらう立場にもなる西村龍太郎選手。今回は西村龍太郎選手をたっぷりと紹介します。(取材日12月3日)

インタビュー / 内野久照

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内野:今回は西村龍太郎選手おすすめの「泉屋」さんでインタビューさせて頂きました。「泉屋」さんは山陽オート冠協賛でお馴染みの豚しゃぶとラーメンが美味しいお店です。山陽オートがある埴生駅のおとなり厚狭駅すぐそばに「泉屋」さんはあります。コロナ対策万全で取材させて頂きました。ご協力ありがとうございます。

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内野:まずは身長、体重、足のサイズを教えて下さい。

西村:それから聞くの(笑)。

内野:お客様に西村選手を想像してもらうためです(笑)。お決まりなのでお願いします。

西村:はい。身長は163cm、体重が58kg、足は25.5cmです。

内野:同期の森且行選手(川口・25期)が日本一になりました。

西村:嬉しかったです。オート業界のために本当にプラスになる大きな優勝だった。

森さんに感謝です。全国TVに出演して何度も何度もオートレースがTVに流れていました。年末のスーパースターに大きく繋がる優勝になった。

アイドルを捨ててよくぞオートレースに来てくれた。

そして日本一になってくれてありがとう。

25期同期の誇りオートレースの宝ですね。

内野:同期の存在は?

西村:同期は32名でした。先輩からはとんでもない期だなと思われていました。

森さんの影響が大き過ぎた。

花の25期とも言われましたね。

花が森、永井、若井、有吉

茎が岩崎、越智、東小野

葉っぱが自分を始め残りの全員ですね(笑)。

同期の頑張りはやっぱり刺激になりますね。

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内野:2020年も残すところ一ケ月を切りましたが今年を振り返っていかがですか?

西村:走り方が変わったかな。レースの見え方も今までとは違っていた。11月開催の浜松のGIだったかな...。出走表を見て若い選手が多いなと思った。自分が若い時に走っていた気持ち状況を考えてベテランらしく走る様に心掛けた。

若い時は一つしか見えなかったけど今は全体的にレースが見える。

エンジンの良し悪しはあるけど前の一人だけではなくエンジンが良ければその前の人の動きまで冷静に見える。レースの作り方、持って行き方が変わったね。

綺麗なレースを心掛けるようになって、実践できた1年だったと思う。

地元では佐々木啓選手(山陽23期)や丸山智史選手(山陽31期)が綺麗なレースを見せてくれますね。

内野:今年は通算500勝を達成しました。

西村:500勝が5年ぶりの優勝だったのです。前回の優勝が5年前の7月5日でした。

今回の優勝も7月5日で5年ぶりそして500勝だった。全て5で繋がっていてびっくりしました。凄い偶然でしたね。

内野:優勝戦はいかがでしたか?

西村:試走だけはいつも出ていました。フライングを2個持っていたのですが1個は消えていたのかな。スタートはいつも怖かったですよ。今度はもうフライングは出来ないので全集中でした。

スタートをしっかり切って早めに前に立ち独走での優勝でした。

内野:同時に500勝達成となったわけですが。

西村:一節に必ず一回は掲示板に載る。これを目標に頑張ってきました。

あとは500勝ですね(笑)。

あと25年頑張らないとですね。(1000勝への抱負を誓った西村選手でした)

内野:毎年目標は設定されるのですか?

西村:年が明けて正月を迎えたら「今年は8を引かない」と言い聞かせ8着を取らない様に目標を立てスタートします。毎年同じ目標です。

今年は9月10月頃まで8は引いてなかったと思う。

今年はいいエンジン状態、高いレベルで戦って来られました。

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内野:エンジンが良かった要因としては?

西村:毎年、年末の川口の開催で森サンタにヘッドを頂きます。

今、装着している物も森サンタからもらったヘッドです。

これが要因の一つだと思っています。

年末にまた川口に行くので「森さん川口行くんですけど」と伝えました。

森さんから「ちゃんと用意していますよ」と返ってきました。

今はエンジンが安定していいので予備のヘッドとして保管します。

内野:レース場以外での活動についても聞かせて下さい。山陽商工会議所青年部では何をされているのですか?

西村:山陽オートの選手会から会員になっています。オートレースを世の中に広めたいと思い入会しました。山陽オートレース場運営の日本写真判定からも活動されている方もいて地域密着でオートレース普及活動に邁進しています。

これまで地元企業の皆さんは山陽オートを使って何かをするという考え方がなかったのでまずはオートレース場を会場として色んなイベントに利用して頂きました。

オートレースとイベントが同時開催の時は青年部の皆が「龍太郎、龍太郎」と声援してくれるので特にその時のレースは気合いが入りますね。

内野:選手会の役員としての活動は?

西村:本場開催が少ないので日中の開催を増やして欲しい事やファンの皆様からの意見を理事会で議題にさせてもらっています。

ファンあってのオートレースですのでファン目線でも色々と意見を出し続けて行きます。

内野:ルーティンはありますか。?

西村:前の人が右足から出れば自分は左足から出る。これはいつもやっています。

これと決めたルールを忘れている時は自分がレースでパニックになっていて結果が出ない。

内野:大切にしている言葉はありますか。

西村:沢山ありますよ。「しない善より、する偽善」もそうですし、「勇気一秒、後悔一生」もいつも思い続けています。勇気を出すのは一秒も掛からないけど決意しなければ勇気を出さなければ一生後悔しますしね。

内野:スタート前、何を考えていますか。

西村:まずは空を見て深呼吸。お守りを右手で握って大時計を見ます。

大時計上の黄色いランプが点滅して心の中で「全集中」と言っています。

内野:12月の「GIスピード王決定戦」に向けて。

西村:まず整備します。シリンダーを新品にして挑みます。

地元を走る機会が少ないので一着獲ってアピール出来るようにしたい。

勝ちたいと思っても勝てない時があってもいつも通り頑張ります。

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内野:お友達のお一人。吉本興業の山口県住みます芸人の「どさけん」さんが来てくれました。西村選手とは?

どさけん:はい。5、6年前に行われた「美祢ランタンナイトフェスティバル」のお祭りステージでご一緒させて頂いたのがきっかけです。オートレースを紹介するコーナーの時、2人で掛け合いをさせてもらいました。

龍太郎選手とはたまたま同級生だったこともあり仲良くさせてもらっています。

選手は神様だと思っています。僕は選手西村龍太郎と付き合ってはいない。

同級生龍太郎とお付き合いさせて頂いています。優しいですよ。何回もおごってもらっています(笑)。

西村:山口県民にとって「どさけん」は大スターですよ。「どさけん」と一緒にご飯に行くと「どさけんだ」と声を掛けられ、ちやほやされるのでTVの力は凄いなと思った。

内野:今回、「泉屋」さんをセッティングしてくれたのがどさけんさんです。

どんなお店ですか?

西村:オートレースはもちろん応援してくれています。他競技の選手も集うお店です。

しゃぶしゃぶはもちろん美味しいです。ドラゴン串を是非食べて下さい。

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内野:西村選手、35期選手候補生が養成所で訓練を受けていますが。

西村:次は自分が弟子を取る予定なので、早くなってくれるように自分も頑張って行きたい。

内野:山陽オートは若手がどんどん出てきましたね。活躍していますが。

西村:丸山智史選手は若手の手本です。やっている事が格好いい。

丸山は正統派で綺麗なレースをする。長田恭徳(山陽32期)も伸びてきたし角翔太郎(山陽33期)も優勝したしね。もっともっと伸びてくれたら嬉しいね。

活躍出来ている要因は周りの選手が自分の経験した事を伝え続けているところにもあると思う。特に松っちゃん(松尾啓史選手・山陽26期)は自分が培った事をさらけ出している。若手の見本になっている。教える事でその選手が勝つと自分の稼ぎが減るのに時間を割き包み隠さず指導しています。僕はそんな松っちゃんを尊敬しています。だから山陽の若手は協力しあって成長していると思います。

内野:西村選手にとっての山陽オートとは?

西村:飯塚オートの斡旋が多く、山陽よりもちろん飯塚を多く走るけど他場なんですよね。

新人の時からここでどれだけ走ったか分からない。風景や走路やコースや全てが体に染み込んでいる。やっぱりここなんですよね。山陽オートなんです。「山陽オートは僕の全て」なんです。

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内野:西村選手にとってファンの存在とは?

西村:ミッドナイトを走った時にファンの皆様の大切さを感じた。

いつもいるのが当たり前になっている。でもミッドナイトでは大時計近くで手を振り声援してくれるファンの皆がいない。

「龍ちゃんよ」って幻聴が聞こえた時もあった。

ファンあってのオートレースだとつくづく思う。ファンはいるのが当たり前で、いてくれないとね。

内野:オッズパークをご利用の皆様、オートレースファンの皆様にメッセージをお願いします。

西村:オッズパークさんはTVCMを流して頂いています。本当にありがとうございます。

月並みですがいつもオートレースへのご投票ありがとうございます。

いつも勝てるとは限りませんが、3連単に絡める様に一生懸命走りますので、これからもオートレースをよろしくお願いします。


インタビュー / 内野久照

MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。

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