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オートレース選手インタビュー
"女子だから"と言われない様に。コツコツと頑張ります!|岡谷 美由紀選手
2021年2月19日

浜松所属の32期、女子レーサー。年末のガールズ王座決定戦では8枠から見事な追い上げをみせた。結果として2着、2代目女王にはなれなかったが、近況は捌きも身につけ最重ハンデ10m前の位置に定着。この後がますます楽しみな選手の1人です。近況の状態、今後の目標、後輩の女子レーサーへの想いなど、お話しをお聞きしてきました。

(取材日:2021年2月8日)

インタビュー / AKI

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AKI:近況、2月2日に地元で優出をしたりと車の状態は良いんじゃないですか?

岡谷:エンジンはしばらく良い状態が続いていますね。昨年の11月にクランクを交換してから良くなりました。以前、ちょっとだけ乗っていたクランクなんですが、そのクランクにしてから良い方向にいきました。その際に、フォーク周りを扱ったらドドドがすごく軽減して。ハネが軽減したのも大きいですね。

AKI:車が上向いた状態での年末、ガールズ王座決定戦に臨んだんですね!

岡谷:はい。けど、あのレースは自分が下手すぎました...。

AKI:どの辺りでそう感じたんですか?

岡谷:レースの序盤ですね。前の選手とコースがかぶってしまって。「どこにいこうかな?」と考えていたら残り2週になっちゃって。「やばい、急いで急いで!」と内心思っていました。焦りながらで、結局ギリギリ間に合いませんでした。

AKI:以前は、優勝してハンデが重くなると戦えず、また元のハンデ位置に戻ってしまうということが多かったと思います。けど、今は最重ハンデの10m前に定着したんじゃないですか?

岡谷:そうですね!やっと10m前でもなんとか戦えるようになってきました。前の選手の捌き方をレースで覚えていけています。前は捌けなかったところが捌けるようになった。場数踏んで少しずつですが捌く力がついてきたかなと感じています。練習だと一対一なら捌く練習が出来るんですが、レースは何人も重なっての捌き。そこが少しずつ出来るようになった。もちろん、まだまだですけど。

AKI:少しずつ手応えを感じているんですね!

岡谷:そうですね。レース道中、今まではどこに車を持っていけばいいのか分からなかったのが、今は自分が行くべき道が少しずつ分かってきました。そこが、今この位置でなんとか戦えている理由だと思います。

AKI:エンジンの整備に関してはいかがですか?

岡谷:前は良い時は良いけど悪い時は立て直せなかった。けど、今はドボンが無いというか、悪い状態が長く続くというのは防げています。ちょっとダメになっても立て直せるようにはなってきたかなと思います。

AKI:岡谷選手は車に向かって整備をする姿をよく見かけますし、他の選手からもそのお話を聞きます!

岡谷:車に向かってる時間は多いですね。エンジンが悪くなったら良くなるまでずーっと扱っています。元々、機械いじりは好きだったので、エンジンの整備も奥が深くて面白いです。自分がやった事が上手くいくと余計に面白いというか、「よしっ!!」ってなります(笑)

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AKI:機械いじりお好きだったんですね。

岡谷:そうですね。選手になる前は製造業でしたし、細かい作業も苦じゃ無いです。整備するのは好きですね。

AKI:スタートに関してもキレが良くなっていませんか?

岡谷:今のハンデ位置になるとスタートを早く出ないと戦えないんで、クラッチのセッティングや切り方を色々試しています。少しずつ良くなっています。

AKI:雨、湿走路に関してはいかがですか?

岡谷:雨は全く乗れなかったんですが、ずっと練習していたら8着などの大敗はなくなりました。以前、グリップを開けて大きなコースを回る走りをしていたんですが、今は走路的にインコースしか効かないので、内の練習をずーっとして。そしたら、実戦でも出来るようになりました。元々は開けて走りたかったんですが、内を練習していたら乗れるようになって雨のインコースも楽しいと思えるようになりました。経験値がないのでとにかく練習するしかないですね。

AKI:今の自分に1番必要なもの、課題はなんですか?

岡谷:んー。スタート力です。。。と、捌き(笑)

AKI:2つですね!(笑)スタートは少し良くなっているというお話ですが、まだまだという事なんですね。

岡谷:はい。今の位置ではなんとかなっていますが、最重ハンデになったら通用しないと思うので。ハンデが下がっても戦えるようなスタート力をつけたいです。

AKI:どんなスタート、この選手の様なスタート力というのはありますか?

岡谷:んー。宏和(浜松32期:鈴木宏和選手)ですね。練習で並ぶこともあるんですけど、やっぱり速いですね。

AKI:捌きに関してはどんな捌き方を目指しているんですか?

岡谷:綺麗な捌き。危なげのない捌きです。

AKI:岡谷選手の走りは綺麗というか、事故が少ない、冷静さがある様な気がします。

岡谷:そうですね。以前、落車して、事故して、人を怪我させたりしたので。綺麗なレースを心がける様になりました。けど、今は綺麗なレースをしたいという気持ちが裏目になっているというか。前を走っている選手にも「岡谷だったら捌いてこないだろう。」と思われてしまったりすると思うので。それを超えるエンジン作りと捌きを磨いていきたいですね。

AKI:課題をお聞きましたが、目標はなんですか?

岡谷:記念は取りたいですね。ある先輩に「記念は取れない。」と言われたので、言われたからには取りたいです!(笑)近い目標としては、今のハンデ位置で優勝すること。今まで3回の優勝は今の位置よりも10m前での優勝なので。

AKI:女子レーサーが増えてきました。そのあたりはどう感じていますか?

岡谷:"よりちゃんとしなきゃ!"と思いましたね。上が大した事がなかったらだめじゃないですか。目標になる様に。「先輩たちがあんなにやっているなら私達もやらないと!」と思うじゃないですか。そう思ってもらえる様にしなきゃと、それ相応の成績を残さないと思っています。大したことないなと思われても嫌ですしね。

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AKI:女子だけのレースに関してはどうですか?

岡谷:女子だけになるといつものコースと変わってくるので、その辺りはレース前にイメージをしたり、コースを考えたりしています。この前のガールズ王座は考えすぎて仕掛けが遅くなってしまいました。

AKI:宏和選手のお話が出ましたが、32期はとても仲が良いですよね。

岡谷:そうですね。それが良い方向に向いていると思います。やっしー(伊勢崎32期:松本康選手)がまとめ役になっていて、みんな仕事もしっかりしますし、車にも向き合います。同期に負けたくないというよりは、一緒に強くなっていけたらと思っています。それは、女子選手にも思ってて。バイク経験がなくても出来るところを見せたいですね。後に続く様に。強い女子選手が1人2人飛び抜けるんじゃなく、全体的にレベルアップして速くなれればと思っています。自分を抜くくらい速くなって欲しい。もちろん自分も頑張ります。「女子だから」と言われない様に。

AKI:話は変わって、岡谷選手の現在の生涯賞金額はこちら(お見せしました!)

岡谷:すごいじゃん!!(笑)けど、手元にはない!(笑)

AKI:ない!(笑)やはり、仕事にお金がかかりますよね。

岡谷:そうですね。パーツ代などお金がかかります。いつの間にかなくなってます。

AKI:貯金はされるほうですか?堅実なイメージがありますが!

岡谷:たしかにそうかも。社会人の癖であまりお金はつかわないです(笑)家計簿をつけて食費1万円生活とか当時はしていました(笑)今も貯金をして、欲しいものをぼん!っと一気に買うタイプ。1番近いのでいうと車を一括で買いました。欲しいと思ったら貯金をして買うタイプです。

AKI:凄い!!!!次に欲しいものは?

岡谷:んー...家?(笑)自分の家が欲しいです(笑)頑張って稼がないとですね。

AKI:選手になって今年で8年。選手というお仕事はいかがですか?

岡谷:仕事は楽しいですし、良い仕事だな〜と思います。自分がやった分だけ返ってくる仕事ってあまりなくないですか?社会人10年やってて尚更感じます。選手になるということはもちろん危険も伴いますが、やり甲斐もあってお金ももらえて。良い仕事です。選手になれて良かったなって本当に思います。

AKI:オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

岡谷:これからもコツコツ頑張りますので応援よろしくお願いします。

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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