伊勢崎所属の33期。昨年10月29日に地元伊勢崎でデビュー初優勝を飾り、年末にはスーパースターガールズ王座決定戦で2代目女王に輝いた。昨年を振り返って頂き、今後の目標や課題などをお聞きしてきました。(取材日:2021年2月1日)
(写真提供:伊勢崎オートレース場、JKA)
インタビュー / AKI
AKI:まずは、昨年末のスーパースターガールズ王座決定戦、2代目女王おめでとうございます!
田崎:ありがとうございます!
AKI:少し時間は経ちましたが、お気持ちはいかがですか?
田崎:ハンデがあったっていうのはありましたが、素直に嬉しいです。
AKI:竹内正浩選手(伊勢崎21期:竹内正浩選手)からはなんて声をかけてもらいましたか?
田崎:女子戦の時は一緒の斡旋ではなかったので、レース後におめでとうLINEを頂きました。師匠に2020年の目標は「優勝と女子戦で1着」と言われていたので、達成出来て良かったです。
AKI:ガールズ王座は一発勝負でしたが、当時のエンジン状態はいかがでしたか?
田崎:エンジンの状態はずっと良かったので、特には大きく扱わずガールズ王座に臨みました。試走的には、あんまり良くないかな?と思ったんですが、タイヤが良かったので何とか。タイヤは他のレースでも使ってて、持ってる中で1番良いものでした。
AKI:レースを振り返って、前にも後ろにも選手がいる中の競走でした。
田崎:まずは同ハンよりスタート出ないといけないと思っていました。同ハンを道中で捌くのは厳しいと思っていたので。なので、スタートをまずはしっかり決めて、早めに前を捌けるようにと考えていました。
AKI:女子だけのレース、通常のレースとはなにか違いはありますか?
田崎:女子は大きなコース取りをするので、あまり大きなコースを走らないように、コースがかぶらないように意識していました。なので、ガールズ王座の時は、いつものコースよりもインコースを、インコースが開いたら飛び込めるようにイメージしていました。
AKI:先頭に立った時の気持ちは?
田崎:割と早めに先頭に立てたんですが、あまりペースが上がらなくって。けど、とりあえず逃げるしかないので、あとはグリップを開けて走るだけ!と思っていました。
AKI:先頭でゴールチェッカーを受けた時の気持ちはいかがでしたか?
田崎:岡谷さん(浜松32期:岡谷美由紀選手)が見えていたので、最後差されたかな?と思っていました。なので、確信はなくって。ロッカーに帰ってきて、周りの選手に言われて優勝したんだ!と気付きました(笑)優勝したと分かった時は、「差されてなくて良かった」と思いました。
AKI:年末のあの舞台での表彰台はいかがでしたか?
田崎:初優勝した時はアフター6ナイターで、優勝インタビュー自体がなく、年末の川口が初めての表彰台でした。レースより緊張して、固まってしまいました(笑)。インタビューでもなんて言おう、、、とかなり緊張していました。けど、お客さんの顔も近く、祝福の言葉も聞こえたのは嬉しかったです。
AKI:2代目女王に輝きましたが、なにか変化はありましたか?
田崎:んー。あまり変化はないですね。2代目女王になったからといって変わらず、いつも通り走れています。
AKI:昨年、試走タイム3.29というタイムも出ましたが、手応えはありましたか?
田崎:いや、いつもとあまり変わらない感じで(笑)体感的には分かりませんでした。けど、直線の伸びがいつもより良い感じがしました。エンジンとタイヤの兼ね合いって大切なんだなと思いました。ただ、まさか29というタイムが出てるとは思ってなくて、自分でも出るんだな〜と思いました(笑)
AKI:試走タイムが出ると人気を背負うことにもなりますが、その辺りは意識されましたか?
田崎:意識しましたね。試走が良いときは緊張します。けど、その時は1着が獲れたので良かったです。基本的には気持ちが大きく左右されないというか、力が入り過ぎたりするタイプではないと思います。わりといつも通り走れています。
AKI:凄い!あまり気持ちでレースが乱れることはないんですね!けど、表彰式は緊張したということですね!(笑)
田崎:はい!!めちゃくちゃ緊張しました(笑)あと、レースはまだハンデもあるので。
AKI:少しずつハンデも下がってきて、現在ランクがB-6です。A級も見えてきましたね。
田崎:実は、採点除外のレースがいつも良くって...どうなんですかね(笑)けど、自分なりに捌きなど練習して、上手くいったりいかなかったりはしますが、少しずつ分かってきたかな?っていうのはあります。
AKI:スタートに関してはいかがですか?
田崎:スタートもムラがあります。けど、エンジンが良い時は出ていく感じがあります。やはりエンジンの状態に左右されるんだなと思っています。
AKI:雨に関してはいかがですか?
田崎:雨は乗れないですね(苦笑)どこを自分が走っているのか、走って良いのか、曖昧だし、自分のコースが定まっていません。恐怖心はないんですが、湿走路はつかめていません。なので、とにかく練習ですね。
AKI:ここまで、エンジンが良い状態が続いているというお話ですが、状態が良くなったキッカケはなんですか?
田崎:昨年の秋に、同じ派閥の選手が以前使っていたヘッドを綺麗にして、カムとか新品にして。それまでは、交換したからといってエンジンが良くなるとあまり思ってなくあまり扱ってこなかったんですが、やってみたら良くなって。全然変わりましたね。この時、エンジンも重要なんだなと思いました、気付くのが少し遅いんですけど(笑)
AKI:ヘッド交換をしてからのレースはいかがでしたか?
田崎:交換した節に初優勝しました!初日からエンジンの感じが変わって、タイムがガラッと良くなりました。たまたまヘッドが良かったのか合ってくれました。そのまま、年末までいきました。
AKI:初優勝したレースは師匠の竹内正浩選手と一緒でしたよね。
田崎:はい。レース後にすぐおめでとう!と声をかけてもらいました。
AKI:初優勝した時の気持ちはいかがでしたか?
田崎:まさか優勝出来るとは思っていなかったので、「えぇ?」となりました。試走の時に風が気になって上手くコーナーを回れなくって。どうしようと思っていました。なので、厳しいかなという気持ちが大きかったんです。なので、ゴール戦を1番で切った時は驚きました。最初はあまり実感がなかったです。
AKI:昨年は、充実した1年になったかと思いますが、年明けてからの走りはいかがですか?
田崎:年末で2代目女王になってからもハンデは据え置きなのでなんとも言えないんですけど、徐々に捌きも出来てきてるかなと思っています。もちろん、まだまだ練習中です。
AKI:今の1番の課題はなんですか?
田崎:湿走路もそうなんですが、斑とか不安定走路をうまく走れるようになる事ですね。晴れの走り方はだいぶ分かってきたんですけど、イレギュラーな走路に対応できてない。エンジンの状態というよりは、自分自身の問題が大きいと思います。対応できるようになりたいです。あと、師匠には捌きの練習と言われています。
AKI:目標はありますか?
田崎:A級に上がって、地元の記念を走りたいです。少しずつ近づいてきてると思うので頑張りたいです。エンジンが重要というのに気付いたのが本当にここ最近で。しっかり自分で把握できるようになりたいです。なので、状態が下降してきたら扱っていきたいです。
AKI:大きな目標はありますか?
田崎:初優勝がアフター6ナイターで、年末がガールズ王座だったので、次は普通開催で優勝したいです。
AKI:女子レースが少しずつ増えていますがいかがですか?
田崎:女子が増えたからといってレースへの気持ちが変わることはないんですが、女子が多い方が開催自体楽しくなります。女子1人だと寂しいですね。最近はなかなか出歩けないですが、プライベートでも地元の先輩の藤本さん(伊勢崎32期:藤本梨恵選手)や同期のえりちゃん(伊勢崎33期:高橋絵莉子選手)と飲みに行ったり出かけたりしていました。
AKI:地元伊勢崎はどんなところですか?
田崎:自分は地元が埼玉なんですが、良いですね群馬。栄えてて良いです(笑)。あと、お客さんが温かい気がします。ロッカーでは、青山さん(伊勢崎31期:青山周平選手)や貢さん(伊勢崎22期:高橋貢選手)がいて、エンジンが良い時もレース直前まで手を動かして、走りも捌きも本当に凄いです。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
田崎:今年もなるべく車券に絡めるように、貢献できるように、一走一走頑張りたいと思います。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。