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オートレース選手インタビュー
目標だったスーパースターでの収穫。次は王座決定戦へ!!|有吉 辰也選手
2021年2月 5日

飯塚所属の25期。2013年に大怪我をするも見事な復活劇でグレードレースを制覇するまでに。さらに、目標にしていたスーパースタートライアル戦に、昨年ついに出場を果たしました。年末のお話し、そして、支部長としての想いもお聞きしていきました。

(取材日:2021年1月29日)

インタビュー / AKI

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AKI:今回2度目のオッズパークインタビューです。前回のインタビューでは、スーパースタートライアル戦にもう一度出るのが目標と仰っていました。そして、昨年ついに出場!目標達成です!

有吉:ねー!!どうなっとん!?(笑)達成することが出来ました!

AKI:一昨年にもSG優出しチャンスがありましたが、優勝戦でスタート後に落車。あと一歩のところで出場を逃しました。

有吉:あの時は、準決勝戦で雨が降ったんですよね。そのせいかSG優出常連組が少なく、フレッシュなメンバーでの優勝戦でした。やっぱチャンスだな、と思いましたね。けど、スタートで行き場をなくして...結果的に自分が悪かった。それに、その時はスタートに自信がなくって。スタートが切れていたらね、良いところもあったかもですが。まぁ、過ぎたことなんで。

AKI:その後、昨年のSGオートレースグランプリで準優勝!

有吉:優勝戦は抜き返したりも出来ました。すぐ張ってしまったけど(笑)。前回のこのインタビューの時よりも"戦えている!"という感触はありましたね。けど、トータル的には勝たせてもらっているという感覚があります。上手く説明できないんですけど、自分の力以上のものを発揮できているというか、なにか見守ってもらっているというか。グランプリで準優勝したときも「え、えぇ!?」みたいな(笑)。周平(伊勢崎31期:青山周平選手)がスーパーハンデとか、自分にとって良い条件が揃っていたんですが、それにしてもここまで戦えることにびっくりしていました。不思議です。

AKI:そのグランプリで勝ち取った、SSへの切符。SSを振り返っていかがですか?

有吉:SSの前からエンジンがもうダメで。周りからも「お前大丈夫か!?」と言われてたし、自分でも良くないと思っていました(苦笑)。SS前に山陽GIスピード王があったんですが、あまりにも悪すぎて...最終日のレース前にフレームを替えたんですが悪い状態から抜け出せず。川口に向かってからは、クランクを替えたり、下回りのパーツをほぼ交換したり、色々扱っていました。エンジンの質が変わったから良い方向にいったかな?と思ったんですが、初日の試走は3.34で。「変わってねーやん!やべー!!」とピットの中で思っていました。けど、試走の感じ、エンジンに違和感は無かったし、元々試走タイムが出るほうではないと考えて。あとは、スタートいかないとぶっちぎられてキツイと思ったので、スタート集中しました。

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AKI:そのスタートが決まりました!

有吉:良いスタートが切れていましたね。スタート後、良い感じで走れていたんですが、実は失敗があって。後で分かったことなんですが、エンジンの質的にインコースを走るエンジンだったんです。けど、あの大舞台。スピードレースで開けて回ろうと思ってしまいました。さらに、失敗というのが、3、4周目に「あれ?誰も来ない?」と思ってビジョン見てしまって。そしたら、後ろとの距離があって余裕があると思ってしまい、外を回り出してしまった...そこで一気にやられました。新人みたいなことをしてしまいましたね。

AKI:ただ、SSの舞台でのスタート。素晴らしかったです!

有吉:そこは、自分では分からないけど集中出来ていたんでしょうね。"行かないとダメ"とか"行ってやろう"とか"スタートだけでも"という振り切れた思い、決意というか。そういうのがあったんでしょうね。スタートで見せ場を作れたし、最終日は2着に入れてよかったです。

AKI:最終日、エンジンは良くなっていたんですか?

有吉:はい。自分はレース後、割と早めに宿舎に戻るタイプなんですが、SSの時は重富大輔(飯塚27期:重富大輔選手)が宿舎に上がることを許してくれなくって(笑)「もう良いよ、結構やった。また明日頑張る。」と言っても「ダメです。もう一回やりましょう。」とエンジンを冷やすための扇風機を両手に持って(笑)。1番遅くて夜の9時までロッカーにいました。それを5日間毎日続けて。大輔も自分のレースがある中、手伝ってくれて、優勝までして。凄いと思いましたね。そのおかげで、エンジンも日に日に良くなっていました。疲れたけど、収穫はあった1節になりましたね。

AKI:どんな収穫がありましたか?

有吉:大怪我から復帰後は、エンジンが良い状態にないと戦えないという事が自分の中で分かっていました。怪我をする前は、"このくらいで良いか"で成績が良い時もあったけど、復帰後はもうそれが出来ない。なので、SSに行く前も自分なりにはシビアにエンジンを扱っていたつもりです。けど、SSに行って大輔と町田(飯塚32期:町田龍駿選手)と整備をしている中で色々と気づきがあって。もっとちゃんと音を聞いて、練習して...。今までもシビアにしてきたつもりだったけど、より一層、もっとやれる事はあるんだな、とSSの5日間で思うようになりました。

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AKI:充実した1節になったんですね!

有吉:おかげさまで。凄く疲れましたけどね(笑)。けど、良い疲れになりました。

AKI:久々のスーパースターの舞台、走ってみていかがでしたか?

有吉:昔、出ていた事をジワジワ思い出しましたね。雰囲気や緊張感、ドキドキ感を味わいながら。また出れてるんだなぁと味わっていました。

AKI:目標としていた「SSにもう一度出る!」をクリアしたわけですが、次の目標はありますか?

有吉:やっぱり次の目標は"王座決定戦に残る事"ですね。もちろん、トライアル戦に出る事が条件なんですけど、クリア出来たら「王座決定戦に残りたい!」とあの5日間走って思えるようになりました。

AKI:復帰してから、S級も定着しました。乗り方やレーススタイルはどうですか?

有吉:そうですね。今は6号車以降で走る事が増えました。乗り方はだいぶ固まってきましたね。けど、まだ車の押さえ方とか足の出し方は考えながら乗っています。違和感はありありですよ。もっと上手く乗れるようになればなぁとは思いながら練習しています。

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AKI:近況のエンジンはどうですか?

有吉:ここ最近も色々あつかってますよ。ロッド交換をしたり。欲しいところを貪欲に求めるようにしています。その辺りは、SSから変わりましたね。

AKI:湿走路、雨に関しては?

有吉:雨は良いですね。雨の方が車を寝かさなくていいので走りやすいです。練習の時にも周りの選手に「乗り方良くなってきたね!」なんて言ってもらえるようになりました。雨は好きじゃないけど、成績はそこそこ良いです(笑)。

AKI:有吉選手は今年度(2020年度)から、飯塚の支部長になりました!約10ヶ月、支部長をしていかがでしたか?

有吉:いやー、歴代の支部長、先輩選手は大変だったんだろうな、と痛感しています。選手として仕事の時間を取られる、プライベートも支部長としての仕事がある、そして1番は責任がある。ドンっと責任を感じています。色んな立場の人をまとめるのはかなりの重労働ですね。精神的に。これは全て支部長として仕方がないことなんです。さらに、今はコロナのこともあってプラスで忙しくなっています。まだ慣れてもないし、色々なことを知らないし大変です。けど、せっかく支部長に推してくれた人がいるので期待に応えれるようにしたいです。

AKI:昨年、飯塚オートは新走路になって、照明の常設となりました。

有吉:そうですね。ここ何年かが、飯塚オート、もっと言えばオートレース界が変わる時、良い方向にいけばなぁと思っています。後は、選手も色んな時間に走って頑張っているので、選手が仕事をしやすいように、よりよい環境を作っていきたいなと考えています。そうすれば、選手ももっと頑張れると思うし。質の悪いレースをしているとお客さんは気付くと思う。それは良くない。質の良いレースを出来るように、選手のモチベーションが上がる体制を作っていきたいなと思っています。

AKI:選手としてのレースはもちろん、支部長としての仕事も加わって忙しいですね。

有吉:そうですね。かなり忙しくなりました。けど、周りのみんなが協力してくれて凄く助かっています。

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AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

有吉:目標をひとつひとつクリア出来て、また大きな目標"王座決定戦に残る"を掲げることができました。まずは、トライアル戦への権利を取る事が条件なんですが、出場が決まった暁には王座決定戦に残れるよう、また重富大輔にエンジンを見てもらいます(笑)。こんな大きな目標を立てれることに自分でも怖く現実味がないですが、口に出して言う事って良いことだと思っています!目標がある方は声に出して!言うだけタダなんで!(笑)これからも、応援よろしくお願いします!


インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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