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オートレース選手インタビュー
まだまだスタートライン!恩返しができるように一歩一歩頑張ります。|稲川 聖也選手
2021年3月12日

川口所属の33期。今年2月に初優勝を飾り、先日の地元川口のGI開催では優出こそ逃すも着をまとめました。優勝した時の気持ち、地元の同期、後輩について、オートレースへの想いをお話しして頂きました。

(取材日:2021年3月8日)

インタビュー / AKI

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AKI:初優勝(2021年2月25日:川口)、完全Vおめでとうございます!!

稲川:ありがとうございます!

AKI:振り返っていかがですか?

稲川:あの節はエンジンの状態も良かったですし、ハンデも前にいってラクだったので。エンジンは整備して良くなっていました。

AKI:エンジンはいつぐらいから良くなっていたんですか?

稲川:優勝戦の前の節にヘッドの中のパーツを交換して。パーツ交換の節はセッティングを合わせられなかったんですが、次の節にセッティングが合ってきて優勝出来ました。状態は全体的に良くなっていましたし、エンジンからのハネも軽減していました。

AKI:初優勝を完全Vで決めたわけですが、お気持ちとしてはいかがですか?

稲川:ハンデが軽かったのが大きいですね。去年が余りにも悪過ぎて、ハンデも20mも前にいってて。これで勝てなかったら終わりだろ、と思っていました。

AKI:そうだったんですね!初優勝出来て嬉しいというよりも勝てて良かった!という感じだったんですね。

稲川:そうですね。"初優勝出来てホッとした"ではなく"このハンデで勝てて良かった"というホッとしましたね。

AKI:優勝賞金はなにか使われましたか?

稲川:んー、服とか靴を買いましたね。後は、実家に少し入れました。自分は幼少時代ヤンチャで、親父とも犬猿の中で喧嘩をするくらいだったんですが、オートレース試験の合格通知が来た時には親父が涙を流して。あの涙は衝撃でしたね。親父も選手になりたかった人だったんです。ここ最近は、お互い大人になって親父とも喋るようになりました(笑)

AKI:優勝の後すぐに地元グレードがありましたが、GIでのレースはいかがでしたか?

稲川:初日はタイヤを失敗したのと、消音マフラーから通常マフラーになってセッティングが合わせきれませんでした。けど、2日目からはセッティングをガラッと変えて良い方向には向きました。節間通して着はまとまっていたんですが、準決勝戦に関しては経験の差を感じましたね。12Rだったんですが、試走とレースの時間帯でエンジンが全然違うんですよ。変わっちゃうんです。試走の感じでは「めちゃくちゃ良い!スタート切って回ってれば着は残せると!」と思っていたんが、スタートした瞬間に「エンジンかるっ!!スカスカだ!」と思って。12Rに合わせていくってこういうことなんだ!と思いましたね。

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AKI:そんなに違うんですね...

稲川:はい。けど、これは正直経験の差だなぁと思いましたね。自分がグレードの12Rに走れていなかった。準決勝戦で12Rを経験して、最終日11Rは1着もとれたし。経験を活かすことが出来たと思います。良い経験になりましたし、今後に繋がると思っています。

AKI:エンジン、セッティングのお話が出てきていますが、ご自身の整備力に関してはどう感じていますか?

稲川:去年1年間、本当にエンジンが良くなく苦労したのでかなり勉強しました。落車してからエンジンがダメになって。パーツを色々替えていたんですが、セッティング能力がなく何をどう扱ったらいいのか、基本的な事を分かっていませんでした。1年間、自分でエンジンをいじって「こうなるんだ!」というのを勉強しました。まだまだ、先輩選手にはおよばないですけど、自分なりには良くなっていると感じています。

AKI:車の乗り方、レースに関してはいかがですか?

稲川:乗り方は色々考えているんですが...難しいですね。ただ、良くなっている部分もあって!今、コーナーは左足にほとんど力が入っておらず、バランスで乗ってる感じです。以前はコーナーを無理やり抑えたりしてたんですが、抑え過ぎて滑らせてしまう事が多くて。今は車の振り方とか考えるようにしています。結果的に滑りも減って変わりましたね。

AKI:稲川選手は良い逃げっぷり、ペースが速いですよね!

稲川:いやいや!それは逃げてるだけなんで!自分はグリップを開けることしか出来ないんですよ!(笑)

AKI:となると、捌きに関しては!?

稲川:一対一なら良いんですが、混戦になると話が違うというか。去年本当に苦労してダメだったので、もっともっと練習して頑張りたいと思います。今の自分の課題は捌きですね。捌けるようにならないと通用しないので。

AKI:スタートに関してはどうですか?

稲川:スタートは切れていますね!前回のGIもタイミングからまとまっていました。

AKI:雨に関しては...?

稲川:昔は乗れていたんですけどね。晴れの乗り方を変えてから、雨は乗れなくなってしまいました。雨はバランスが悪くなってしまったというか。以前、圭一郎さん(浜松32期:鈴木圭一郎選手)に「その乗り方だったら、大きなコースしか走れないよ」といわれたことがあって。今ってインコースしか効かないレース場が多いじゃないですか。山陽の雨は外も食い付いてくれるんで良いんですが、他のレース場は滑るので乗れていません。なので、雨用の車の抑え方、インコースを走れるように練習して克服したいと思います。

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AKI:去年1年間苦労して、今年2月に優勝。ランクも戻っていきそうですね!

稲川:そうですね。2021年度前期はもう出たので(A-228)後期は戻ると良いですね。まずはプレミアムカップに出れるランクになる様に頑張りたいです。近い目標としてはプレミアムカップです。

AKI:大きな目標としては?

稲川:SG日本選手権オートレースに出ることです。スピード勝負、スタートから超一流ばっかりじゃないですか。あの舞台で並んで走ってみたいですね。目標です。

AKI:稲川選手は昔からオートレースを観に来ていたということですが、選手になる前のオートレースと選手になってからのオートレース、変わりましたか?

稲川:変わりましたね。見る目が変わりました。率直な感想としては「こんなに難しいんだ」と思いました。お客さんの時は「そこ抜けや!」なんて思っていたんですが、乗ってみたら「無理無理!」と思いました(笑)

AKI:"選手になる"を叶えたわけですが、いかがですか?

稲川:んー。まだここがスタートラインで達成感は何もないです。最重ハンデで走ったのは、SGオールスターで下げられて走っただけで、自分の実力だけで走っていない。最重ハンデになってやっと「ここまできたか」と達成感があると思うので、まだまだスタートライン。これからも手を動かして頑張るだけです。

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AKI:同じ川口の同期が最重ハンデで走っていますが、焦りとかはありませんか?

稲川:最初はかなり焦りましたね。やっぱ黒川(川口33期:黒川京介選手)、泉田(川口33期:泉田修佑選手)、2人とも速いですし、特に黒川が頭2つ3つ抜けてる感じで。センス、整備、バイクの操作、凄く上をいってる感じ。焦るどころじゃなかったです(笑)追いつかなきゃ!という気持ちしかなかったんです、今は何もないです。去年は散々オートレースと向き合ってダメだったので、今年は気持ちをフラットして、肩の力を抜いていこうと思っていました。そしたら、それが良い方向に向いたというか。レースも、整備も落ち着いていけて、いろんなことが見えるようになりました。全く意識しないと言うのは嘘になりますけど、努力すればいつかは追いつけると思って、自分のペースで努力していこうと思えるようになりました。

AKI:その結果が直ぐに出ましたね!

稲川:まだまだハンデがありますから(笑)ハンデは嫌です。早く最重ハンデになりたいです。それに、色々と気にかけて見てくださる先輩方もいて、その気持ちを裏切るわけにはいかない。なんとか結果を残して恩返ししたいです。あとは、去年はファンの方の車券も裏切ってばっかりだったので、まずは応援してくださるファンの方に恩返しができる様なレースをしたいですね。

AKI:同期の話がありましたが、後輩も入ってきています。

稲川:上和田くん(川口34期:上和田拓海選手)は脅威ですね(笑)びっくりですね。多分、川口33期同期みんな上がりタイム抜かれてるんじゃないですか?いやー本当に凄いです。他の選手とも「すげーな」って話になりますし。感覚が凄いというか、黒川とは違うセンスというか。整備は黒川の方があると思うんですが、車の扱い方、操作的なところは本当に凄いです。技術面で抜けてますよ。本当に大変です(笑)けど、焦らず努力します。

AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします!

稲川:一歩一歩努力して、信用して買える選手になれるように頑張ります!応援よろしくお願いします!

(写真は川口オートレース公式facebookより)

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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