飯塚所属の33期。父は山陽所属の吉松憲治選手(山陽21期)。父の姿を追ってオートレースの道に進みました。今年の3月に待望のデビュー初優勝。その勢いは衰えず、初優勝から2節後には地元飯塚で2度目の優勝。その時の状態や、現在のハンデでの走り、課題、目標、さらには、同期で奥様の金田悠伽選手(浜松33期)についてもお話しして下さいました。
(取材日:2021年4月24日)
インタビュー / AKI
AKI:今年3月に初優勝、そしてすぐに2度目の優勝!おめでとうございます!
吉松:ありがとうございます!
AKI:まず、初優勝を振り返って、当時の車の状態はいかがでしたか?
吉松:優勝戦まではハネが出ていて、状態としては良くありませんでした。けど、同期の角(山陽33期:角翔太郎選手)がバック修正とかを手伝ってくれてハネが直りました。それまでもエンジンは良かったので、ハネが直ったことが大きかったですね。
AKI:優勝戦前、初優勝のことは意識されましたか?
吉松:優勝戦の試走は1番時計だったんですが、不思議といつもよりは緊張しなくて。初優勝する前の優勝戦はハンデ0mからの逃げで「もしかしたら逃げれるかも!」とか考えてしまって。けど、初優勝した時は、2号車でハンデ10mからのスタート。厳しいだろうな、と思っていたんです。その考えが逆に気楽に走れたのかもしれません。
AKI:ゴールした瞬間はどんな思いでしたか?
吉松:親父さん(飯塚26期:篠原睦選手)が走路まで出てきてくれていて「あ、優勝したんだ...」という感じ。あまり実感はありませんでした。
AKI:初の表彰台はいかがでしたか?
吉松:自分は山口出身なんですが、優勝した時は友達が見に来てくれていて。表彰式は緊張しましたが、友達の姿も見えて嬉しかったですね。そこで、優勝の嬉しさを噛みしめました。
AKI:その優勝の2節後の地元飯塚ミッドナイトで2度目の優勝。あの時の状態はいかがでしたか?
吉松:初優勝してすぐは連続で山陽ミッドナイトだったんですが、雨で勝ち上がる事が出来ず。けど、2、3日目は1着で、そのまま飯塚ミッドナイト。流れが良かったです。
AKI:そこから連勝が8まで続いていきました!凄い事だと思いますが、連勝は意識されていましたか?
吉松:連勝はたまたまですよ(笑)いつか止まるだろうと思っていましたし。連勝への意識も、準決の時なんかは優出したいという思いの方が強かったですし、優勝戦も連勝の事は意識していませんでした。連勝よりも目の前のレースに集中する感じです。けど、親父さんに褒めてもらえたので嬉しかったですね。「俺より勝ちやがって(笑)」と言われました。(笑)
AKI:エンジンは良い状態が続いていますが、通常マフラーと消音マフラーで車を乗り換えていますよね?全く別の車ですか?
吉松:はい。全く別の車です。最初は練習用、予備車として持っていたんですが、荒尾さん(飯塚27期:荒尾聡選手)に「レースでも乗ってみたら?」と言ってもらって。それで、乗ってみたんです。最初から試走が出ていたし悪くはないなと思っていました。そこから、マフラーで車を分けていたんですが、結果的に2台とも優勝出来ましたし良い状態ですね。2台とも良いなんてラッキーです。今は、通常も消音もエンジンに関しては良いです。
AKI:優勝してハンデは下がりましたが、今の位置でレース走ってみていかがですか?
吉松:ハンデが下がって嬉しいんですが、やっぱり人を捌くのは難しいですね。人を抜くのは上手じゃないし。かといって、先頭に立って独走力があるわけでもない。自分は武器と言うものが無いです。出来ればスタートを武器にしたいんですが、失敗も多いし自信はありません。いつも見ている親父さんは安定してスタートが速い。けど、レベルが違い過ぎて見て学ぶところまで達していません。
AKI:整備に関してはいかがですか?
吉松:ここ1年くらい自分なりに色々扱ったりする様になりました。もちろんまだまだですけど、何となく分かるようになってきました。自分はしっかり止まってくれるエンジンが好きなので、その方向で扱っています。
AKI:雨に関しては?
吉松:元々雨はあまり乗れる方ではありません。けど、飯塚のミッドナイトの時に雨で3着の時があって。中尾さん(飯塚31期:中尾貴志選手)に「もっと力抜いて乗ればいい。」と言われて乗ってみたらまあまあ乗れて。「あ、力入れない方が滑らないんだ。」というのが分かりました。もちろんまだまだ雨が乗れる選手というわけでは無いんですが、少しずつ良くはなっていると思います。いっぱい練習して雨の走り方に慣れていかないとですね。
AKI:今の目標はなんですか?
吉松:親父さんと同じ位置で走る事ですね。最重ハンが今の目標です。親父さんは大きくエンジンを扱う方ではないけど、良い成績を残してる。やっぱり捌きが凄いです。綺麗だし危なくない。そうなれるように頑張ります。
AKI:篠原選手からの指導はどんな感じなんですか?
吉松:レースの事は色々アドバイスをしてもらっています。選手のどこにつけて捌くのかとか、捌くタイミングとか、体重の移動の仕方とか。荒尾選手にも教えてもらっています。上位選手が身近にいて、教えてもらえるなんて絶対良い事ですよね。凄いグループにいます。ただ、自分とレベルが違いすぎるので、アドバイスや親父さんの走りを見てイメージは湧いてもいざ行動に移すと同じ様には出来ません。やっぱり凄いです。
AKI:2017年にデビューしてまもなく5年目の年を迎えます。この4年間振り返っていかがですか?
吉松:もう丸4年!あっという間でしたね。一生懸命だったんだと思います。充実してました!
AKI:父である憲治選手の姿を見て、カッコいいと憧れて飛び込んだ世界。試験を受けると決めた時の憲治選手の反応はいかがでしたか?
吉松:最初はそこまで賛成ではなかったと思います。反対ではないけど「ちゃんと決めんといけんぞ。」とは言われました。けど、受かってからは仕事の話しもするようになりました。
AKI:そして、奥様の金田選手と出会って、結婚もされましたしね!
吉松:そうですね!いずれ復帰すると思いますし、そうなったらより一層頑張らないとですね。レースの事を聞かれることもあるんですが、自分が教えれる程上手く無いので。それに自分よりセンスがあると思うし(笑)なので、いつも「大丈夫!」と言ってます。
AKI:けど、優勝は先に決めましたよ!!
吉松:そっか!良かった(笑)けど、結婚する前一緒に走って2回中2回負けてるんですよ。今は結婚して家族になったので、基本的に同じレースになる事がなく負けたままです。たしか父ちゃん(父:吉松憲治選手)も1回一緒に走って負けてるんですよ。親子で一度も勝ててないんです(笑)結婚する前に1回は勝っておきたかったな〜。あ〜悔しくなってきた〜。
AKI:(笑)あるとすれば、優勝戦か、準決で負けた次の日のレースかですね!
吉松:そうですね(笑)出来たら優勝戦で戦いたいですね!あとは、父ちゃんにも勝ちたいですね。後ろから走って。親族に勝つ!(笑)
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
吉松:親父さんに追いつけるように、一つ一つレベルアップできるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
(写真は山陽オート、飯塚オート提供)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。