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オートレース選手インタビュー
モトクロスとオートレースは全く違う競技。素人からのスタート。|高橋 絵莉子選手
2021年4月22日

伊勢崎所属の33期。2017年7月デビュー。モトクロスからオートレースに転向した選手の1人。バイク経験者という事ですが、なかなか結果が出ず苦しい日々を過ごしていました。しかし、近況は安定した着を増やし、4月11日スーパースターガールズ王座の予選では2着に入線。ポイントをゲット!近況の状態、オートレースの難しさ、仲間についてなど、色んなことをお話しして下さいました。

(取材日:2021年4月15日)

インタビュー / AKI

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AKI:前回の伊勢崎では、スーパースターガールズ王座予選が行われました。結果は2着でしたが振り返っていかがですか?

高橋:エンジンの状態もタイヤも良かったんですが、最後の爪が甘かったなというのがありますね。レース前は厳しいかなと思ってはいたんですが、ここ最近の中では1番乗りやすかったので良いところはあるかも、と思いながら走っていました。諦めず先頭には立てたんですが...最後がちょっと(苦笑)

AKI:最周回の2コーナーをトップで回った時の気持ちは?

高橋:その時は、萌ちゃん(伊勢崎33期:田崎萌選手)が直ぐ後ろ、アウトコースにいたのが分かっていたので外に突っ張ってインコースを開けてしまって。岡谷さん(浜松32期:岡谷美由紀選手)の存在に気づいていませんでした。萌ちゃんをブロックできたと思ったら、内からエンジンの音がして。「やっちゃったー!岡谷さんだ!!」と思った時には一瞬でした。

AKI:結果的には2着。ポイントはゲット出来ました。この成績に関してはいかがですか?

高橋:もちろん悔しい部分もありますが、2着という結果を残せた事に関しては良かったなぁと思っています。女子戦はいつものレースとは別の感情になりますし、同じ女性として負けたくないという気持ちがあります。普通のレースも負けたくないですが、女子戦はより一層負けたくないですね(笑)

AKI:女子戦の節は車の状態が良かったという事ですが、何か扱っていたんですか?

高橋:特に大きなことはしてないんですが、気候にあってきたというか、ナイターに合ってるのかな?という感じです。2日目に上がりタイム自己ベスト(3.406)を出せましたし、もう少し上がありそうだなぁという感覚はありました。自己ベストが出たレースでは、コースを外してしまったりしたので、それがなければもっと出せたかもしれないと思っています。

AKI:自分の中でも「もっと上がありそう!」という感覚があったんですね!

高橋:ありました!自分が意識して改善する事でもっと上のタイムがありそう、と感じがあったので、そこをもっと練習していきたいと思っています。

AKI:近況、ご自身の整備に関してはいかがですか?

高橋:最近少しずつ分かってきたというか。同期の萌ちゃんや正真くん(伊勢崎33期:伊藤正真選手)と話しながら整備をしていて。凄く勉強になっています。良い方向にいっていますね。自分は手前がしっかりあると乗りやすいというのが分かってきたので、手前を出せるように整備をしています。ナイターは後ろの選手のペースが速くなるので厳しくなると考えていたんですが、戦えることが分かったし少し自信を持てるようになりました。後は、最近地元で走る事が多かったので、ナイターを攻略じゃ無いですけど、掴めてきたところがあります。

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AKI:夜は夜でも消音マフラーはどうですか?

高橋:消音は付ける機会は少ないんですが、そこまで悪いイメージはありません。スタートが切りづらいとか、乗りづらいとかもありません。跳ねも基本的になくって、リアタイヤ次第でたまに跳ねる程度。なので、ほとんど跳ねで困ることはありません。

AKI:雨、湿走路に関してはいかがですか?

高橋:雨は自信がある方です。周りが滑ったりする走路でも不安はありません。周りに驚かれるのが、グリップする雨走路より、滑る雨走路の方が好きということ(笑)グリップするとどこまで行って良いのか分からなくって疑心暗鬼になっちゃうんですよね。けど、最初から滑っていればコントロールするだけなので。なので雨が降ってきたら「よっしゃ!(嬉)」と思っています。(笑)

AKI:滑る雨に苦戦される選手が多いなか、高橋選手は心の中で喜ばれているんですね!(笑)

高橋:そうですね(笑)身体の感覚を頼りにしてれば大丈夫。今のハンデ位置だと1枠か2人しか前にいないですし、後ろも追いづらい走路なので、まだ戦えると思っています。他の選手が滑ることに対して嫌がるのでその分有利な感じです。雨は楽しいです(笑)自分は元々、モトクロスというバイク競技をしていました。モトクロスの地面は土なので、滑る感覚には慣れていて滑ること自体に恐怖心は無いですね。これくらいまでなら滑って平気という感覚があるんだと思います。ただ、斑は嫌いです(笑)

AKI:斑は嫌いなんですね!(笑)

高橋:はい。得意な人と比べてまだ攻略出来ていないというか。まだ走り慣れていないということもあり、自信がちょっと無いですね。斑のどこがダメと言うよりは慣れていないという感じです。

AKI:スタートに関してですが、高橋選手は安定しているイメージがあります!ご自身ではいかがですか?

高橋:スタートは自信持って切れているので心配はないです。これも、バイク経験者ということで、クラッチの扱いは慣れています。なのでとっさの繋ぎは身体が覚えているというか、その部分ではバイク経験が活きていると思います。身体が勝手にしてくれるイメージです!スタートの面でもバイク経験者で良かったと思っています。

AKI:凄い!身体に染み込んでいる動き!それは大きいですね!

AKI:高橋選手はバイク経験者からのオート転向でしたが、ここまで振り返っていかがですか?

高橋:全く別物だったのでびっくりしました(笑)選手になる前は、ずっとバイクに乗っているし、舐めてた訳では無いんですが、そこそこ走れるのかなぁと思っていました。けど、実際はバイクの扱い方が全然違うし、エンジンのセッティングを扱うのも初めて。ど素人からのスタートでした。7月でデビューから丸4年なんですが、波が大きくまだまだ。ランクもB-50前後で上がってこない。ただ、最近は成績も良くなってきたので、もっと優出したりして早くA級に上がりたいです。

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AKI:まず目の前の目標としては、A級に上がるということですか?

高橋:そうですね。少しずつ手応えが出てきたので頑張りたいです。後は、身近な存在の萌ちゃんの調子が良く、萌ちゃんがA級に上がって良い目標になっています。良い環境です。今の状態をキープしてまずはA級目指したいです。

AKI:A級に上がれば、オールスターや地元のグレードもでられる様になりますよね!

高橋:そうなんですよ。A級に上がって、グレードにでられる様になったら"オートレーサーやってる"と思えるようになると思います。今は自分が情けないです。

AKI:A級の上の目標は考えたりしていますか?

高橋:やっぱり"優勝"はしたいですね。どの開催でもいいので、早めにしっかり自信を持てるように優勝したいです。

AKI:目標を聞きましたが、今1番の課題はなんだと思いますか?

高橋:課題は、ラスト2〜3周です。疑心暗鬼でコースが小さくなったりするので、もっと自信を持てる様にしたいですね。腰回りやエンジンもですが、メンタルも色々考えながら。気が弱いので(笑)ベストタイムくらい出せればしのげる可能性も出てきたので頑張りたいです。

AKI:後輩も入ってきていますがその辺りはいかがですか?

高橋:後輩も速くなってきて、焦りがちょっとありますね。どこまで戦えるか。みんな頑張っているんで、負けないように意識はしています。同期の活躍は悔しさもありつつ、活躍を見ると嬉しさがありました。けど、後輩には負けられないです(笑)

AKI:同期、後輩のお話が出ましたが、先輩の藤本選手(伊勢崎32期:藤本梨恵選手)との関係はいかがですか?

高橋:プライベートでもお世話になっています。選手になってすぐ、藤本さん、萌ちゃんと3人で富士山に登りました。結構和気あいあいとやってます。それでいて、仕事の事も聞きやすくアドバイスをもらったりしています。良い環境です。伊勢崎で良かったなぁと思います。それに、伊勢崎のお客さんは応援してくださる方が多く、応援団なんかもいて。自分のタオルを持って応援してくださったり、ファックスも届いたり。「あ、今日来てくれてる!」ていうのが分かるのが嬉しいですね!

AKI:この世界に入って約丸4年。この業界に入っていかがですか?

高橋:また、新しい世界を知れた事、良い仲間に出会えた事、刺激がある事、やっぱり楽しいです!自分がOLをしてる姿や、デスクワークは想像できないというか、向いてないというか(笑)やっぱり刺激は欲しいですね。

AKI:バイク競技を始めたキッカケはなんだったんですか?

高橋:両親がバイク好きで、自分が小さい頃からレースを観に行っていました。兄もバイクに乗っていたんですが、当時自分は身長が小さく。ずっと"待て"をされていた状態で。その結果好奇心が湧きすぎて(笑)よし!がでた瞬間からバイクへの熱が爆発しました。そこからは、モトクロス1本でした。

AKI:オートレース転向というのは考えていたんですか?

高橋:バイクに乗っていた事を活かせる仕事があればとは考えていたんですが、オートレーサーの自分は想像していませんでした。けど、モトクロス時代から目標にしていた益さん(川口32期:益春菜元選手)がオートレース界で活躍しているのを観て、追いかけちゃいました(笑)

AKI:追いかけちゃった!!(笑)益さんは引退されましたが、交流はあったんですか?

高橋:少しなんですが、モトクロスの選手自体に同じホンダ製のバイクに乗っていたので、練習会やスポンサーのパーティで良くしてもらっていました。人間性やバイクに乗る技術など、凄くカッコイイと思っていました。益さん、本当に凄いんですが少しでも近づける様に頑張ります!

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AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

高橋:伊勢崎女子、今のところ3人なんですがみんな強いと思うので、車券を買ってもらって、自分も車券に絡める様に頑張るので応援して下さい!そして、雨の日の私も買ってみてください(笑)

(写真は伊勢崎オートFacebook提供)


インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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