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オートレース選手インタビュー
一生懸命やってきた結果が出て良かった。|木村 武之選手
2021年11月10日

浜松所属の26期。父は船橋所属13期木村光方元選手。木村選手はSG3回、GI16回、GII12回、通算81回の優勝(2021年10月31日現在)、浜松を代表する選手の一人。そして、10月20日のレースで史上26人目の1,000勝を達成した。その時の気持ちや、状態、今後についてお話しをして頂きました。

(取材日:2021年10月31日)

インタビュー / AKI

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AKI:1,000勝達成おめでとうございます!!

木村:ありがとうございます。

AKI:1,000勝達成した今の気持ちはいかがですか?

木村:特に目標としてやってきた訳ではなかったので"達成できた!!"という感じではなかったんですが、一生懸命やってきた結果だなとは思っています。

AKI:周りから「あと何勝!」と言われることが多かったと思いますが、1,000勝への意識はありましたか?

木村:いや、別にそういうのはありませんでしたね。1,000勝する前から調子があまり良くなくって。早く調子を上向かせることだけを考えていました。SG日本選手権オートレース(以下選手権)も迫っていましたし、まずはエンジンをどうにかしないと。という想いでした。

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AKI:クランクを2度交換したと聞きました。

木村:そうなんです。新品クランクを入れたり大きな整備をしましたね。1度目のクランク交換の1走目は良かったんですが段々ダメになってしまって。最終的には試走タイム3.39(10月19日)まで悪くなってしまいました。これはもう一回手を加えなきゃなという感じで。それで、2回目のクランク交換に踏み切りました。周りの方の1,000勝への期待になかなかに応えることができず凡走が続いてたので「申し訳ないな...」と思っていましたね。

AKI:2度目のクランク交換をした1走目に節目の1,000勝だったんですね。

木村:そうですね。2回目のクランク交換は1回目の感じとは変わっていたので「良いかもしれないな」とは思っていました。そのまま優勝もできたので大幅整備をして良かったです。エンジンは全体的に良くなりました。後は、今後どこまで上積みできるかですね。SGとなると周りが速くなりますし、みんなエンジンを出してくるでしょうし。ただ、エンジンが動き出したのがSGの前で良かったです。気持ち的に落ち着いて臨めます。結果が出ないままSGだとソワソワというか、気持ちの持ちようが全然違いますね。流れは良い方向に変わったと思います。

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AKI:年末のスーパースターに向けて、現在6ポイントです。

木村:欲を言えば、浜松のSGでポイントの上乗せをしたいなと思っています。選手権で優出してポイントを上乗せできれば確定なので、年末のためにも目一杯やるつもりです。それに地元でのSG開催ですし、やっぱり地元でいいところ見せたいじゃないですか。前節から流れが良くなったのでまた頑張りたいですね。

AKI:近況の雨に関してはいかがですか?

木村:昔に比べれば良くはなってますね。エンジンは特に変えてはないんですが、走るコースを練習しました。べったり濡れた走路は良いんですが、変なところが濡れたままの斑走路は乗れませんね。まんべんなく濡れている、または綺麗な斑は気持ち的にも以前よりは良くなりました。

AKI:何か乗れるようになったきっかけはあるんですか?

木村:ここ1年とか、1年半前かな?ある時に雨の練習をしていて「あ、こういうこと!?」という気づきがあって。いつも通り練習していたら感触がありました。そこから練習を重ねて。最初は難しかったですね。けど、練習していたら少しずつ成績もついてきて。まだ、聡(飯塚27期:荒尾聡選手)みたいに抜群にはいけてはないけど、なんとか中間着を取れるようになりました。少しずつ良い方向にいっていますね。

AKI:近況のスタートはいかがですか?

木村:スタートは並ですかね。自分は新型に変わったからといって特に変わらず、自分のフィーリングで切れています。けど、グレードになるとスタートが遅い人は基本的にいないですからね。みんな速い。自分はクラッチをあまり扱わないようにしています。クラッチ盤の減り方を見て減ったら交換という感じ。毎日クラッチメンテナンスをする人もいて、自分も以前は毎朝クラッチを開けて確認していたんです。けど、朝の時間とレースの時間のフィーリングが変わってしまって。それでよく浮かしたり、失敗したりして。準決や優勝戦など大事な時によくやらかしていました。扱いたい気持ちを抑えて毎朝のメンテナンスを辞めてみたら大きな波もなく切れるようになりました。人それぞれですね。

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AKI:年齢的にも、期別的にも"ベテラン"という立ち位置になってきましたが、ご自身ではどう感じていますか?

木村:やっぱり色々感じますよ。いろんな面で、いろんな場面で。気持ち的にも感じます。昔のような勢いはないですよね。自分的にはまだまだガツガツしたい気持ちもあるけど、精神的にも体力的にもどうしたって衰えは感じます。体も硬くなっていってますし、痛いところもあるし(笑)けど、若手と一緒にできる競技はなかなかないですからね。兄貴の信夫さん(浜松24期:伊藤信夫選手)もまだまだ頑張ってるので自分も頑張らないと。信夫さんのSG優勝は凄かったです。刺激がありました。同期の睦(飯塚26期:篠原睦選手)のSG初制覇ももちろん嬉しかったですね。

AKI:やはり、身近な人の活躍は刺激になってるんですね。ただ、その篠原選手も自分のことはおっさんと仰っていました(笑)

木村:もう20数年経ってますからね、デビューしてから。あじゃあじゃしてたら歳取っちゃったなって思います(笑)

AKI:選手になってから、いろんなタイトルも獲得してきたわけですが、選手生活を振り返っていかがですか?

木村:うーん。そうですね。あんまり過去を振り返るタイプではないんですよね。けど、しっかり年数重ねてレースをしてきたなとは思います。もちろん、SGを取ったりした時は嬉しかったですが、今は今なので。過去はあまり気にしないですね。記録とかも気にしないです。若い時は単純にSGを取りたい!とかはありましたが、今は毎レース毎レースしっかり走る事を心がけています。みんなそうだとは思いますよ。

AKI:今年1,000勝達成となりました。優勝回数81回とこちらも回数を重ねてきましたね。

木村:そうですね。けど、こう考えると100Vをしてる先輩方って本当にすごいですね。とんでもないことをしてきてるんだなって。本当に凄いです。

AKI:木村選手を凄いと思っている後輩選手も沢山いると思いますよ。

木村:そうだと嬉しいですし、みんな頑張ってますよね。後輩の活躍もどんどん増えてほしいです。若手に頑張ってもらった方が業界的にも良いと思います。

AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

木村:おかげさまで1,000勝することが出来ました。これからも応援お願いします。

AKI:SG日本選手権では惜しくも優出を逃しましたが、年末のスーパースターへの出場が決まりました!!年末の活躍を期待しましょう♪

(写真は一部、浜松オート提供)

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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