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オートレース選手インタビュー
努力は報われると信じて。|平田 雅崇選手
2022年5月16日

川口所属の29期。2022年4月17日山陽オートで行われた令和グランドチャンピオンカップで15年ぶりにGI制覇!その時の状態や優勝した時のことなどお話ししていただきました。

(2022年4月20日)

インタビュー / AKI

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AKI:15年ぶり!GI制覇おめでとうございます!

平田:ありがとうございます!こんなに月日が流れてるとはですね(笑)以前優勝したことを忘れるくらい。合間に優勝戦2着とかはあったんですけどなかなか詰めが甘いみたいで(笑)実力不足です。けど、たまたま意識を変えたことが良い方向にいって優勝できました。嬉しかったですね。

AKI:意識を変えたというのはどういうところですか?

平田:整備とか漠然としていたところがあって。なんとなくイメージでやっていました。検査直前までエンジンをかける方も多いですけど自分は「前の日良かったからいいかなぁ。」と思っていたんです。けど、年末に8着が続いて「なんでだろう?」となって。その時はパーツ交換などを行って良くなったんですが、安定させたいと思ったこともあり毎日切り替えてレースの直前までなるべく自分の納得のいく形になるように整備をしてみたんです。そしたら、1着が増えていって。こんなに顕著に結果が出るんだなぁと思いましたね。そして、その後ミッドナイトを優勝、GI優勝。噛み合うと流れが良くなってタイヤやレース展開なんかも自分に向いてきますね。

AKI:意識の違いでガラリと風向きが変わったんですね!

平田:そうですね。この仕事は波があるので長年やっているとそういう波も仕方ないとは思うんですが、悪い時にどれだけ頑張れるか、良い時もその波に乗れるかどうかが重要になってきますよね。初めてGIを獲った時はたまたまエンジンが良くって、タイヤも良くって優勝できただけ。その後、成績が平行線を辿ってるのは正味実力が足りないだけですね。S級にはなれるけど大きいレースでは勝てない。なんか足りないのが分かっていながらも、もう一手が見つからずそのタイミングで移籍とかもありました。ただ、選手としての下地は同グループだった篠原さん(飯塚26期:篠原睦選手)や荒尾さん(飯塚27期:荒尾聡選手)に教えてもらったと思います。本当はもうちょっと上手く出来ないといけなかったんですかどね。自分の至らなかったところです。けど、諦めなければなんとかなると思っていました。競輪なんかでは40歳超えてもGIを勝つ人がいて、自分らはエンジンなんだから"無理"なんて言ってられないなと思っています。50、60歳でも諦めなければグレードで勝てると思ってやっています。それに、最近だとミッドナイトも増えて時間をかけていろんなことが出来るので良いですね。自分はバタバタと整備をしたりするのが苦手で。時間に余裕を持って仕事をしたいんです。そうしないと、レースでも慌ててしまったりして。なので、ミッドナイトの開催は時間に余裕があって良いです。

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AKI:慌てるタイプ!意外でした!

平田:めちゃくちゃ慌てますよ(笑)GIの優勝戦もスタートが切れてすぐ前を捌こうとしたら車の挙動がおかしくなって。「これじゃダメだ!」となりました。展開が悪かったらそこでやられてたかもしれません。今回はそこで気付けて「早めに先頭に立てるように頑張るか!」と冷静に戻れたことが良かったですね。GIを優勝する前に川口ナイトレース優勝戦でスタートミスをしてしまって。それで2、3周は慌てちゃったんですよね。それでも追い上げて2着までは行けたのでスタート行けていれば楽に1着だったかもしれないと思いました。けど、それは結局たらればで。どんだけ捌けばいいと思っていてもスタートも大切。そのことがあって、GIではクラッチのパーツを交換して練習をしていました。GIの時は練習からスタートが切れていて「あぁ、この感じか!」という感覚でした。なんとなく日に日に切れていた感じですね。スタートはタイミングさえ遅れなければ大丈夫だろうと思っていました。

AKI:エンジン、スタート共に手応えがある状態でのGI開催だったんですね。

平田:そうですね。良い状態で臨めている感じはありました。元々のエンジンが良いというのもあるんですけど、日々少しずつ扱っていたことが全部いい方向に向いたんだと思います。優勝戦の日の朝も少しだけいじって、準決勝で足りない所が変わったなという感覚はありました。最後は追いつかれちゃいましたが(笑)

AKI:最後は接戦になりましたが、ご自身ではどう感じていましたか?

平田:エンジンもタイヤも良かったし先頭に立てれば引き離す自信があったんですが、音が聞こえてきてコースが小さくなってしまいましたね。その辺が自分の甘さです。もっと突き放して「抜けないな」と思わせないと。リプレイ見てその辺りはちょっとショックでした(笑)けど、レース道中はとりあえず行けるとこまで行こうと思って。相手も勝負するなら最後の3コーナーだと考えながら走っていました。最後は自分が先着したかどうか分からなくて「もしかしてやられたかもしれない?うわー。やっちまったー!」と思っていました。だから、レース後はゆっくり帰っていたんです。落ち込み気味で。VTR見たらわかると思いますよ(笑)

AKI:どこで優勝したと分かったんですか!?

平田:コースを出て坂を下っていくとゼッケン4番を持ってる人がいて。「あれ?残れってことなのかな?」と思っていたら後輩も出迎えてくれて。「俺大丈夫なの?」と聞いたら「多分大丈夫ですよ!」と言われてそこで気づきました。なので、第一声は「俺大丈夫なの?」でした(笑)

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AKI:ゴールしてすぐに実感という感じじゃなかったんですね。

平田:そうですね。後輩に声をかけられて優勝したんだと思いました。けど、やった!という感じはなく。もちろん嬉しいですけどもっと上があるじゃないですか。まだ目標と言える段階じゃないですけど、喜ぶならSG優勝だなと思っています。まずは今の状態を続けてSG優勝を狙うと言えるポジションまで行けるように。同期には清太郎(伊勢崎29期:早川清太郎選手)や飛竜(山陽29期:丹村飛竜選手)もいるんで。その飛竜の連勝を止めたのは自分で、勝てないことはないんだなと思いましたね。なので、今のところでしっかり戦って上を目指していきたいです。最善を尽くしてダメならまた次。頑張って勝てたらみんな苦労はしないので。頑張って尚且つ冷静に。どんなレースでも冷静さを保つことが大切ですね。最近はエンジンも良く冷静にレースが出来ていますし、ダメなところがあっても「ここはダメだったな」としっかり振り返れてます。

AKI:ご自身で思う現在の課題はどこですか?

平田:強いていうなら雨ですね。以前は結構自信があったんですが、最近は滑って乗れなくなってます。けど、そこも今改善できるように色々扱っていますよ。斑に関しては川口はなんとなく乗り方を把握しているので大丈夫だと思います。

AKI:目標はやはりSG優勝ですか?

平田:それはもう選手になった時からの目標です。近くで荒尾さんが勝ってるのも見てきましたし。「良いなぁ〜」と思いながら(笑)男泣きする感じが良いんですよね。周りの人も喜んでくれて。喜ばれる優勝っていいなぁ〜って思います。今回GI優勝した時にたくさん連絡がきてすごく嬉しかったです。そこで優勝の実感が凄く湧きましたね。なので、チャンスが来たときに優勝できるようにどんなレースでも1着を取れるように努力して頑張りたいです。じゃないと大きな舞台で1着は取れないですから。整備やレースの正解を探すって大変なことではありますが、同じことがないから楽しいんですよね!

AKI:選手人生を楽しまれてるんですね!

平田:そうですね。選手の中でもトップクラスというか指折り楽しんでる方だと思います。レースも整備も人間関係も、全て含めて相当楽しんでると思いますよ。オートレーサーになれて良かったです。後は、自分もギャンブルが好きで競馬とか賭けてたんですよね。それがストレス発散というか。今の世の中、息の詰まる人が多いと思うので、少しでもオートレースを楽しんでストレス発散になってほしいですね。今は夜もレースがあるのでお酒を飲みながらでも「行けー!」とか言いながら楽しんでもらいたいです。それに応える為に自分達は走っているので。そういう意識の方は本当に多いですよ。

AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

平田:どんなレースでも一走一走頑張っていくので、これからも応援よろしくお願いします。

(写真は山陽オートFacebookより)

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。2013年4月〜2018年3月まで飯塚オートイメージガール3代目「勝利の女神」として活動した後、レポーターを経て、現在は飯塚オートCS放送、ネット放送のメインMCを担当。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベントやYouTube配信などに出演中。

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