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オートレース選手インタビュー
絶体絶命からスーパースターシリーズ戦優勝へ!!!|黒川 京介選手
2023年2月 1日

昨年の年末スーパースターシリーズ戦では着実なレースで優出も優勝戦の朝練で落車。心配される中、11R優勝戦まで立て直しそのまま優勝!!表彰式では涙ぐむ姿もありました。落車した時からの流れ、レース、優勝した時のお話をしていただきました。

(取材日:2023年1月10日)

インタビュー / AKI

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AKI:年末にスーパースターシリーズ戦、優勝おめでとうございます!

黒川:ありがとうございます。

AKI:優勝戦の朝練で落車したと聞いた時はとても驚きました。

黒川:自分も落ちた時「あ、終わった。」と思いました。スタート練習の最後の1本で落車。スタート切った後にふわっと1コーナー回っていたらフロントタイヤが内に向いちゃって、なんとか耐えようと思ったのですが耐えられず。自分の不注意の落車だったので、周りにも迷惑かけましたし申し訳なかったですね。

AKI:落車するまでの4日間、車の状態はどうでしたか?

黒川:日に日に良くなっていく感じでした。新走路になって一発目がシリーズ戦で、前検の練習でもフロントがいったり(フロントタイヤが持っていかれる、滑るに近い。

タイヤと走路の接地感が弱い感じ。)していて乗れないなと思いながら探り探りでしたね。接地感がないというか。なので、周りにアドバイスをもらいながら少しずつ良くなっていきました。直線やレース足自体は悪く無かったので流れ的には良い一節でした。

AKI:そんな中での練習落車。すぐに切り替えられたんですか?

黒川:落車後すぐに「レースに出れますか?」と聞かれたんですが、「でます!」と言いました。出たかったんですよねやっぱり。骨が折れていたら流石に分かるし、その時の感覚はなんか乗れる気がして。完走するだけじゃなくて、普通にレースは出来るだろうと思いました。レースに出ると決めてからは周りがばっと集まってくれて凄い短時間で組み直すことができました。6Rには組み直しが終わって8Rの練習に行けたんです。8Rでレースタイヤを当てて、スタート練習行って、そのまま検査に出しました。練習の感じ、落車前より感触は良くなっていて、腰回り、ハンドルさえ修正すればという感じ。その辺りも、フレーム屋に持ってきてもらってそのままつけて。永井さん(川口25期:永井大介選手)が使っているハンドルと同じもので、在庫は無かったんですが永井さんが「俺のストック使って良いよ」といってくださって。ありがたいですよね。なので、大きな違和感はなく、エンジンは組み直したので結果良い方向にいきました。

AKI:そんな中、迎えた優勝戦。スタートは準決と同じく佐藤摩弥選手(川口31期:佐藤摩弥選手)に続く2番手でした。

黒川:練習でもスタートは悪く無かったですし、レースも体の痛みもなくいつも通り切れました。ただ、準決でもそうなんですけど、佐藤選手ってやっぱり上手いんでなかなか抜けないというか、自分自身も元々捌きがある方じゃないので厳しかったですね。ただ、優勝戦だししっかりチャレンジはしていこうと思っていました。けど、序盤で1度タイヤを滑らして無理ができない状態。残り2周くらいで、後ろとは差があることは分かっていたんで、タイヤを温存して最後チョイ差しを狙って走っていました。最後のコーナーに賭ける感じで走っていたんですが、7周回目の2コーナーからバックストレッチで佐藤さんが滑らせて横に並べた感じがあったので「ここしかない!!!」と思い120%で飛び込みました。捌いた後は頭真っ白、無我夢中でした。

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AKI:ゴールした瞬間はどうでしたか?

黒川:「こんなこともあるんだなぁ。」と思っていました。戦える状態で枠もいいし、着内争い出来たらいいなぁと思っていたところ、まさかの優勝。優勝はできなくてもしっかり走って着争い出来ましたという姿は見せたいと思っていました。とにかく全力で走ろうと思ってはいましたが優勝するとは(笑)

AKI:表彰式では涙を滲ませる姿もありましたが、どんな思いが込み上げていたんですか?

黒川:今回の優勝は奇跡みたいなもので、シリーズ戦はグレードではないんですが格的にはGII。今までで1番嬉しい優勝だったかもしれないですね。凄い周りにサポートされまくった1節なのはもちろん、後期はなかなか優勝も出来ず、たくさん仕事して周りをも巻きこんでしまっていたので、最後の最後に優勝できたのはうるっときちゃいました。苦しかった時期が続いた分ですね。周りには感謝しかないです。そして、地元だからというのもあるかもなんですが、表彰式ではお客さんからたくさんおめでとうと言ってもえて嬉しかったです。

AKI:2023年どんな1年にしたいですか?

黒川:去年は良い時期も悪い時期も経験したので、今年は良い時を増やせるようにしたいですね。もちろん、年末のSS王座決定戦にも乗りたいですが、普通開催でもグレードレースでも活躍の場を広げられるような選手になりたいです。お客さんからしたら、普通開催もグレードレースも大事なひとレースだと思うので、どんな時でも信頼できる選手になりたいです。

AKI:課題はありますか?

黒川:やっぱり捌きですね。去年まではなんとなく捌きという感じだったんですが、先輩にアドバイスをもらって明確な捌きの課題が出てきました。なので、1年間かけてレベルアップしていきたいです。特に混戦の時の車の付け位置、車の向きの変え方ですね。むやみに外に振るのではなく、後ろにも隙を見せず前を捌いていけるような付け位置を覚えていけるように頑張ります。

AKI:エンジンの調整に関してはどうですか?

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黒川:難しいですね。こうすればこうなるとかいうのもないですし、どうにもならないくらい難しいです(笑)川口が休みの時は遠征ばっかりで、毎節毎節リセットという感じでした。余計に難しかったですね。けど、どんな状況でも合わせられるのが一流の選手だと思います。去年はそこができませんでした。なので、今後も手を動かしていろんな事を覚えていきたいですね。やることは山積みですね(笑)

AKI:ただ、武器"スタート"があるのは大きいですね!

黒川:武器があることは大事にしたいですね。よく先輩にも「武器はあった方がいい」とアドバイスをもらうので、今のスタートに満足せずにまだまだ伸ばしていきたいです。たまにムラな時があるので、どんな季節でもエンジン状態でも自信を持ってスタートを切っていけるように柔軟にいきたいです。

AKI:それでは最後に読んでくださっている皆様にメッセージをお願いします。

黒川:去年以上に今年は活躍できるように、練習も、レースも一走一走頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

(写真は川口オートSNSより)

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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