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オートレース選手インタビュー
お客さんの応援がモチベーション!嬉しいデビュー初優勝!|北原 岳哲選手
2023年11月 1日

飯塚所属の35期。8月18日のデビュー初優勝を飾りました。初優勝への思い、今後の目標や課題、ファンへの想い、飯塚オートについて、色々お話してくださいました。

(取材日:2023年10月8日)

インタビュー / AKI

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AKI:初優勝おめでとうございます!お気持ちいかがですか?

北原:初優勝っていうのは素直に嬉しいですね。完全Vというのもつきましたし。ここまでなかなか上手くいかない時期が長くて、少しずつ良くなってやっと流れが来たという感じ。優勝した時も「何か流れが来てるな」という感覚があったのでそこでしっかり優勝出来たのは良かったです。

AKI:1級車になって、逃げだけではなく捌くという場面も増えてきたと思います。優勝した節も初日は3号車からでしたが感触はいかがでしたか?

北原:初日から感触は良かったです。捲っていける感じもあったので「これだったらいけるだろう!」と思っていました。まだ1級車のセッティングは色々と試している段階ではあるんですが、消音マフラーでのレースも続いていて、だんだんと方向性も見えてきていました。そこが上手くハマってくれた感じですね。

AKI:2日目は雨でしたが、湿走路はどうでしたか?

北原:基本的に地元の雨は好きなので何でもこいという感じ。斑も嫌いじゃないですね。ビビることはないというか、雨はチャンスかなと思っています。周りがグリップを緩めてしまうところでも自分は緩めずいけるというか、滑りに対してそこまで恐怖を感じず車を抑えることが出来るのでグリップ開け開けでいけます。特に飯塚の雨はタイヤが食い付くので良いですね。自信持って突っ込んでいけます。

AKI:準決をクリアして優勝戦。周りにもチャンスと言われたりしませんでしたか?

北原:しましたね。ここがチャンスやぞ!と言われてましたし、自分自身も行くしかないと思っていました。

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AKI:試走タイムは3.37。周りとの比較では少し劣勢な感じもありましたが感触はどうでしたか?

北原:準決の時よりもエンジンが軽くなっていて。練習から軽さはあったので試走タイムを見た時は「そうだよなと。」思いました。それでも「あとは気持ちで!」と思ってレースに臨みました。スタートは花元さん(飯塚8期:花元初美選手)と並んでの2号車。先行しないと今の自分じゃ捌けたとしても時間がかかると思っていました。なので「絶対スタート行かないと!じゃないとチャンスを潰してしまう!」と思ってスタートかなり頑張りました!

AKI:やはりベテラン選手は捌き辛いんですね。

北原:そうなんです。自分のレベルだとベテラン選手を捌くのはまだまだ厳しいので「これ、スタート行かないと厳しいぞ」と思って。タイミング自体は遅れてしまったんですが、エンジン的にスタート後に伸び返してくれて1コーナーで捲って先行することができました。

AKI:そこから6周回、いかがでしたか?

北原:無我夢中でした。何も考える暇は無かったですね。自分の力を出し切るしかない、それで捌かれたら仕方ないと無我夢中でしたね。なので、あんまりレースは覚えてないです(笑)基本的に緊張しいで、どんなレースでも緊張してます。特に準決に勝ち上がった時点で凄い緊張してます。だから、普段ニコニコしておかないとずっと怖い顔になっちゃうんです(笑)そこはオンオフしっかり、レース場では集中してます。自分で気持ちを緩める瞬間を作っています。

AKI:無我夢中で走る中、最後の周回では角南選手(山陽27期:角南一如選手)が迫っていましたがどう感じていましたか?

北原:夏場はレース後半に垂れてしまう傾向があって自分でも分かっていました。なので、角南選手の姿が少し見えてコースが小さくなったんですが、音自体はそこまで近くなかったので「とにかく最後の1周回は思いっきり突っ込んで行けるところまで行こう!」という感じでした。最後の最後に一気に後ろの音が聞こえてきたんでグリップ全開で。滑ったら仕方ないと思って思いっきりグリップ開けて行きました。最後は気持ちでいきましたね。

AKI:ゴール線を切った時はいかがでしたか?

北原:とにかくホッとしました。ゴールした瞬間は「やっと終わった!!」という思い。そして、1周回ってる時に「よっしゃ!優勝した!!!」と実感が湧いてきました。周りの先輩や同期が迎えにきてくれた時に実感が増しましたね。いつもの癖でそのままロッカーに戻ってしまいそうになりましたが(笑)

AKI:師匠の井村選手(飯塚28期:井村淳一選手)はどんな反応されてましたか?

北原:すごく喜んでくれました。今までも優出は何度かあったんですが、おやっさんの前で優出するのが初めて。師匠や身内がいる中で優勝できたというのも本当に嬉しかったです。自分はなんでも器用にこなせるタイプではないので、いつでも一生懸命に走って、タイミングが来たらしっかり掴めるように準備しているつもり。そのタイミングが良い感じに重なって自分にチャンスが巡ってきた感じもありましたし、その成果が出て優勝できたことは本当に良かったです。

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AKI:その後、ウイニングラン、表彰式と行いましたが振り返っていかがですか?

北原:その時には気持ちも落ち着いて受け答えができました。僕はお客さんに応援してもらってパワーが出るタイプなので、誠心誠意「感謝」の気持ちを込めて答えました。

AKI:"優勝"と一つ区切りとなりましたが、今後の目標は考えていますか?

北原:もちろんSGに出て優勝したいとかはあるんですが、そこを目指すというよりはまずは一走一走、自分が出せる精一杯をしていきたいと思っています。急には速くはならないので。一走一走、車も人間も納得出来るような形でレース臨めるよう頑張っています。

AKI:今の課題はなんですか?

北原:今はハンデが下がって人を捌かないといけないことが増えました。試走タイムは出るようになったんですが、それは1人で走ってのタイム。試走の走りだけでは人を捌けないので、車を内に向けれるように、クリーンなレースが出来るように、綺麗に捌けるようになりたいです。今のハンデだと外だけの捲りじゃきついので、車を内に向けれるように。そうなると技量もですがエンジンを良くする整備力も必要になってくると思うので、レースも整備も大切ですね。

AKI:北原選手はバイク経験者でオートレース界に入ってきましたが今までのバイクとオートレースのバイクは違いますか?

北原:違いますね。基本的な整備とかバイクの作りは似たり寄ったりなのでそこは凄く役に立ってます。ただ、乗り方の面ではモトクロスの名残が残っていて。僕は力でねじ伏せてきたタイプ。それをオートレースでしちゃうと一滑りで終わってしまう。その癖も少しずつ取れてはきたんですが、それでもまだ抜けてませんね。気持ちの面で攻めすぎないように、熱くなるところは熱く、冷静に攻める時は冷静に。気持ちのコントロールも大切ですね。

AKI:モトクロスの経験が滑りへの恐怖心を無くさせてということもありますか?

北原:ありますね。滑ったとしても落車するという感じはありません。そこは対応できるのでロードの経験が活きてますね。ただ、バイク経験がなくまっさらな状態から入った方が良い面もあると思います。それぞれ自分の良いところを活かしていかないといけませんね。

AKI:エンジンの整備面のお話も出ましたが、オートレースのエンジンはどうですか?

北原:こんなに繊細なエンジン他にないですよ。ちょっとしたバネの強さで変わるなんて。コースもシンプルでシンプルゆえにコンマ何秒で大きな差が出る世界なんで、気持ちで1秒縮めるというのは無理ですね。勢いだけじゃ滑ったり、最悪他の選手を落としてしまうこともあります。自分中心では他の人に迷惑をかけるというのは他の競技とはまた違うところだと思います。

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AKI:スタートに関してはどうですか?

北原:自分のスタートそこまで悪くないと思います。うまく切れた時は10m前の選手を叩けることもあります。もっと良いセッティングを見つけてさらに上のスタートを目指したいですね。モトクロスとオートレースのスタートの切り方は割と似てるのでスタートの面では有利です。むしろ、モトクロスの方がスタートは複雑。オートは空回りさえしなければしっかり切れるので、モトクロスの経験がスタートでは活きてます。

AKI:最近は地元の後輩とどんどん速くなっていますがどう感じていますか?

北原:最近の2級車のペース早すぎますよ!(笑)自分も調子が良くて試走タイム3.32とベストが出たのに、前の新人(飯塚36期:村瀬月乃丞選手)が3.33と好タイム!びっくりしました。他のレース場の36期も速いですし。けど、それが良い刺激になるし気は抜けません。自分のロッカーの隣にも翼(飯塚36期:浜野翼選手)が入ってきて、どんどん速くなってきてこれからもっと速くなる気しかしないです。おやっさんの滝下さん(飯塚28期:滝下隼平選手)も速いし、翼のお父さん(山陽24期:浜野淳選手)も速いしセンスもありますし。なので、自分も負けないように頑張らないとですね!

AKI:ここまでお話を聞いてると周りの環境がとても良さそうですね!

北原:本当に周りの環境は大きいです。自分のやりたいようにやらせてもらって、話もしやすく、師匠も優しいし。整備も2級車の初めの頃からしっかり教えてもらって、それが今に繋がってると思います。今は自分で考えて扱ってみて、アドバイスをもらって。凄く良い環境です。そのお陰で1級車に乗り替わった後も整備をしてエンジンを出せるようになってると思います。本当に今のロッカー環境には感謝しています。自分に合っている環境、周りの方に恵まれています!後は、自分自身が人と関わるのが好きなんですが、オートレーサーみたいに応援してもらえる職業ってなかなかないと思うんです。普通に生きてて。大画面がある伊勢崎や川口なんかでピットからオッズが分かるところがあるじゃないですか。そこで自分が人気になってるのを見ると「やるしかない!」とめちゃくちゃ気合が入ります。もちろんどんな時も一生懸命ですが、お客さんに助けてもらってる職業で、お客さんの応援がモチベーションになっているので凄く気合が入りますね。インスタでも応援してくれてる人がいるので嬉しいです。自分のSNSやいろんな活動がオートレースを知るきっかけになれば嬉しいですね。

AKI:最近では飯塚オート選手会公式YouTubeの編集にも携わるようになりましたよね!

北原:そうなんです!インスタでやってた事が編集に活きています。YouTubeキッカケで本場に来てもらえるようになれば良いなと思っています。自分はゴルフ、ファン感や記念の告知系を編集しています。ぜひ、選手の素顔を見て下さい!レースではわからない選手の面白い姿が見れます!そして、広めてもらえると嬉しいです!レースも頑張って、YouTubeも楽しんでもらえるように頑張ります!

AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。

北原:いつも応援ありがとうございます。お客さんがいて、車券を買ってくださる方がいるから僕たちが成り立っています。車券に応えていけるように頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします。

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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