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オートレース選手インタビュー
同期の活躍が自分の力に!!|森下 輝選手
2024年5月10日

今年の1月にデビューしたばかりの浜松37期森下輝選手。37期新人選手優秀賞を獲得。そして早くも2度の優勝を飾っています。(2024年4月20日現在)初優勝、2度目の優勝、今後のことなどお話ししていただきました。

(取材日:2024年4月12日)

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AKI:1月のデビューからすでに2度の優勝!おめでとうございます!まず、初優勝を振り返るといかがですか?

森下:素直に嬉しかったというのが1番強かったですね。あとは、めちゃくちゃ緊張してました。本当は勝ち上がり権利が発生した3節目の伊勢崎から頑張りたかったんですが、初日2着で勝ち上がれなくて。同期の浅倉(伊勢崎37期:浅倉樹良選手)と「一緒に優勝戦に乗ろう!」と話してて。一緒のレースで戦いたいねという感じでした。なので、残りの2日は1着を取って帰ろうと思って。1着とれて良かったです。

AKI:その後、地元浜松で初優勝を飾るわけですが、振り返ると車の状態はどうでしたか?

森下:車はタイムも出てたし良かったですね。良い感じで乗れてたと思います。「これなら優勝できるぞ!」という感覚はありました。まだ0mからのレースでしたし、いつも通りスタート切って自分の走行ができればとチャンスだと思っていました。準決では上がりタイムも3.382と好タイムが出て自分でもびっくり。そんなに出てると思っていませんでした。「えっ!!?」という感じ。けど、上がりタイム3.3台は目標にしてたので出せて良かったです。

AKI:ただ、優勝戦は走路が濡れました。レースでは初の湿走路だったんですよね!?

森下:そうなんです。浜松の湿走路は滑りやすくて特殊。他のレース場は食いついたりするので全然違います。しかも、浜松の湿走路で練習したこともあんまりなく。なので、雨予報と聞いた時は不安でした。優勝戦で初めてレースで湿走路を乗りました。

AKI:初めての湿走路でのレースでしたが、まずは試走で1番時計タイのタイムが出ました。

森下:思ったより試走タイムが出ていたのでびっくりしました。初めての優勝戦はとにかく落ち着かなくて。ロッカーでもピットでもソワソワしてて。「タイム出ちゃってる」ってなってまたソワソワして。金田さん(浜松33期:金田悠伽選手)が優勝戦2号車でピットでも隣だったんですが「大丈夫??」と心配されるくらいソワソワしてました(笑)けど、レースは大丈夫でした。スタートラインに立つまでがかなり緊張したんですが、スタート切ってからはいつも通り集中して自分の走行をしようと切り替えることができました。

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AKI:ゴールした瞬間はいかがでしたか?

森下:めっちゃ嬉しかったです。6周回めちゃくちゃ長かったですね。「まだ終わらない、まだ3周ある!」という感じ。すごく疲れましたがゴールした瞬間嬉しさが勝りましたね。雨は止んでいたのでウイニングランも出来て、沢山のお客さんが残っていて嬉しいなぁと感じていました。喜びが溢れました。試走も出ていて「大丈夫かな?」とプレッシャーもあったんですが、集中出来て勝てて良かったです。

AKI:同期の浅倉選手が優勝して、森下選手と同じ優秀新人賞の福岡選手(飯塚37期:福岡鷹選手)も優勝していく中どのように見ていましたか?

森下:同じ同期として嬉しいですね。養成所の時も3人同じグループで練習していました。その2人が活躍する姿を見るのは自分の力にもなりますね。"自分も頑張らないと"と思えます。

AKI:その後、連を大きく外すことは少なく走れていますが最近の走りはどうですか?

森下:やっぱりハンデが付いたりすると難しいですね。全然違います。痛感してます。後ろからだと自分の走りたいコースを走れない。課題ですね。

AKI:ただ、その後2度目の優勝となりました!

森下:その節は雨が多くて内心「うわ〜」って思っていたんですが、たくさん練習して前より雨の心配は減ったかなと思います。少しずつ浜松の雨も慣れてきました。

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AKI:初優勝がかかる時はかなり緊張してソワソワしたと仰っていましたが、2回目の優勝の時はどうでしたか?

森下:緊張はしたんですが、1回目に比べたら全然大丈夫でした!落ち着いて優勝戦に臨めました。節間通してスタートタイミングも良かったし、時計が見えてる感覚もありました。なので、自信をもってこの辺りだろうと思ってスタート切っていけました。

AKI:またしても雨の優勝戦となりました!試走タイムは3番時計でした。振り返っていかがですか?

森下:試走は少し滑ったんです。雨も微妙な感じで、直前まで晴れタイヤか雨タイヤか迷っていました。結果的にギリギリで晴れの高めのタイヤで行って。ウォーマーでの温めが足りなかったのか試走で滑っちゃって。「やばいかも!」と思ったんですが、滑った割にはタイムも悪くなかったし「なるようになるだろう!」と思ってレースに行きました。落ち着いて臨めましたね。初優勝の時とは全然違いました。今考えても1回目は相当やばかったと思います(笑)

AKI:1回目も2回目も完全Vとなりましたね!

森下:やっぱ嬉しいですね。1番は嬉しさです!2023年度の締めくくりの開催で勝てたのも良かったですね。人気を背負うことはドキドキするんですが人気にも応えられたというのは自信にも繋がっています。

AKI:養成所で一緒に走っていた浅倉選手、福岡選手も優勝回数2回と並びました。ライバルという意識はありますか?

森下:ライバル意識はありますね。同じグループだったし同じ優勝回数2回だし。負けてられないなというのは意識はしてます。もちろん2人の活躍は嬉しいんですが負けられないなという感じです。

AKI:森下選手は元々モトクロスをされていたということですが、オートレースへの転向はどういうきっかけだったんですか?

森下:オートレースはなんとなく知っていて。1期上に吉林直都さん(浜松36期:吉林直都選手)がいるんですが、小さい時からモトクロスで一緒に大会に出たりしていて。お兄ちゃん的存在ですね。その吉林さんが選手の試験に受かったって聞いて「自分もやってみよう!」という一押しになりました。前までは「受けてみようかな、どうしようかな?」という感じだったんですが、吉林さんがきっかけで選手を目指しました。今回、同じ浜松所属になって、今では同じ2級車で8号車から走ったりしていて尊敬してます。

AKI:オートレーサーになってまだ数ヶ月ですがここまでいかがですか?

森下:まず選手になって良かったなっていうのが大きいですね。元々テストライダーというのをやっていて、開発中のバイクに乗って技能確認とか不具合とかを確認していく感じ。完成するとそのバイクが販売されるという流れです。SUZUKIのテストライダーでした。そして、今乗ってるバイクもSUZUKIのセア。小さい頃からSUZUKIに乗っているので運があるんじゃないかなと思っています(笑)けど、同じバイクでもセアは全然違いますね。今までは整備も細かいところはやっていなかったので分からないことだらけです。なので、師匠の鈴木健吾さん(浜松28期:鈴木健吾選手)や派閥の先輩方に教わっている最中です。師匠の教えは「謙虚で居ろ。」と言われます。そして、優しく教えていただいています。これからハンデが下がっていくとエンジンの整備もしっかり覚えていかないとキツイので頑張んないとなと思っています。

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AKI:デビュー時のプロフィールでは佐藤摩弥選手(川口31期:佐藤摩弥選手)が憧れの選手と書かれていましたがどのようなところに憧れを感じますか?

森下:同じモトクロス出身というのがあります。モトクロス時代は一緒に走ったことはないと思うんですが、やっぱりあの位置で走っていて活躍しているというのは凄いです。

AKI:今後の目標は考えてますか?

森下:SGに出て優勝すること。トップレーサーになることが目標ですね。なので、SGでもスーパースターで優勝したいです。去年は家で見ていたんですが、やっぱり凄いです。今はレベルが違いすぎます。なので、しっかり練習して"優勝する!!!"という強い気持ちを持って走っていきたいです。

AKI:今の課題はなんですか?

森下:ハンデ戦になってきてどうやって捌いていこうかというところですね。今は捲りたいっていうか、吉林さんの走りをしたいんで。派閥の方々にも「外一本にしろ。」と言われるんです。小細工使わずまずはスピードで勝負しろと。その方が周りから見てても気持ちいいぞ!っと。なので、今は捌きを課題として。あとはスタートしてからの伸びをもう少し求めていきたいですね。整備、切り方、つなぎ方とか色々ですね。少しずつ良くしていきたいです。

AKI:車名ですが"LEセラ"由来はなんですか?

森下:「LE SSERAFIM(ルセラフィム)」というK-POPアイドルが好きでそこから取りました。

AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

森下:これからどんどん厳しくはなってくると思うんですが、周りに負けず興奮してもらえるレースができるように。そして、もっとオートレースを好きになってもらえるようなレースをしていけるように頑張ります!!

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