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オートレース選手インタビュー
苦境を乗り越えるためにレーサーへ|木村 悦教選手
2024年5月16日

川口オート所属の21期・木村悦教選手にお話をお聞きしました。

(取材日3/19)

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—オートレーサーを目指したきっかけは何ですか?

実家の家計が苦しかった頃、ある方からオートレーサーになることを勧められたのがきっかけ。オートレースについてはその時点では何もしらなかったけど、ぶっつけ勝負で試験を受けに行ったら1発で合格した。ほんとにね、おかげさまでね、選手になって家計も助けられて、親孝行はできたんじゃないかなって。

—で、養成所に入るわけですよね。どうでした、養成所生活は?

自分は全然乗れないのに、周りはそうじゃなかったから、焦っていたかもしれない。でも、家のこともあるので、ちゃんと選手にならないと、と思ってがんばった。

ただ、うまく乗れないから、おっかなくてね。でも、同期の馬場(浜松21期・馬場雄二選手)にステップとヒザ当てをいじってもらったら急激に乗れるようになって、最初は班の中で一番遅いから6番手だったけど、最後はトップ引きになって。ステップとヒザ当てだけで凄く乗りやすくなって。ホント馬場には感謝です。

—それで、デビューを迎えるわけですね。デビュー戦は覚えてますか?

覚えてますよ。3.623で上がって8着。メグロの2級車だったから、タイムはみんなそんなもん。今みたいに高性能エンジンじゃないんで。エンブレも全然利かないような。でもまあ、ホントにこの仕事に感謝だよね。どうなってたかって考えるとゾッとするから。ホントに良かった。【そこから初勝利を挙げるまでは?】たしか10走目くらいに初めて1着を取れて。ただ、2級車時代は全然ダメだったよ。

—1着取れた時はどんな感じだったんですか?

いや、そんな別に嬉しくなかったかも。たぶん、こんなのは通る道だから。誰もが通る道だから。まあ、嬉しかったんだろうけど、そこまでやった!って感じは覚えてない。最初の10年くらいは稼ぐことに必死だったかもしれない。

—今までやってきて印象に残っているレースはありますか?

印象に残ってるレースってあんまりないかもしれない。初優勝は嬉しかったけど。冬場にピストン1個のエンジンで、ハンデは30前くらいで、フジ相手に逃げ切って優勝したので、あれはちょっと嬉しかったかな。やっぱり初優勝は嬉しかった。

—オートレーサーとして日々、取り組んでいることはありますか?

ここ3年くらいはウォーキング。ちょっと早歩きで、開催中も表でも。でも、そんなには歩かない。あまりやりすぎると嫌になっちゃうから。ちょうどほどいいところにして。でも、そんなに軽いタッチではなくて。

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—昔から体形が変わらないですよね。

まあね、多少、肉はついているけど、やっぱりまあ、これ以上はって気持ちがあるんで。そこは少しでもって気持ちはある。食べ物はどうしても食べちゃう。気をつけてるんだけど、甘えが出やすいかもしれない。食べ過ぎないようにはしてるけど。もう少し(選手を)やっていきたいから。 逆に、楽しさで言ったら今の方が楽しいかも。若い時とは違って、今は後輩が増えて、自分のペースでできるので今の方が楽しいこともある...。ただやっぱり調子が悪い時は辛い。でもやりがいは今の方が感じるかもしれない。

—今、ご自身の中で課題とかってありますか?

課題はね...、目標みたいになっちゃうけど、タイムは一つでも出したいかな。それに向けてやることをやる。課題っていうか目標だね。タイムが出たら嬉しいよ。久しぶりにヨッシャーみたいな。まだやっていける気がするって思える瞬間だと思う。

—若手の中で巧いなって思う選手はいますか?

金子(浜松29期・金子大輔選手)はレース巧いよね。体は決して小さくもないのに、なんて言うのかな、あのセンス。危なくないし、綺麗な走りで。たしかに貢(伊勢崎22期・高橋貢選手)なんかもそうだけど、金子大輔も見てて、すっごい腕なんだなって感じる。あと、巧いなってなると若い子じゃないけど、ワカ(川口25期・若井友和選手)だよね。巧いなってやっぱ感心しちゃうのは。

—最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。

ぜひ当てていただきたいです。まずはそれです。当たれば楽しいし、その気持ちは分かるので。こっちは一生懸命走りますので。

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