今年度最初のSG開催、オールスター・オートレース。今年も飯塚オートで行われました。ファン投票で選ばれるメンバー。青山周平選手がSGオールスター久々の優勝に輝きました。しかし、初日のスターセレクションでは3着。消音マフラーはまだまだ掴めていないとコメントが出る中、どのように優勝まで漕ぎつけたのか。オールスターを振り返っていただきました。
(取材日:2024年5月24日)
インタビュー / AKI
AKI:オールスターはあまり慣れていない消音マフラーでどうかな?とお話ししていましたが優勝を決めました!いかがですか?
青山:嬉しいですね。レースが始まる前は自信はあまりないというか優勝する想像はできてなかったけど"勝ちたいな"という気持ちはありました。頑張ろうという感じでした。
AKI:初日はスターセレクションが行われて試走タイム3.30と劣勢。振り返るといかがですか?
青山:まぁこんなもんだろうという感じ。抜かれて3着なのも自分はそんなに速くないしという感じ。周りが「どうしたの?」という感じだったけど自分では「こんなもんだけどな〜」という感じでした。エンジンもタイヤもこれが悪いという感じはなく、初日なので分からない部分も多いし。頭で買ってくださった方には申し訳ないんですが、3着だしこんなもんでしょ、という感覚でした。なので、悲観するような感じでもなかったし、自分はあんまり速くないことは自覚してるのでそんなに気にしてなかったです。
AKI:それでも全国ランキングNo. 1という成績があるわけですが、そのことに関してはどう感じているんですか?
青山:あれはたまたまというか、ただの平均得点だから。No.1だからこうじゃないといけないとかはないと思うから、自分でプレッシャーを感じる必要はないし自分は自分かな。速い訳ではないから抜かれても自分自身驚きはない感じです。捌かれても「ですよね。」という感じでした。ランキングも半年間の成績が3ヶ月後に適用されるので、年末を優勝したり下半期の成績が良かったからNo. 1になれたわけであまり深くは考えてないです。
AKI:初日のスターセレクションが終わってからは何か扱いましたか?
青山:初日と2日目は新品ヘッドを入れて行っていました。その前に試したかったんですがタイミングがなくって。なので、初日、2日目に試して。3日目以降はその前に乗ってたヘッドに戻しました。乗って比較して良い方で行こうという感じ。オールスターでは戻しましたが、新品ヘッドも悪くないし今も乗ってるので今は新品ヘッドの良いところを探っていきたいという感じです。消音マフラー自体がよく分からないから、部品を替えてみて比較してみようという感じでした。
AKI:3日目以降の4日間の動きはどうでしたか?
青山:大きく変わらずどんぐりの背比べみたいな感じですね。以前から乗っていたヘッドの方が長く乗っていた分セットが分かるというか。ほとんど差はなかったですね。ただ、やっぱり消音マフラーは違うというか、まず自分が上手く乗りこなせていない。早く適応して、そこからセッティングという感じですね。まずは乗り方なんですけど、それが上手く合わせられないというか、時間がかかってしまう。表現が難しいんですが、消音マフラーだと止まり過ぎちゃったり、上手くレースの流れに乗れないというか。ギクシャクしちゃう感じが常にあるんです。なので、捌く時もギクシャクしてテンポが合わないというか。なんとも言えない感じがあります。まずはそこに自分が慣れていって少しずつ合わせていけられたらなと思ってます。合う時は合うし、合わない時は合わない。まだ特性を捉えきれていない感じですね。マフラー個々の特徴も絶対あるからそこを上手く頭の中で整理できるようになりたいです。たまにしか乗らないから少しの差というのが難しいですが、最近は少しずつ乗る機会が増えました。それでも乗る機会が少ないのでゆっくり経験値を上げていくしかないですね。
AKI:優勝戦は雨なのか、晴れなのか。前日では雨予報ということで湿走路を想定して枠を取っていく選手がいる中、1枠が残っている状態でしたがどんな思いでしたか?
青山:飯塚の雨は外というイメージがあったけど、最近は内も使えるようになっていたから、空いてるなら1枠しかないなという感じでした。一瞬外枠も考えたんですが外を取ったからといって何かある訳じゃないし「1しかないでしょ〜」って(笑)ただ、以前のように「ラッキー!」とはならなかったですね。雨の予報だし杏亮(飯塚33期:中村杏亮選手)もわざわざ8枠選ぶくらいだし「明日は雨なんだな。」という感じでした。けど、なるようにしかならないし1枠が取れたけどどうかなぁという感じですね。
AKI:結局雨は上がり走路は回復していきました。
青山:どっちかなと様子を見ながら中途半端なタイヤはいらないかなと思っていました。周回も長いし、雨タイヤはぶっつけでいいかなという気持ち。タイヤ交換が面倒くさいなぁくらい。どちらかというと晴れがいいけどどっちでも良いかなという感じでしたね。エンジンは準決前に下周りをしてマフラーを替えたら試走からタイムが良くなりました。優勝戦も戦えるかなという気持ちも少し芽生えました。本当に焦りなく初日4日目まで来れて、準決勝戦で形になったので良かったです。
AKI:優勝戦まではどんな気持ちで過ごしていましたか?
青山:ギリギリまで雨が降るかも、という情報もあったのでみんな高めの晴れタイヤにしたり色々考えてたみたいなんですが、自分はそんなに沢山タイヤもなかったし晴れは準決のタイヤと決めていたのでそこまでバタつかずいけました。
AKI:優勝戦はスタートして佐藤摩弥選手(川口31期)がすぐに飛んできました!
青山:そうですね。スタートした段階で摩弥ちゃんらしい影が見えて、そこから何周か走っているとピンクが見えて「摩弥かな〜」という感じ。ただ、ずっと後ろにいると思ってなかったから結果的に「上手い壁になってくれてありがとう」と思いました(笑)ただ、すごい迫ってきてましたし無我夢中でしたね。摩弥ちゃんだけじゃなく他の選手もいるし難しい。けど、準決からエンジンも良くなっていたし結果として1着でゴールできて最高の形で締めくくることができました。
AKI:早め先頭の10周回はやはり長いですか?
青山:んーやっぱり長いけどだんだん慣れてきたかな(笑)皆さんも見飽きてるかもしれないけど(笑)でも、摩弥ちゃんが面白くしてくれましたね。オートレース業界としては摩弥ちゃんが優勝した方がドッカーン!となってたんだろうなと思いましたけどここは譲れないので。優勝できてすごく嬉しいです。
AKI:SGオールスターは久々の優勝になりましたね。
青山:そうですね。飯塚で取って以来ですね。あの頃は相性抜群でした。ファン投票していただいてスターセレクションから走らせてもらってるので、ファンの方との距離感をより近く感じられる開催。レース自体はいつも通りですが、"オールスター"を久々に優勝できたのは嬉しいですね。抜け切るようなタイムは出せてないんですがエンジンは安定して良い状態で、結果はなんとか残せてるので良かったなという感じです。いつもだと上半期はあまり良くなく夏辺りから調子が上がってくる感じということに今年気づきました。今年は前半からなんとか良い結果が出てるので「良かったなぁ」と思っています。ホッとしてます。ただ、今後もグレードレースが続くのでもう少しエンジンを良くしていきたいですね。パーツ交換も含め考えていこうと思います。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
青山:沢山のファン投票ありがとうございました。おかげさまでSGオールスターを8年ぶりに優勝できて本当に良かったです。これからもレースは続くので応援をよろしくお願いします。
(写真は飯塚オートSNSより)
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