2024年7月15日に行われた川口オートGIキューポラ杯優勝戦。見事優勝を飾ったのは地元の黒川京介選手。これが嬉しい地元GI初制覇となりました。どんな状態で臨めたのか、優勝戦がどんな状態だったのか、お話をしていただきました。
AKI:GIキューポラ杯優勝おめでとうございます!地元GI初優勝を決めたお気持ちいかがですか?
黒川:いつかしたいというか、地元でGIを獲りたいと思っていたので優勝できて良かったです。地元のGIは獲りたいという気持ちが大きかったので嬉しかったですね。
AKI:最近は着取りも良かったですが、少し前は苦しんでる時期もありませんでしたか?
黒川:ありましたね。SGオールスターとか特別GIプレミアムカップの時とか良くなかったです。というのも、遠征がずっと続いていてよく分からなくなっていて。パーツが悪いのかセッティングを合わせ切れてないのかイマイチ分かってなくて。オールスターの後地元に戻ってからパーツ交換を色々していたんですが、結果的にシリンダーが原因というのが分かったんです。なので、シリンダー以外は前のパーツに戻して、シリンダーだけ新品という状態にして今走ってる感じです。そしたら、安定して良くなってきたなという感じですね。
AKI:地元に戻るまでは何してもしっくりこないという感じだったんですね。
黒川:そうですね。以前は遠征先でもばんばんパーツを交換してたんですが余計訳わからなくなったことがあって。その後2、3ヶ月ダメな時とかあったので、今回はそういうことがないようにというか、経験的になかなかパーツ交換は出来ませんでした。オールスターとかは成績がふるわなかったんですが、その分地元のGIが優勝できたので我慢して良かったなと思います。地元に帰ってからは1着も増えましたし普通開催でも優勝できたりしたので安心しました。
AKI:地元に戻ってどの辺りから手応え感じていましたか?
黒川:GII川口記念あたりからセッティングもまとまってきて、比較的良い状態を保てているかなという感じです。キューポラの前の普通開催では優勝戦7着というのがあったんですが、これは日中開催で捌いていくのが厳しい展開というのもあったんですがタイヤが低すぎて。ナイトレースで優勝した良いものだったんですが昼間の7走目は厳しかったですね。試走から直線全開にならない感じで失敗でした。ただ、エンジン的には問題なかったのであまり悲観せずキューポラに向かいました。
AKI:キューポラ初日から1着、手応えはしっかりありましたか?
黒川:良かったと思います。切れ自体は良かったんですがスタートのタイミングが見えてなくて。最近はロングハンデが続いていたのでハンデ10、20mのタイミングが見えなくて、少し意気込んでスタート練習するとフライングになっちゃうような感じ。優勝戦の日のスタート練習も-05くらいで「どうしよう」と思っていました。なので、エンジンよりスタートのタイミングが怖かったです。初日が15タイミングで2日目は05タイミング。2日目もそこまで攻めたタイミングではなかったんですが初日と10も差があったり。なので思いっきり行けなかったですね。ただ、優勝戦は気持ちも入っちゃって01タイミング。出た瞬間フライングかなと思いました。切った瞬間赤だと思って時計を見たんです。けどランプがついてなかったので「入ってるーー!!」となりました(笑)01奇跡的に入ってましたね。一安心しながら1コーナーに入っていきました。
AKI:結果良いスタートになって展開作っていけましたね!
黒川:タイミングもあって良いスタートになりました。ただ、その後はすぐ圭一郎さん(浜松32期:鈴木圭一郎選手)が来るだろうなと思っていたし、上和田くん(川口34期:上和田拓海選手)が内に来たときも圭一郎さんと思っていたくらいです。試走タイムも圭一郎さんと一緒だし早めに展開作られたら厳しいから自分が先に展開を作っていかなければと思っていました。
AKI:試走タイム3.26と出ていましたがご自身の感覚はどうだったんですか?
黒川:27はたまに出たりするんですけど26とかはなかなか出ないというか、エンジン的にかなり仕上がってないと出ないタイムなので良い試走だなと思いました。試走タイムも良くて、手応えも良く。手前の感じ、バックストレッチの感じがすごく良さそうだったので手応え通りエンジンは良さそうでした。
AKI:そんな中、レースは後ろが思ったよりもなかなかこないという感じだったんじゃないですか?
黒川:そうですね。自分はビジョンを見るとペースが落ちちゃうので一瞬だったんですけど残り2周くらいでビジョン見たら岩見さん(飯塚29期:岩見貴史選手)と圭一郎さんがやり合っていて。後ろに圭一郎さんが来てると思っていたら来ていなかったので、あとは自分の走りをしようと思って走っていました。離れているのが分かったので焦りはなくなって「ミスだけしないように」というふうに切り替えて走りましたし気持ちも楽になりましたね。
AKI:優勝はどの辺りで確信していましたか?
黒川:ビジョンを見た時ですね。車とタイヤの状態が良く自信を持っていたので落ち着いていけました。タイヤも評判の良いタイヤでキューポラに取っておいたんです。良いタイヤの2走目が好きなんですが、優勝戦を2走目で迎えられたのでタイヤも最高の状態でレースに臨めました。作戦通りです。
AKI:ゴールした瞬間を振り返るといかがですか?
黒川:いや~本当に嬉しかったですね。ガッツポーズはしなかったんですけど、心の中ではめちゃくちゃガッツポーズしてました(笑)レース後もたくさんの方が待っててくれて集まってくれて本当に嬉しかったです。最高でしたね!今までのグレードレースの中での優勝で1番嬉しい優勝でした。ウイニングランも想像以上に沢山の方が残ってくれていたのでさらに喜びが増しました。地元ということもあって「おめでとう!」と沢山聞こえてきてなおさら嬉しかったです。表彰式でも沢山の方がいて本当に有り難かったです。
AKI:少し苦しんだ時期もありましたが、良い流れになった優勝なんじゃないですか?
黒川:夏は滑る走路で課題がある時期ですがGI優勝は一つはずみになりましたね。やっぱり滑る走路は難しいです。特にハンデ戦で追い上げだとタイヤが滑ってきて自由が効かなくなるし、最近は前の選手のペースも速い!相当大変でこれからまた苦しい時期になると思いますが頑張りたいですね。
AKI:地元GI優勝を飾りました。やはり次はSGですか?
黒川:ですね。ずっと思っていることなので良い結果出したいですね。まずは一つ一つレースを頑張って良い流れでSGグランプリを迎えたいですね。川口が消音マフラーで大体のセッティングは固まってきたんですが、今後は普通マフラーになってどうなるかは乗ってみてからという感じになりそうです。ただ、去年とパーツはそこまで変わってないし、エンジンのベース、セッティングのベースも変わってないのでノートに残してあるデータを参考にしながら合わせていきたいと思います。少し前の悪い時期が普通マフラーだったので少し不安はありますが、エンジンが出ない原因だったシリンダーの不具合も改善したし良い流れを作りたいです。車の反応もあるし良い状態なので頑張って成績を残したいです。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
黒川:沢山の声援のおかげで地元のGIを優勝できたので、次はSG優勝目指して頑張ります。これからも応援よろしくお願いします!
(写真は川口オートSNSより)
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