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プレミアムカップ(特別GI)<飯塚>優勝戦の回顧

2018年09月17日

 木村武之がプレミアムカップで完全優勝達成!


 飯塚で行われていた特別GIプレミアムカップは、浜松の木村武之が制し、2015年以来2度目の制覇となった。最内からスタートを決めると、インコースを最後まで守り切ってのゴール。見事な走りを見せ付けた。

 試走タイムは各車、30〜33でそれほど差のない状況だった。0オープンの肝心のスタートは、2枠から鈴木圭一郎が好ダッシュを決めたが、最内から木村が突っ張って先行。2番手は鈴木圭が確保。3番手には永井大介が付ける形。3枠の青山周平は、ややへこむ形になった。外枠勢では6枠の中村雅人がマズマズの位置に付けた。

 そこからはレース中盤まで木村と鈴木圭のマッチレース。インコースを丁寧に走る木村は明らかにペースが上がっていなかった。2番手に付けた鈴木圭はインを狙ったり、外から揺さぶりをかけたが木村は動じない。やがて3番手に付けていた永井が、鈴木圭の隙を突いて2番手に浮上する。ここからは粘る木村に対し永井が攻勢に出る。車間を図りながら永井は仕掛けるタイミングを狙うが、最後までそれは訪れなかった。

 上がりタイムは3・402。記念レースの優勝戦で8周回のタイムにしては速くない数字。それだけ木村のエンジンは仕上がってる状態ではなかった。しかし、そのエンジンで勝ち切るには走りの方で工夫をするしかない。木村が取った戦法は、とにかくインからは抜かせない走り。外に競りかけてこられたら多少強引にでも突っ張る姿勢を見せた。インもアウトもどちらからも抜かせない執念の走り。これが実を結び、最終的には栄冠を掴んだ。

 ここ10数年の記念の優勝戦は、スタート飛び出した選手が後続を引き離してブッチ切るスタイルが流行っていた。しかし、それはエンジンに確かな手応えを感じて初めてできる戦略。若手から中堅の域に達してきた木村は、走法の幅が広がっている。現状で勝ち切る戦略的な頭脳を持っている。デビューしてから常にトップで走り続けてきた木村は、今でも進化が止まらない。

 3節連続完全優勝を狙った鈴木圭は残念な結果に終わった。レース前半はエンジン強めに見えたが、木村の好走の前になす術がなかった。鈴木圭の勢いが止まらず、一強時代に突入したかに思えたオートレース界だが、今回はこの競技の奥深さが垣間見えた気がする。誰もが簡単に予想できるようなレースなどない。だからこそオートレースの魅力は尽きないのか。


プレミアムカップ(特別GI)<飯塚>優勝戦のレース結果
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