■2024年10月14日
第37回 マイルチャンピオンシップ南部杯JpnI オープンサラ系3歳以上 定量(盛岡)
レモンポップの独壇場!
全国公営競馬専門紙協会 エイカン
【中央所属馬の評価】
レモンポップは昨年、フェブラリーS(G1)、南部杯(Jpn1)、チャンピオンズC(G1)を勝ち、今年は浦和のさきたま杯(Jpn1)を制覇。G1級レースを4勝しているわけだが、4つは左回りの1400~1800m戦で、なかでも一番強かったのが昨年の南部杯。3月のドバイゴールデンシャヒーン(G1)10着以来の休み明けだったが、先手を奪うと3分3厘から後続が離れ始め、2着のイグナイターに2秒0の大差をつける圧勝劇。圧倒的な実力に加えて、盛岡マイルへの適性も抜群と思われる。今年は2月のサウジC(G1)に遠征して12着と凡退したが、帰国後、6月のさきたま杯を使われており、昨年よりは遥かに調整がしやすい臨戦過程。負ける要素はほぼない。
ペプチドナイルは今年のフェブラリーS(G1)の勝ち馬。レモンポップら海外遠征組が不在のメンバー構成ではあったが、好位をキープすると、直線半ばで先頭に立ち、そのまま押し切る完勝だった。重賞勝ちはまだこの1勝のみ。ここまでの8勝は1600~2100m。マイルを使われたのはフェブラリーSと、続く前走のかしわ記念(Jpn1)3着の2戦だけ。ワンターンの競馬はフェブラリーSでしか経験がないが、東京での勝ちっぷりから考えると、同じワンターンマイルのこのレースへの適性は高いとみる。
タガノビューティーは昨年の4着馬。その後は武蔵野S(G3)、かしわ記念(Jpn1)で2着、フェブラリーS(G1)、さきたま杯(Jpn1)でも僅差の4着と確かな実力馬なのだが、不思議なことに7歳にして重賞勝ちがまだない。追い込みに近い脚質で勝ち味に遅いタイプゆえだろうが、前々走のかしわ記念、前走のさきたま杯では射程圏で直線を向いており、地方の走路にも経験を積むごとに対応してきている印象。今年も確実に脚を伸ばしてくるだろう。
ダイシンピスケスは3連勝で挑んだ前走・白山大賞典(Jpn3)で2着。向正面でディクテオンに一気に行かれ、5馬身の差をつけられたが、序盤メイショウフンジンとの先行争いで2100mの競馬としてはかなり速くなったし、7か月ぶりの実戦で重賞初挑戦だったことを考えれば及第点を与えていいだろう。東京マイルで2勝クラスをなかなか突破できなかった頃を思えば中距離馬のイメージも残るが、昨年暮れからの勢いはまだある印象。
【地方所属馬の評価】
大井のサヨノネイチヤは大井生え抜きの5歳馬。デビューから14戦完全連対、B3クラスから7連勝、地元の重賞3連勝で挑んだ前走の帝王賞(Jpn1)は中団インから5着までだったが、初のダートグレード挑戦で地方馬最先着。グランブリッジとアタマ差なら悪くはないだろう。大井以外での競馬は今回が初めてだから、左回りの経験はない。ワンターンの競馬もデビュー戦以来となり、未知数ではあるが、帝王賞の内容を見る限り、ダートグレードのペースに慣れてくればいずれは通用してきそうな印象を受ける。
大井のミックファイアは言わずと知れた昨年の南関東の3冠馬。秋には盛岡で史上初の無敗でダービーグランプリ(盛岡ダ2000m)を制覇した素材。その後は古馬との戦いで東京大賞典(G1)8着→フェブラリーS(G1)7着→かしわ記念(Jpn1)5着と上位争いに加われていないが、そのなかでも今回と同じ左ワンターンマイルのフェブラリーSは勝ったペプチドナイルから0秒8差とそんなに負けてはいない。芝発走の東京マイルの影響か、序盤の行き脚が今ひとつだった印象があり、ワンターンが初めてでもあった。こちらも経験を積んでの前進を期待したい。
【解説者の予想】
主役はレモンポップで異論はないだろう。今回は最内枠だけにスタートで後手でも踏まない限りは、昨年同様に自分で逃げるか、もしくは好位から抜け出す構え。相手は今年のフェブラリーSの内容を評価してペプチドナイル。続いてかしわ記念ではペプチドナイルに先着しているタガノビューティー。定量のG1級レースだけに、この序列で仕方ないと思われるが、大井のサヨノネイチヤ、ミックファイアもレモンポップ以外とは器として遜色ない印象。ダイシンピスケスともどもワンターンマイルへの適性が問われる局面
◎(1)レモンポップ
○(14)ペプチドナイル
▲(4)タガノビューティー
△(7)サヨノネイチヤ
△(2)ミックファイア
△(10)ダイシンピスケス
※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。
馬単 1→14 1→4 1→7 1→2 1→10
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