【中央所属馬の評価】
フォーエバーヤングの今季国内緒戦。あくまで目標はブリーダーズカップだが、実績馬とはいえ緒戦は楽観できない難しさもありそう。それでも国内では負けなしと別格の強さをみせてきた馬。圧勝でクリアして、向かってもらいたいところ。
レヴォントゥレットは4連勝でオープン入りした後は、4・3・3着だが、いずれも高いレベルで安定。ここは同厩の強豪がいるが、自身も相当な可能性を感じさせる。母クイーンマンボは関東オークスなど牝馬ダートグレード競走2勝の実績。
マーブルロックはアンタレスS、平安Sと重賞2戦着外が続き、休養に入っての秋緒戦。ただ前走はそれほど崩れていないし、初の地方ダートグレード競走でもすんなり単騎の逃げに持ち込めるようなら怖さ秘めている。
キングズソードは帝王賞以来1年3か月ぶりとブランク長く、まずは今後にメド立てばだが、ウィルソンテソーロらを完封の帝王賞は圧巻。一戦一戦が勝負なら久々でも動ける態勢にあるかどうかが焦点。本領発揮できるようなら互角以上。
【地方所属馬の評価】
ライトウォーリアの前走マーキュリーカップは展開が合わなかったし、59キロも他馬との比較で厳しかった。大井記念はさすがの地力を示したし、自分のかたちに持ち込めればダートグレード競走でも見直せる。
ホウオウトゥルースの前走フリオーソレジェンドCは先着2頭が一枚上だったが、重賞で3着は立派。9歳でも衰え感じさせず存在感をみせているが、ダートグレード競走に入ってはパンチ不足だ。
ギガキングはこのレースは4・6歳時に5着6着。充実期にあった5歳時に使えなかったのが悔やまれる。ただ、条件ベストは確か。叩いての変わり身しだいで見せ場はありそう。
グランデマーレは使えるところは使うという状態が続く。なんともタフな馬だが、ここも追走で精一杯だろう。
ソレナの3勝は2歳時。格付け後は勝ち負けできていないし、ここでの経験を今後への糧にできるかどうか。
リュードマンの転入後2勝はダートグレード競走挑戦で大敗後。ここでは厳しいが自己条件に戻っての変わり身には注意。
【解説者の予想】
“世界のフォーエバーヤング”がブリーダーズカップ・クラシックへのステップとしてこのレースに参戦してきた。昨年暮れの東京大賞典を制して日本一の称号を揺るぎないものにすると、春は3歳時に続いての中東遠征でサウジカップ1着、ドバイワールドカップ3着。特に前者では相手が初ダートだったにせよ、芝馬でも走れる砂質のキングアブドゥルアジーズ競馬場で香港のロマンチックウォリアーを撃破と世界的な名声をさらに高めた。昨年はとれなかったアメリカGI制覇へ向けても大事となるこの秋緒戦。さすがに前哨戦仕上げにはなるだろうがそれでもそのワールドスケールの貫録を示してくれるとみる。
レヴォントゥレットは3歳4月とデビューは遅かったが、ここまで8戦4勝、重賞初挑戦となった前々走の平安ステークスで0.2秒差の2着。同世代のステーブルメイトの陰には隠れているが、同馬の素質もかなり高そう。前走は12キロ増の馬体重での休み明けとすれば及第点はつけられる内容。初の地方の馬場がどうかも順当に上向けば上位争いは濃厚。
地方勢の筆頭格はやはりライトウォーリアだろう。前々走の大井記念を逃げ切って南関東での復活を果たしたが、続くマーキュリーカップは2秒差を付けられての6着。逃げの手で変わり身の可能性はまだあるが、ここはマーブル・レヴォンとの兼ね合い次第。
マーブルロックは平安ステークスでレヴォントゥレットからさらに0.8秒差の8着。これで重賞で2戦着外と壁に当たっているようにも映るが、本来の逃げの手でマイペースに持ち込めれば侮れない面。祖母の半兄に97年二冠馬サニーブライアン。波乱を呼ぶ血脈の出自でもある。本来ならフォーエバーヤングの相手筆頭になっていいキングズソード。23年JBCクラシック、昨年の帝王賞とJpnIレースを2勝、敗れたGI(JpnI)レース3戦も勝ち馬からすべてコンマ差と、戦績から現役トップクラスの力量の持ち主なのは間違いないところ。ただ、今回は屈腱炎明けで1年以上に及ぶ休み明けの一戦。さすがに今回は試走含みの感もありそうで当日の気配には注視したい。
◎7フォーエバーヤング
○10レヴォントゥレット
▲6ライトウォーリア
△8マーブルロック
△2キングズソード
※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。
馬単 7→10 7→6 7→8 7→2