グランダム・ジャパン2歳シーズンとして行われた過去8回(2021年を除く)、北海道勢が5勝(2着7回)と圧倒的な好成績。残りの金沢馬3勝は無敗だったヤマミダンス、ショウガタップリ、そして道営1勝後に転入マナバレンシア。その他の地区の馬券圏内は2019年2着の佐賀ミスカゴシマ、2022年3着の兵庫カタラの2頭しかいない。レベルの高い北海道馬に太刀打ちできるのは相応の能力がある馬ということになるが、なんと今年は輸送が困難との理由で北海道からの参戦が1頭もいない。また、日程的に不可能だった昨年と違い、好走率の高かった園田プリンセスCからの転戦も今年は可能に。そちらも兵庫馬・川崎馬で決着、北海道4頭は5着以下に沈んでいる。認定もしくはオープン勝ちある北海道勢が明らかに優勢だった重賞も、今年はまるで様相が違っており、園田プリンセスC上位馬、道営時に認定勝ちの2頭、そして地元馬比較は実に難しい。こうなると地元馬を応援したい気持ちは強いものの、悩んだ末の結論は◎〇▲△を打った4頭やや優勢、その順序付けは昨今の馬場傾向・馬の伸びしろを考えたものに。
◎は(7)スプリンガフォート。道営時は1000m重賞・リリーCでもハナを切ったほどだが、2戦目の認定アタック勝ち(1000m)・川崎移籍後2戦目の前走勝ち(1500m)は逃げて直線二枚腰。一介のスピード馬ではなさそう。前々走は競ってきた相手など他の先行勢が大敗したのだから、むしろ3着に残ったことは評価できるし、走破時計も同じ良馬場だった翌日1組(4着)のサラサチャレンジより速い。その園田プリンセスC2着の僚馬には併走追い切りでも手応えで上回っており、むしろ走力が上ではないかという見立て。現在の所属は違えど道営認定勝ちは例年の勝ち馬と同等の実績、昨今の逃げ有利馬場にもマッチ。長距離輸送さえクリアすれば押し切れると見た。
○は(1)ココキュンキュン。1400mでの崩れは5頭立てスローペースで折り合いを欠いた前々走4着だけ。2列目の真ん中で我慢させ、4角で外に出して直線は真ん中からサラサチャレンジを交わして堂々と抜け出した園田プリンセスCは、頓挫明けだったとの話。調教時計3本マークと元気一杯で順調な今回は更に動ける可能性すらある。初の遠征だが、普段も西脇から園田へ出向いて競馬。輸送時間の長さはともかく馬運車に慣れている点はいい。昨今の当地は内枠有利の馬場傾向。前走の感じなら1枠からのレース運びも問題ないはずで、100m延長も関係ない。当日に平常心を欠くようなことさえなければ好レース必至。
▲は(10)グリーゼ。道営からの転入初戦。5月14日1100mの認定フレッシュチャレンジを外2番手から勝った後はオープンで苦戦も、後の重賞好走馬が相手で仕方ない面も。最後方のままだった栄冠賞後は1ヵ月以上間隔を取って1700m→1500mへ、少頭数のイン追走で反応できずの内容だったが、1700m2度目の前走は内から直線一旦先頭に立った3着と内容に進境。まだ伸びしろを残す走りに見えるし、他馬より長い距離を経験済みも強味。当地入り後も馬っぷり良く映り、追い切り2本と十分に攻められた。実績や経験値を考えても他地区馬に見劣ることはなく、外枠からの展開に対応できれば勝利も十分。
△は(3)サラサチャレンジ。3走前の準重賞勝ち馬は無敗で先日重賞勝ち。前々走1500m4着を見ると砂を被ったり距離が延びたりすると怪しい感はあるが、スタート遅めも外から先団→3角先頭で一旦は抜け出した前走・園田プリンセスC2着は勝ち馬ココキュンキュンに大きく見劣らない内容。右回りと遠征も2度目、重賞ハンター吉原騎手を配して前進があれば面白い。
注は(8)カミノメノルカ。能検から当初2戦は出遅れから非凡な末脚で猛チャージ。開催中止明けの前々走は一転して前付けしたものの案外。前が残るペースだった前走は直線1頭だけ目立つ伸び。気性的な若さが残る現状は終い勝負の方が適合はハッキリした。先行勢が甘くなる可能性ある顔ぶれでもあり、展開ハマれば出番十分。
穴は(11)リュシエンヌ。スタートで外にヨレる面は見せてもカミノメノルカを封じての新馬勝ちは900mの今季一番時計。素質の高さは疑いない。ここ2走は失速したが、共に小休止後だったことも影響。特に前走時は帰厩後の気合不足を陣営も懸念していた。逃げは難しい枠順にはなったが、初の連戦で真の力を発揮すれば好レースも不思議ないシュヴァルグラン産駒。
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馬単 7→1 1→7 7→10 10→7 7→3 7→8 7→11