全国交流にリニューアルして5年目。2013年~7月→2022年~秋に実施。ここ2年と今年も微妙に実施時期は違うが、同条件の過去4年「浦和→道営→金沢」「兵庫→大井→大井」「道営→金沢→船橋」「金沢→大井→笠松」の決着。2013年以降9年続いた遠征馬の勝利を昨年で止めた地元馬は2016・2022年以外は馬券に絡んでおり、トップレベルの馬は例年頑張っている。また、ここ2年は逃げ切り勝ちだが、かつてはハイペースになって差し馬が台頭する傾向も強かった重賞でもある。
先週・今週の他地区重賞と出走馬が分散してしまったこともあり遠征馬3頭・地元4頭の少頭数に。遠征馬はメンバーが手薄になる「ここ」を狙った参戦と推測もできる。元中央オープン馬で今年も2勝・前走の園田1400m重賞も勝利目前で差された1/2差(4)ミスズグランドオーを中心視。適距離でもあったはずの17日・園田ゴールドカップを見送ってここに出走も重賞タイトル奪取への思いと見たい。内枠に先行馬が固まっており、ポジションがどうなるか分からない点がどうかだけ。その先行勢を見ながら運べそうな(5)ジャックオレンジに展開が向きそうな感じもある。地元の短距離路線ツートップ(2)オヌシナニモノ、(3)ハクサンパイオニアは目下の態勢、先行争いがどうか不透明な部分もあるが、力を出し切れれば上位争いに、逃げた方が残りそうな予感。芝だが中央オープン勝ちなど実績一番(7)ヴァトレニは前走勝ち内容が平凡で評価に迷うところ。5頭の争いは展開一つとも言える。
◎は(4)ミスズグランドオー。ダート1200m以下で4勝した中央時はオープンでも3着2回(1200m・1400m)、ブリンカー着用で揉まれ弱さあるが、勝負所でモタついても直線は盛り返してくる渋太さあり。今年3月から4着・9着・取消・1着・10着の大井でもA2勝ち、8月からの高知でも3走前・準重賞勝ちは直線もうひと伸び。前走・園田チャレンジカップ遠征は同じ高知馬にゴール前で差されての惜敗。今回の方が相手関係は楽になり、激しくなりそうな先行争いさえ凌げば上回るはず。
○は(5)ジャックオレンジ。中央未勝利(途中で去勢)→船橋3戦2勝→1勝クラス勝ち(新潟1200ダ・3番手)の4才時まではステッキを入れられないほどの気難しさもあった馬。5才1月からの船橋ではB3出発でB1まで7勝。昨年4月が最後の勝利だが、近走も1200mであればA2でも2着・3着は多数。今春の大井6着・8着は相手関係も厳しかったもので、中央時に2着・3着・4着あり右回り云々はないはず。ここ2走同様の少頭数は歓迎でき、長距離輸送をクリアしてバラけて揉まれない展開なら勝利に手が届いてもいい。
▲は(3)ハクサンパイオニア。当地1400m・逃げで初めて崩れた3走前・日本海スプリントは酷な斤量59キロ・勝ち馬に内から交わされた影響。通常の57キロで自分の競馬なら、ここ2走は1400m重賞を連勝。中1週・追い切りなしだと昨年12月2組4着とハナを叩かれて崩れているが、その時ほど状態が下降している印象はないし、逃げる自分の競馬ができれば悪い結果にはならないはず。他地区馬や内にいるオヌシナニモノの出方に尽きる。
△は(2)オヌシナニモノ。金沢短距離の顔。昨年こそ9月に勝利したが、苦手の夏を休養した後の秋はここ2年も取りこぼしが多く、冬~春ほど走れない傾向あり。ただ、手薄な相手で4着と崩れた前走時より攻め気配は間違いなく上がっており、今度は無様な走りはしない態勢になっているはず。ハクサンパイオニアらとの逃げ争いを制する出脚が戻るか不透明だけに印は落とし気味にしたものの、本来なら勝利候補。
注は(7)ヴァトレニ。中央では3才時に札幌芝1500mを3連勝、4才時に中京芝1600m(逃げ)→函館芝1200m(2番手)を連勝→GIIIキーンランドCも3着と健闘、5才2月小倉芝1200m(好位)のオープン2勝目で夏馬のイメージを払拭。障害1勝を経て3走前・兵庫転入初戦が初ダート、1枠でダッシュ負けして砂を被ったりやマクられる展開で9着・7着と案外も、5頭立ての前走は4角で外に出すと直線は盛り返しての勝利。ただ、相手関係は楽になっていたし、緩い流れも影響したとはいえ同日のB1やC2と似たようなタイム。ダート1400mでの走力はまだ何とも言えない分、「注」の印に留めておく。
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馬単 4→5 4→3 4→2 4→7 5→4 3→4