■2025年11月9日
第73回 北國王冠3歳上 (地方全国交流)サラ系一般 別定(金沢)
強豪遠征馬を迎え撃つ!サンテックス
"競馬カナザワ 大井 明洋"

伝統の地方最長距離重賞。地元馬のみで7月実施の2021年を除く全国交流にリニューアル後の過去7回、勝ち馬は金沢・愛知・兵庫・大井・愛知・愛知・愛知。逃げ有利の馬場も味方に付けて(8)アンタンスルフレが3連覇中。地元馬は2017年にグルームアイランドが勝って以来は馬券にも絡めていないが、その要因は2020年そして2024年に賞金が増額されて南関東勢など参戦馬がレベルアップしていること。今年も重賞ウイナーは数えると11頭中8頭、他3頭も申し分ない実績の持ち主と、例年以上にハイレベルなメンバーに。近況からは順序付けが難しい上に、(6)ヒーローコールと(8)アンタンスルフレの逃げ争いなど展開や隊列が不透明。3着なら全馬に可能性ある大混戦で、予想・意見は人それぞれということになるだろうが、私が期待するのは転入前の戦績からも地元の(9)サンテックス。問題ない状態で臨んで、うまくレースを運べるかだけ。以下は割と先行タイプが多い分で差しも届くような流れになると見て、その候補を織りまぜた印に。差し勢で面白いのは、不発の前走より上向いていれば(2)ヴィアメント、今年金沢で復活のオール連対(11)マンガンとなる。逆に(6)ヒーローコールが(8)アンタンスルフレを制して逃げれば勝利の可能性がグンと上がる。実績一番・昨年2着の(4)ケイアイパープルも衰えなく展開一つ。繰り返しになるが、どの馬が好走しても驚けない一戦だ。
◎は(9)サンテックス。数日早めの追い切りで臨み重賞への試走に近かった前走も速い流れのマッチレースを制して大差勝ち。中央オープン2着、今年の南関東重賞3着・4着、そして名古屋での重賞勝ち、佐賀の全国交流重賞2着と、実績や走力は遠征馬と遜色ないか、それ以上のもの。問題は揉まれない展開が理想の気性と初距離、そして右肩の傷、程々の追い切りで臨む点だが、昨今不利な外枠さえ克服なら好勝負必至。
○は(2)ヴィアメント。中央オープン→障害1勝で昨秋に大井移籍(外厩調整)。中京ダート1900mで中央3勝クラスを後方一気で勝った時と同じブリンカー着用で10月1800m・12月2000mのA2連勝(差し)→1月の2600mは金盃5着ながらも2着とは0秒3差。重賞未勝利の8歳馬だが、極端な衰えなどはなさそう。夏休み明け2ヵ月半ぶりで不発だった9月の前走から上向いた状態で臨んでくれば、先行馬揃いの展開的にも最後は突っ込んでくるはず。
▲は(6)ヒーローコール。羽田盃・東京ダービーの2着はミックファイアと同世代だった不運も。秋の戸塚記念まで2~3歳重賞は4勝、3歳11月には地元の浦和記念でも4着と善戦。5歳の昨年も重賞2着2回。今年は1月の大井2600m金盃3着→2月の川崎2100m報知オールスターカップを逃げ切って重賞制覇。南関東でも上位ランクの馬がここに参戦は勝ちに来たと見たいし、休養明けの前走は失速したものの、そこから中10日の遠征でも追い切りを消化しているのだから上積み必至。逃げて渋太さを生かせれば当然有力候補で、先行争いに尽きる。
△は(11)マンガン。4年前に勝った大井2600m金盃は今年14着(15頭)、ヒーローコールの勝った次走・報知オールスタCーも最下位。その後に金沢転入で復活のオール連対、2000m重賞・利家盃を制して春の大一番・百万石賞も2着、そして夏休み明けのイヌワシ賞で金沢重賞2勝目。長距離適性は言うまでもなく、包まれたりせず道中スムーズに動ければ終いの伸びは確実、中間もここを目標に狂いのない調整ぶり。この顔ぶれなら流れが向く予感あり。
注は(4)ケイアイパープル。JRA時に白山大賞典1着・4着。2000m以上のダートグレード2勝の実績はメンバー中最上位。北海道所属で参戦した昨年このレースは外々の展開で逃げたアンタンスルフレと5馬身差2着と案外だったが、9歳の今季も衰えは見せず4連勝、3走前2600mは大差勝ち。前々走はともかく案外な前走は懸念も、勝った馬は大一番・道営記念でも2着なら仕方ない面も。この馬の弱味である揉まれ弱さ・ズブささえ出さなければ上位争い必至。
穴は(10)リケアカプチーノ。東北優駿を7馬身差圧勝→同舞台の古馬重賞・一條記念みちのく大賞典は古馬の強豪ヒロシクンらを撃破(5着はサクラトップキッド)。連対を外したのはJRA馬が相手の前々走だけ。まだ底を見せていない岩手トップホース。力関係は何とも言えない今回だが、レースぶりを見る限り距離延長は問題ない。ある程度自在に立ち回れる点と斤量差も魅力。
※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。
馬単 9→2 9→6 9→11 9→4 9→10 2→9 6→9

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