おすすめ注目レース
■2025年12月18日
御煤納(おすすおさめ)特別A6サラ系一般 定量(名古屋)
正攻法で押し切る構え エイシンリヒト
"全国公営競馬専門紙協会 競馬エース 尾原友和"

 初日のメインはA6組で行われる御煤納(おすすおさめ)特別。転入馬あり、転厩馬あり、昇り馬ありと多士済々で、馬券的には色々な切り口がありそうだが、記者の狙いは転入馬のエイシンリヒト。他にも元中央1勝クラスの転入馬は複数いるが、兵庫B1クラスを3勝した実績があるこの馬が一番の注目株だろう。ここに向けての仕上がりも最も進んでいる様子で、加えて言えば、このクラスにしては徹底先行型が不在ですんなり主導権を奪えそうな展開もいい。前半の貯金を生かしての押し切りを描きたい。とはいえ、他馬も簡単には譲る気はないだろう。好調さが見て取れるルクスシュナイダーが好位ひと差しを目論むし、2度の格上挑戦(2着、3着)を経て三度目の正直を狙うミーハもいいところ。目下の出来の良さではインジェニアスも負けていないが、こちらは道中でうまく外へ持ち出すことができればの条件が付く。スローの一団競馬の線が濃いだけに、加藤誓騎手の手綱捌きに期待したい。他では道中でうまく折り合えばエスタボニート、410キロ台の馬体で出られればアミアンも食い込み十分。正直、3着ぐらいなら大半の馬にチャンスがありそうで、懐の許す限り手を広げて高目を待つのも馬券作戦だろう。

◎(3)エイシンリヒト…中央未勝利(新潟1800m)を勝ち上がり、1勝クラス(中京1900m)でも2着の実績がある。兵庫では4勝(B1で3勝)を挙げており、地方馬場の適性も証明済み。当地のA級でも6組なら力上位の見立てで間違いない。今津博厩舎らしく、入厩後は再三併せ馬を消化して仕上がりも良好だ。メンバーを見渡すとすんなりハナに行けそうな構成でもあり、存分に力を発揮できる。好発進が期待できそう。

○(10)ルクスシュナイダー…直近の3走はB4組、B2組で3走連続2着。勝ち切れぬままでの再昇級となったが、寒くなって馬力を増しているのは確かなようだ。今春のA級では3走して6着、8着、7着と振るわなかったが、この辺りが壁になるとは思えない。じっくり運べる距離が合うタイプで、1700mの距離を求めての希望出走も頷ける。山田騎手とは転入初戦以来のコンビだが、追って味のある馬だけにフィットするはず。

▲(5)ミーハ…夏場はB級でも苦戦が続いて入着がやっとのレースぶりだったが、気温の低下とともにグングン調子を上げて10月30日戦で9カ月ぶりの勝利を飾ると、ハイレベルのB1特別で5着、距離を求めての格上挑戦となった前2走もA5組で2着、3着と好勝負を連発している。距離は長い方がいいタイプだが1700mあれば不足はないし、阪野騎手も2度目となる。前走よりも若干くみしやすい構成で前進があっていい。

△(4)インジェニアス…昨年暮れ以降は3着が1回ある程度で長らく低迷が続いたが、今秋に加藤誓騎手が調整するようになって復調。B3組を勝ち上がると、続くB1特別でも3着と好走してフロックでないことを証明した。その後の2走は4着、4着止まりだが、枠順や相手関係に恵まれなかっただけで、この馬自身のレースぶりは決して悪くない。無理使いを避けたローテに好感が持てるし、A級でも引けは取らないはず。

×(6)エスタボニート…10月に行われた賞金控除でB級に降格、一発回答とはいかなかったが、叩き3走目の前走でタイム差なしの3着と久々にこの馬らしい走りができた。1500mで(5317)に対して1700mは(0121)の成績。気のいいタイプで掛かり気味に運んでしまうぶん甘くなりがちだが、道中でうまくためが利けば好勝負に持ち込めるはず。今回はリーディングの望月騎手に依頼。鞍上の手腕込みで期待する手も。

×(9)アミアン…道営終了後の昨年12月に当地へ転じて、C23組スタートながら7カ月で4勝、B3組を勝つまでに成長を遂げた。中央再挑戦は1戦のみで16着と振るわなかったが、そのぶんダメージも少なかったか。中央仕様で馬体がほっそりして帰ってきたのは気掛かりだが、直前にはしっかり追い切りも消化できたし一応の仕上がりにはありそう。夏馬の趣があり、A級での力関係も鍵だが、警戒は怠れない。



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 3→10 10→3 3→5 5→3 3→4 4→3 3→6 3→9
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