■2025年12月22日
年取り鰤(としとりぶり)特別A3サラ系一般 定量(名古屋)
ここは単なる通過点 アルファヒディ
"全国公営競馬専門紙協会 競馬エース 尾原友和"

3日目のメインはA3組で行われる年取り鰤特別。ここは転入初戦で圧巻の勝ちっぷりを演じたアルファヒディvs好調原口勢(ノリノリブリランテとプロミシングギャル)の図式。ただ、アルファヒディの優位は動かし難いか。余裕残りの馬体を叩いて攻め馬の動きが一変。体調面で大幅な上積みが見込める。あらゆる面で2走目の慣れもあるだろうし、後退要素は皆無に等しい。ヒモ探しに専念するのが妥当な線だ。原口勢ではノリノリブリランテに注目。前開催はA4組ながら0秒1差の2着と好走。この馬の脚質を考えると若干位置取りが後ろ過ぎたことを考慮すれば悪くない内容だった。陣営は当地で(0625)の同馬に何とか1勝を挙げさせたいと筒井騎手を起用してきた。その意欲は買えるが、今回に関しては少し相手が悪かった印象だ。無理に勝ちを欲すれば余計に末脚が甘くなる恐れも。その点で、主導権を奪うであろうソーラレイは狙って面白い存在だ。強力な同型不在でマイペースの逃げが濃厚だ。この馬は己のペースに徹するだけで、後続が早く迫れば苦しくなるが、そうでなければ際どく粘闘する。望月騎手が早々に交わしに出ることは考えづらく、まともなら4角までは先頭を守れそう。ノリノリブリランテとも互角の評価が必要とみる。一方、交流戦6着に続いて、地元馬同士のA3組で4着と不発に終わったことでやや株が落ちた格好のサンセットベリー。末脚自体は健在だが、当初よりもクラスが上がってきた影響か、状態面の問題か、追走に余裕がなくなっているように感じる。人気なら嫌って妙味ありだが、それほど人気に推されることはあるまい。ならば押さえておいて損はないだろう。意外性で一枚買っておきたいのはリョウライライ。直近5走で馬券絡み1回のみでは強調しづらいが、前走の交流戦5着は悪くない。本命馬が強い競馬をして先行勢を潰してくれれば、こういった馬にも出番が回っていい。なお、冒頭で述べた原口勢の一角プロミシングギャルは、前走はうまく行き過ぎた嫌いがある。一皮むけたレースぶりと取れぬこともないが、過信は禁物だろう。
よって、馬券は1着目にアルファヒディ、
2着目にノリノリブリランテとソーラレイの2頭
3着目にノリノリブリランテとソーラレイ、
サンセットベリーとリョウライライの4頭
6点買いを推奨したい。
◎(6)アルファヒディ…中央2勝クラスからの転入とあってA5組なら力上位の見立てだったが、3角過ぎに先頭を奪うと追ったところなしで3馬身差の圧勝劇。この程度の条件強化は問題ないし、1700mあれば不足もない。この中間は追い切りの動きもグンと良化した。反動の心配よりも叩いた上積みが見込める。鞍上には若きリーディングの望月騎手で、死角らしい死角が見当たらぬ。今後を占う意味で勝ち方が問われる一戦か。
○(7)ノリノリブリランテ…笠松でゴールドジュニア3着、ジュニアグローリー2着、ネクストスター中日本2着と3歳重賞戦線で好勝負を演じながら、(0625)と意外にも東海地区では勝ち星がない。前走では4角で先頭を奪う見せ場も寸前で僚馬サンヨウスフィーダ(岐阜金賞勝ち)に差し込まれた。枠なりで終始内々を回ったことを考慮すれば負けてなお強し。陣営は惜敗続きに終止符をと筒井騎手に託した。要注目だ。
▲(3)ソーラレイ…復帰初戦こそA1b組で12着と大敗を喫したが、その後は3着、2着、5着。もうひとつ弾け切れないでいるが、すんなり自分のペースに持ち込めば、いつ粘り込んでもいいところまでは来ている。徹底先行型は不在の構成だし、道中マイペースの逃げに持ち込んで4角まで先頭を守れば、簡単には止まらないはず。侮れない。
△(1)サンセットベリー…転入当初はなかなかの切れ味を発揮してB1組2着→A5組1着。ただ、3走目の中央交流戦で6着と苦杯を嘗めると、地元馬同士のA3組でも4着と不発。1700mが微妙に長いこともあるが、使い込んだ影響か当初の活気の良さが薄れてきた印象もある。ただ、着差自体は大きくないしまだまだ見限れない。軽視不可。
×(5)リョウライライ…直近5走で馬券絡みは5走前の3着1回のみ。掲示板が3回と目立たない。ただ、前走の中央交流戦では中央馬と遜色ない末脚を繰り出して5着。地元馬では最先着と気を吐いた。この中間もマイペース調整で状態に関しては可もなし不可もなしだが、走って不思議ない状態にはありそう。追い比べに持ち込めば怖い。
※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。
馬単 6→7 6→3 6→1 6→5

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