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全国公営競馬専門紙協会 事務局
【中央所属馬の評価】
今年アンタレスＳ、帝王賞、船橋ＪＢＣクラシックを制したミッキーファイト。秋緒戦のＪＢＣクラシックも余裕十分の勝ちっぷりで突破して、帝王賞に続いてJpnＩを連破。ＪＢＣクラシック３馬身差快勝の1800ｍに比べ、2000ｍは名古屋大賞典、帝王賞いずれもタイム差なしのクビ差と、若干距離に不安はあるが、ここまで一貫ダート路線で底をみせていないし、ここも通過点の可能性。
不来方賞、ジャパンダートクラシックを制したナルカミ。前走のチャンピオンズカップ13着凡退の敗因が焦点になるが、「テンションが高く、スタートでトモを落とした」と戸崎騎手。この間隔で使えるなら状態は問題なさそうだし、ジャパンダートクラシック快勝の舞台に戻って見直しだ。
シリウスＳ、浦和記念に勝ったホウオウルーレット。ここにきて重賞連勝と勢いがあるし、繰り上がりで枠に入った運も魅力。兄に東京大賞典４連覇オメガパフュームという血統背景からも楽しみな存在で、この秋本格化なら軽くは扱えない。
平安Ｓに勝ち帝王賞２着のアウトレンジ。その帝王賞２着はミッキーファイトにクビ差まで詰め寄る惜敗だった。チャンピオンズカップは５着だが、地方ダート、右回りとも歓迎で条件は好転する。巻き返しが妙味。
京浜盃、羽田盃、東京ダービーを制し、ジャパンダートクラシック２着のナチュラルライズ。気性的な難しさを抱えるだけに走る条件を選びそうだが、それだけに適性みせる大井の舞台は力が入るところか。気分よく走ってスピード全開ならば勝ち負け。いずれにせよレース当日の精神状態がカギ。
日本テレビ盃、ＪＢＣクラシックいずれも４着のキングズソード。大井2000ｍはＪＢＣクラシック、帝王賞とJpnＩを２勝。絶好の舞台であるのは間違いない。長期休養から復帰３戦目。本領を発揮できる状態にあるかどうか。
ダイオライト記念２着のグランブリッジ。大井2000ｍは昨年の帝王賞、東京大賞典で４着、５着。牡馬の一線級を相手に存在感をみせたが、今年は緒戦のダイオライト記念２着以降は昨年ほどの勢いがなく強調しにくい。
【地方所属馬の評価】
川崎記念２着、国際ＧIIIのコリアカップに勝ったディクテオン。韓国遠征でＧIIIコリアカップ制覇は記憶に新しいが、川崎記念、帝王賞でもそれぞれ２着、４着と健闘。地方移籍は成功といえる。ＪＲＡ一線級を相手にどう割って入るか。
京浜盃３着、羽田盃２着、戸塚記念に勝ったナイトオブファイア。その戸塚記念で初重賞勝利と箔をつけて、前走は古馬相手の浦和記念で５着はまずまず健闘の部類。チャレンジャー精神でどこまでやれるか。
黒船賞２着のアラジンバローズ。ＪＢＣクラシック６着は健闘といえるが上位とは壁がある。ひとまず見せ場あれば上々か。
ナンセイホワイトは勝島王冠２着が重賞初連対。地元2000ｍが舞台のＧＩに駒を進めたが、初のダートグレード競走挑戦で、さすがに相手がそろっている。
東京ダービー３着のシーソーゲームは、南関レベルなら３歳トップクラスの評価だが、ここに入っては役者不足の感は拭えないか。来年の飛躍に向けての糧にしたいところ。
道営記念２着のパッションクライは、転入初戦でいきなり東京大賞典。ホッカイドウ競馬でそれなりの結果を残している馬ではあるが一線級を相手に力試しか。
バハルダールは勝島王冠はひと叩きしての変わり身みせたし、この馬なりにさらに前進の期待はもてるが、さすがに勝ち負けとなると微妙なところ。
報知オールスターカップに勝ったヒーローコールは、そのレースでライトウォーリアを封じて勝ったが、その後は低迷。ここに入って強調できるものもないし、どこまで抵抗できるか。
東京プリンセス賞に勝ったベルグラシアスは、翌日の東京シンデレラマイルよりも距離を求めての挑戦。今後の牝馬ダートグレード路線参戦へのいい経験にしたいところか。
【解説者の予想】
チャンピオンズカップをパスしここ目標にしっかりと調整されたミッキーファイトだ。帝王賞、ＪＢＣクラシックとJpnI連勝でまさに本格化といえるパフォーマンスを見せている。同世代にフォーエバーヤングという世界王者がいるのは不運だが、ここまで10戦して馬券圏内を外していない安定感、馬場、位置取りをを問わず繰り出せる末脚。鞍上ルメール騎手との相性も抜群で、どれを取っても不安な要素は見当たらない。完成するために勝ち方が問われる一戦だ。
今年の３歳ダート王者のナルカミは、前走チャンピオンズカップは人気を裏切る大敗。左回りが問題というわけでもなく、当日のテンションの高さとスタートミスが敗因だろう。ジャパンダートクラシックのパフォーマンスから大井コースで巻き返しは十分考えられる。
ホウオウルーレットは一戦一戦着実に力をつけ、前走では地方の馬場にも対応し重賞連勝と円熟期を迎えた。体の使い方が良くなり、終い勝負も板についてきた印象。直線の長い大井コースへ変わるのもこの馬にとってはプラスだし、何と言っても半兄は東京大賞典４連覇という偉業達成のオメガパフューム。大一番で血が騒ぐか。
アウトレンジは帝王賞でミッキーファイトとクビ差の接戦で地力を証明。JpnＩ初挑戦で食らいついた根性はここでも侮れない。放牧後の復帰２戦は1800ｍで道中脚がたまらず終いの伸びに影響した印象だが、バテることなくジリジリと詰めていて悲観する内容ではない。好走歴のある大井2000ｍならリズムよく追走できるだろうし、叩き３戦目ですべての力を注ぎこめるはず。
ダート三冠を逃したナチュラルライズは最内枠がどうか。精神面での成長が感じられれば古馬相手でも。海外遠征帰りのディクテオンはもともとポテンシャルは高く一線級相手でも崩れない強み。デキの良さを活かしたい。2024年帝王賞勝ちのキングズソードはさすがにブランクが長くここ２戦は４着続きも仕方なし。結果の出ているコースならノーチャンスではない。
◎(13)ミッキーファイト
○(3)ナルカミ
▲(12)ホウオウルーレット
△(15)アウトレンジ
△(1)ナチュラルライズ
△(10)ディクテオン
△(8)キングズソード
※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。
馬単 13→3 3→13 13→12 12→13 13→15 15→13 3→12 12→3 13→1 13→10
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