金沢の3歳重賞「一冠目」、1~3着馬は2開催後6月9日の石川優駿への優先出走権が付与される。かつては力差のハッキリとしたメンバーになることが多く、荒れるとしたら距離延長で変わり身を見せた後の活躍馬(特に牡馬)が勝ったケースだったが、2014年以降は高配当もたびたび。近年は人気馬が勝っていても2~3着に人気薄という決着が多い。ただ、その近年の勝ち馬は前走1着ばかり、2着馬も前走1~2着という共通点はある。
さて、今年だが、この世代は2歳重賞も3連勝したエムティジーク「1強」ムード。前走2着は東海地区との交流・ネクストスター中日本というこれまでになかった重賞、しかも大接戦のアタマ差負け。「前走1勝」という好走例に当てはまらない云々のレベルではない。全く砂量なども違う馬場とはいえ1700mも11月のヤングチャンピオンで6馬身差圧勝(タイムも前日の古馬A1で3着相当)。中間に見た姿も一段と逞しくなっているし、更に上昇しているかの追い切り時計もマーク。未対戦馬も何頭かいるものの、出遅れや自滅以外に負ける要素はない。普通に走れば2~3着探し。その順序付けが非常に難しい。どの馬も一長一短あるし、肝心の展開や馬場傾向も明確には見えてこないだけに、妙味も考えた順番に。印を打たなかった馬にも3着候補は複数いる。
◎は(10)エムティジーク。今季初戦の前々走・若駒賞は無敵だった昨季未対戦・冬季出走のピカピカピロコにゴール寸前で差されてハナ差敗れたが、久々で途上の感触+斤量1キロ増も敗因。東海馬と対戦の前走・ネクストスター中日本は出負けが悔やまれる直線大接戦アタマ差。逃げ一辺倒だった昨季と違って2番手の競馬をこなした点でも中身は濃い2着・2着で、世代最強の座は揺らいでいない。更に上昇かの追い切り披露。ゲート駐立が落ち着かなくなってきた点でスタートがどうかだけ。
○は(1)グリーゼ。全国交流シンデレラC2着は優秀だったが、その後はエムティジークに完敗続きの昨季。ただ、気性の若さも残っていて、揉まれる展開は苦手でもあった。その点で今季の成長に期待したものの、今春は毛も長い姿の戦列復帰、もうひと伸びを欠く3着・6着・2着。そういう意味では本当の良化はこれから、しっかり2本追い切って臨んでもきた。ずっと「トップを狙える素材」と言い続けてきた手前、この状況で評価を落とすわけにはいかない。バラける隊列になってスムーズな展開になることを望む。
▲は(2)ピカピカピロコ。若駒賞でのエムティジーク撃破で前走の牝馬重賞・ノトキリシマ賞は1番人気に推されたが、全くの不発6着。立場の違いもあっただろうし、減っていた体重は少し戻すことにも気を遣いすぎた?いずれにせよ気が入っていなかったようで、今回は調教の乗り手をチェンジして調整法も変えてきた。中2週の日程で初の1700mに臨むにあたって追い切りなしは個人的には感心しないが、巻き返しに向けた調整が奏功なら。
△は(9)ダンシングアウェイ。当地では1400mで連勝したが、前走も序盤で最後方に置かれてしまってからのマクリ完勝。距離が延びた方がいいのは誰が見ても明らか、JRA時の4着2回は芝1800mとダート2100m。あとは多頭数をどう捌くかだが、そこは鞍上が「重賞ハンター」なら心配あるまい。未知の魅力という点では、この馬が一番。
注は(7)ケーズコマクサ。世代屈指の好素材ながらも当日テンションが高すぎたり、若さで足踏みしていた印象。成長+冬毛が抜けてパワーアップなら、前走・ノトキリシマ賞の完勝も驚けず、もっと走力を上げてもいいくらい。異例の2日前に速い時計だった前回ほどではないものの今回もしっかり追い切って臨めるのは何より。父の産駒は短距離向きが多い点や気性的に初の1700mがどうかだけ。
穴は(12)ドレドレ。前々走の敗戦を見ても気性的な若さが気になるところ。それを出さなければ圧倒的な強さだった転入初戦勝ち、一気に動いてケリを付けた前走からも能力の高さは疑いない。JRA時1800mの内容が一番悪くて距離を短縮した経緯、そして走法的に1700mがプラスとも言えないが、大外枠のロスを軽減しつつ気分良く運べると、快走の可能性あり。
※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。
馬単 10→1 10→2 10→9 10→7 10→12