初日のメインは名古屋の夏の大一番、名港盃。前哨戦のトリトン争覇勝ち馬あり、汚名返上を狙う実績馬あり、元中央オープンの古豪ありと豪華な顔ぶれだ。これにオープン勝ちの昇り馬、実績豊富な転入新馬が加わり、激戦必至の一戦となった。『夏は格より調子』の格言通り、トリトン争覇で重賞初Vを飾ったベントから入りたい。復帰後2走は1500mで連勝を飾ったが、本質的にはゆったりと運べる1700mが合うタイプ。前走は逃げて戴冠したが、ハナにはこだわらないし、鞍上の渡邊騎手も2度目の騎乗で何かと上乗せがありそう。何より本番さながらの猛稽古で併走先着と出来の良さが目を引く。重賞連破へ視界良好だ。これを阻むとすれば、やはりマッドルーレットが筆頭格か。高知の雄シンメデージーを封じ込んだ昨秋の東海菊花賞はここでも威張れるもの。大跳びで内枠に入った点を除けば減点材料はない。そこは加藤聡騎手の手腕に期待だが、うまく外へ持ち出せばあっさり勝って不思議ない実力馬だ。主力2頭は甲乙付け難いものがある。これらを追うのは7月3日のA級1組で3着以下に5馬身差を付けたボックスオフィスとザイツィンガー。前者の勢い、後者の底力は侮れないものがあり、主力2頭がスキを見せれば割って入る場面は十分だろう。その他ではウィットビーアビーとドナギニーを挙げておく。ウィットビーアビーは連勝は『10』でストップしたが、力を出し切っての敗戦ではない。砂を被らないで気分良く運ぶことができれば即反撃があって驚けない。一方で、ドナギニーは攻め馬の動きから直近の南関東での不振が嘘のよう。吉原騎手を確保してここにかける意気込みが感じられる。ある程度注目を集める存在だけに、正直乗るか反るかだが、買っておいて損はない気がする。
◎(7)ベント…5月に戦列復帰後はA級1組、トリトン争覇と連勝。10キロほどの馬体増がそのままパワーアップに結び付いている印象だ。暑い最中でも緩めることなく、僚馬カワテンマックス(昨年の駿蹄賞馬)と併せて意欲的な追い切りを消化。まさに充実一途といった感じだ。展開不問で1700mへの延長も望むところ。ここも勝ち負け必至。
○(3)マッドルーレット…連覇を目指したトリトン争覇で5着と苦杯を嘗めたが、跳びの大きな馬だけに1500mの内枠でレースがしづらかったのは確かだろう。昨秋の東海菊花賞では全国区の猛者シンメデージーを封じ込んでいるように地力の高さは相当だ。今回も3番枠と微妙な枠順だが、1700mで無理なく外へ持ち出せれば巻き返しは可能か。
▲(2)ボックスオフィス…良化の余地を残す状態ながら、A級4組→A級1組と連勝。前走は元中央オープンを競り落としたもので中身も濃い。当地へ移籍後は1700mにこだわって使っており、丁度いい時に重賞挑戦の機会を得た形だ。極端に速い時計の決着になるとどうかだが、追い比べの展開に持ち込めば鞍上(塚本騎手)込みで怖さがある。
△(4)ザイツィンガー…転入初戦は太め残りのぶん中央1勝クラスとの交流戦で3着。叩いた効果で引き締まったトリトン争覇では直線でひと伸びして3着と、10歳でもまだやれることを誇示した。1700mに延びて本領発揮と思われた前走で僅かに競り負けたが着差は0秒1差に過ぎない。暑さの影響もなくいい調整が施された。ここも争覇圏だ。
×(10)ウィットビーアビー…転入後10連勝と飛ぶ鳥を落とす勢いで臨んだトリトン争覇でまさかの6着敗退。1角で砂を被ってからは本来の行きっぷりがなく、バテずに盛り返したが1秒8差の大敗を喫した。ただ、この中間は追い切りで砂を被せる練習をするなど課題克服に躍起。外めのいい枠を引けたので1700mでじんわり先行できれば侮れぬ。
×(11)ドナギニー…南関東で重賞ロジータ記念を含む4勝の実力馬。今期は5戦して掲示板が1回のみと振るわないが、ハイレベルの地区だけに仕方ない面はあるか。馬っぷり自体は全然目立たないが、追い切りでは好時計を連発するなど絶好の動きを披露。好成績が伊達でないことを示している。鞍上に吉原騎手を迎え、陣営の本気度は高い。
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馬単 7→3 3→7 7→2 2→7 7→4 4→7 7→10 7→11