6/16北斗賞回顧
2024年06月17日
クリスタルコルドが古馬重賞初制覇
6月16日(日)には重賞・北斗賞(3歳以上オープン)が行われ、5歳馬クリスタルコルドが優勝。ゴール前で8歳の人気馬2頭を差し切り、古馬重賞初制覇となりました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.アオノブラック(770) 2.1
2.コマサンエース(770) 29.1
3.ヘッチャラ(770) 22.3
4.オーシャンウイナー(770) 90.8
5.キングフェスタ(770) 5.9
6.インビクタ(770) 2.9
7.ヤマカツエース(770) 26.9
8.クリスタルコルド(770) 30.9
9.コウテイ(770) 9.5
4月のばんえい十勝オッズパーク杯を制したメムロボブサップは出走登録がなく、登録馬ではツガルノヒロイモノが回避し9頭立てとなった今年の北斗賞。アオノブラックは今季4戦して未勝利ながらばんえい十勝オッズパーク杯2着などすべて4着以内と安定しており、メムロボブサップが不在の今回は単勝2.1倍で1番人気に支持されました。インビクタはばんえい十勝オッズパーク杯では3着でしたが、1戦ごとに着順を上げ、2.9倍で2番人気。重賞実績のある8歳馬2頭が人気を分け合いました。昨季4歳シーズン三冠を制し、前走では同重量のアオノブラックに先着したキングフェスタ、ばんえい十勝オッズパーク杯4着のコウテイが人気で続きました。
第1障害はオーシャンウイナーとキングフェスタがほとんど同時に先頭で越えますが、降りてすぐにアオノブラックが先行。後続はずらっと横並びになり、降雨の影響もあり馬場水分2.1%と軽い馬場のなか、各馬軽快に歩を進めます。中間点を過ぎても息を入れる馬がおらず、アオノブラックを先頭に全馬続々と第2障害下に到達。前半は41秒というハイペースで流れました。
第2障害では内の4頭が一斉に仕掛けますが、アオノブラックとコマサンエースは天板で膝をつくなど苦戦。差なく5番手で仕掛けたインビクタがひと腰先頭で通過し、ヘッチャラ、立て直したアオノブラックが2、3番手でクリア。その後ろも差なくオーシャンウイナー、クリスタルコルド、ヤマカツエースと続きました。
障害を降りてすぐにアオノブラックが先頭に立ちましたが、インビクタも粘りを見せ、外からはじわじわとクリスタルコルドが脚を伸ばしてきます。残り20メートルでは3頭が横並びとなりましたが、ゴール前でクリスタルコルドが抜け出し先頭でゴール。インビクタが2着で、アオノブラックは最後に詰めを欠き3着でした。
勝ったクリスタルコルドは3月のポプラ賞に続いて重賞4勝目。古馬重賞初挑戦となった4月のばんえい十勝オッズパーク杯では、見せ場を作れず7着に敗れていましたが、雨が降る馬場も味方に見事に巻き返しました。また手綱を取った西謙一騎手、管理する西弘美調教師はともに北斗賞初制覇となりました。
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西謙一騎手「正直勝つまではいかないかなと思ってましたが、勝てて嬉しいです。(馬場は)あまり軽くないほうがいいと思っていましたが、レースが終わってから雨が強くなってきたのでちょうどよかったと思います。中間は暑い日が続いていたので、セーブしながら調教して調子はばっちりでした。古馬重賞参戦でどこまでできるのかが1つの課題でしたが、最高のかたちで(結果が)出てよかったです。気分屋なところがあるので、それがレースでちゃんと発揮できればまた上位に入っていけると思います。今日は父の日だったので(父の西弘美調教師に)良いプレゼントができたのかなと思います」