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先週のレース回顧。クラスターCトライアル・岩鷲賞、せきれい賞トライアル・かきつばた賞

2023年07月07日

 7月2日(日)、クラスターカップ・トライアル「第55回岩鷲賞」(盛岡ダート1200m)を舞台に行われた。単勝1倍の元返し、圧倒的1番人気に支持されたのはキラットダイヤ。南関東から再転入戦の早池峰スーパースプリントを6馬身差で圧勝。3連覇の偉業を達成し、今回の舞台は6戦5勝の盛岡1200m。唯一の敗戦はJpnI・JBCスプリント10着のみ。ほかはすべてワンサイド決着で決め、岩鷲賞3連覇を誰もが疑わなかった。


 逃げたのは好枠を利してハナレイ。2番手にアップテンペスト、3番手外にキラットダイヤ。道中の手ごたえもすばらしく、直線入り口では馬なりでハナレイに並んだ。これで勝利を確信したが、いきなり減速。逃げたハナレイも捕らえることができず3着に敗れた。

 
 勝ったのは4番手インで脚を貯めていたトーセンキャロル。直線一気に突き抜けて4馬身差で圧勝した。レース上がり3ハロン37秒3に対し、トーセンキャロルは35秒8。驚異的な末脚を披露した。

高橋悠里騎手「3頭が飛ばしていったので、強い馬(キラットダイヤ)を見ながら自分のペースでレースを進めた。いいリズムで行けたと思ったが、正直あんなに脚を使うとは思っていなかったので、久々にガッツポーズが出た。気性も素直で操縦性もある。今後も楽しみです」

佐藤浩一調教師「中央2戦目で芝1200m戦を勝っていたから、オーナーと相談して短距離路線を使っていきましょうと結論が出た。実際、昨年の牝馬二冠(ひまわり賞、OROオータムティアラ)を勝った時も末脚がすばらしかった。切れを生かせる展開も味方したと思います」

次走については白紙だそうだが、この切れる脚があるならマイル以下向き。今後の動向に注目したい。

 翌々日4日(火)はせきれい賞トライアル「第25回かきつばた賞」(盛岡芝1700m)は1番人気ゴールドギアが快勝した。前半は後方に待機し、2コーナーを過ぎてロングスパートを敢行。鮮やかなまくりを決め、コスモカルナックの追撃を半馬身差封じた。

高橋悠里騎手「中央実績がある馬なので自信をもって臨んだ。前回ダート1800m(あすなろ賞2着)でクセが分かりましたからね。今日も同じような感じでだった。道中は思った以上に追走が楽だったので、イメージしたとおりの競馬ができた。前回、乗った感じだと3〜4コーナーでもたつきそうな印象があった。それでレース前から2コーナーを回ったらロングスパートをかけるつもりでした。早め先頭に立ってトボけたが、内から馬が来たらまた伸びてくれた。まだ余裕がありそうなので、次も楽しみです」

 
 伊藤和忍調教師「先頭に立つと気を抜くところがあると、レースが終わってからジョッキーが言った。それで中央時代も僅差の勝負だったんだと納得した。並べばもっと伸びると思う。若干、体重が減っていたが、次はふっくらして出走させます。次走予定はせきれい賞。中央成績から2400mはさらに合うと思うので期待している。今回は赤の胸かけだったが、今度はぜひ、紫(重賞)を取りたいですね」

せきれい賞は盛岡芝を目指して全国の地方競馬場から強豪が参戦するが、岩手の大将格はゴールドギアとなった。

今週の岩手競馬
7月9日(日) 「第24回オパールカップ」(3歳・地方競馬全国交流 盛岡芝1700m)
7月10日(月) 「ジュライカップ」(B2級 盛岡芝1600m)
7月11日(火) 「第37回ひまわり賞(オークス)」(3歳牝馬 盛岡ダート1800m)

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