ひまわり賞(オークス)/牡馬の二冠獲得ミニアチュール ここでは断然の存在だ
2023年07月11日
7月9日に行われた3歳芝の地方競馬全国交流重賞『オパールカップ』は1番人気に推された川崎・ラビュリントスが優勝。昨年の知床賞・ジュニアグランプリに続いて岩手で3つめの重賞タイトルを獲得しました。
単勝オッズはラビュリントスが1.8倍、昨年は同馬としのぎを削ったナイトオブバンドが5.3倍、その間に割って入る新規勢力エオリエンヌ4.7倍、地元勢トーセンカタリーナがそれらに続く6.2倍という人気でスタートしたオパールカップ。しかしレースは終わってみればラビュリントスのワンサイドの勝利でした。
逃げたラビュリントスを巡って人気どころが追走していく形。しかし1コーナーで3馬身ほどのリードを取ったラビュリントスの脚色は最後まで衰えず、そのリードを保ったまま、最後は手綱を抑える余裕まで残してゴール。後続を完封する4馬身差完勝となりました。
ラビュリントスは岩手で重賞3勝目、鞍上の本田正重騎手は昨年のこのレースをウンで制しており、遠征騎手ながらオパールカップ連覇を達成しました。
7月11日のメインレースは11Rに行われる3歳牝馬の重賞『ひまわり賞(オークス)』。"オークス"の副題があることで分かるとおり3歳牝馬三冠路線の二冠目に当たる戦いです。
一冠目に当たる留守杯日高賞は遠征馬のワイズゴールドが制しているので出走各馬ともにここが仕切り直しの"牝馬一冠目"。昨年はトーセンキャロルがひまわり賞・OROオータムティアラの二冠を制しており、それに続く"二冠牝馬"の登場が期待されます。
とはいうものの本命は、牝馬ながら牡馬の二冠を制している(1)ミニアチュールで不動でしょう。
岩手転入後は6連勝、そのうち重賞では5連勝。3月のあやめ賞を制したあとは牡馬路線に進み、三冠前哨戦スプリングカップから牡馬一冠目ダイヤモンドカップ、同二冠目東北優駿まで一気に手にしています。
今回は東北優駿で上位を争ったライバルがほとんどおらず7着ツアーモデルのみ登場。その他の馬たちもほとんどはこれまで破った相手。とすれば自身との戦い、距離との戦いということになるのでしょうが、2000mを克服したあとでの1800mなら不安は大きく減ったということになるはず。もちろん距離に関してはまだ安心とは言えないかもしれませんが、相手関係的なものに加え中間雨が多く比較的軽い馬場になったことはこの馬にとって味方になる材料。牡馬二冠に続いて牝馬の一冠を獲得できるかどうか?は「獲得できる」方が濃厚と見ます。
対抗は(7)ケープライトを。2歳時には若駒賞優勝はじめ若鮎賞2着・金杯3着と世代上位の成績を残していた馬。春先は調子が戻らず不振でしたが前走のイーハトーブマイルで復活Vを果たしました。ここまでの距離経験はマイルまで、2000mを経験した相手に対しては不利な材料ですが、父ジャスタウェイなら中距離にも対応できるはず。自身の上昇分でどこまで、という位置。
(5)トーセンジェミニに未知の魅力を期待してみたいと思い三番手に据えますが、ブレイブスマッシュの全妹という血統で距離に関しても未知数。上位争いの一角となれば。
(9)ユウユウレラシオンはダイヤモンドカップ4着、ウイナーカップ3着とここに来て上昇感。ここまではスピードを活かした戦いだった印象で距離をどうこなすかは一応の課題ですが、マイルのダイヤモンドカップではメンバー中でも上位の上がりを繰り出しているのですから牝馬同士の1800mなら、の狙いは立つでしょう。
もう一頭は(6)ツアーモデル。重賞は前走の東北優駿7着のみの経験、それは不利な材料ですが、近走徐々に力を付けてきている点に注目。
●11Rの買い目
馬単(1)=(7)、(1)→(5)、(1)→(9)、(1)→(6)
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