11日はオッズパーク杯・ゴールデンジョッキーズシリーズ(2戦)。村上忍騎手、坂口裕一騎手に注目
2023年12月10日
11日はダブルメインで行われるオッズパーク杯「ゴールデンジョッキーズシリーズ(2戦)」。前身はゴールデンステッキ賞、そしてシルバーステッキ賞。ゴールデンステッキ賞はリーディングジョッキー上位の争いに対し、シルバーステッキ賞は若手を中心とした下位のジョッキーの争いだった。
この2レースを合体させ、ゴールデンジョッキーシリーズが誕生。全3戦の総合ポイントで優勝を競ったが、降雪などの影響を考え、昨年から短期集中型へ移行。全2戦の総合ポイントで争い、例年ベースだと優勝ジョッキーに50万円のボーナス、2位ジョッキーが30万円、3位ジョッキーに20万円を支給。50万円はレース賞金1000万円の進上金(5%)に該当し、12月31日、ファン投票・桐花賞の進上金と同額。当然だが、出場ジョッキーはがぜん、力が入る。
10R(発走15時15分)は「ゴールデンジョッキーズシリーズ第1戦」(B2級 水沢1400m)。基本は軸信頼だが、伏兵も多い一戦。展開次第で波乱の要素もたっぷり含んでいる。
サトノマッスルは中央未勝利、大井1勝・C1級から岩手入り。格付けにも恵まれて、いきなり3連勝をマーク。その後、ご褒美も兼ねて放牧先で夏休みに入り、10月に復帰。快進撃を疑わなかったが、なかなかレース勘を取り戻せず足踏みが続いた。しかし前走、B1・水沢1400mを快勝し、ようやく復調。今回B2降格にも恵まれた。
アサンテギアは前走4着止まりだったが、勝ったアンコールゲランが強く仕方なし。今回の水沢1400mは2戦2勝。相手が甘かったのも事実だが、距離短縮は基本歓迎。
スズカパンサーは南関東B1級から転入後、4勝3着1回。前走6着をどう評価するかだが、外目を回されるコースロスに敗因を求めたい。位置取り次第で巻き返し必至。
アルコローザは決め手一目。展開に左右される面はあるが、レースが流れれば一気台頭。同じく切れ勝負型トーセンジンライム、B1級から降格ミツバチキャットも軽視できない。
◎(3)サトノマッスル
〇(1)アサンテギア
▲(7)スズカパンサー
△(4)アルコローザ
△(6)トーセンジンライム
△(8)ミツバチキャット
11R(発走:15時50分)は「ゴールデンジョッキーズシリーズ第2戦」(B1級 水沢1400m)。人気の中心はキモンリッキーだが、グローサーベアも同等の評価が必要。
キモンリッキーは南関東C1から再転入後、6勝3着2回。馬券対象から外れたのは夏負けがひどかったB1・秋桜賞11着のみ。その後、1ヵ月あまりの休養でリフレッシュ。復帰戦3着から目下3連勝中と絶好調を誇っている。ひいらぎ賞で今回と同じ水沢1400m完勝で、条件もベスト。
グローサーベアは南関東B3級から岩手入り。4勝2着1回の快進撃を続け、夏の2ヵ月休養。復帰後はなかなか軌道に乗れなかったが、前回快勝で吹っ切れた。
アマルインジャズは典型的な水沢巧者。今季未勝利だったが、水沢に替わって前回1秒2差で圧勝。コース適性から今回も目が離せない。
フェザーノユメはA級戦3、7着からB1級へ降格。メンバーが甘くなった上、得意の水沢戦を迎えた。詰めが課題だが大崩れなしグラフィアスレディ、距離延長でプリンスチャームも軽視できない。
◎(7)キモンリッキー
〇(11)グローサーベア
▲(1)アマルインジャズ
△(5)フェザーノユメ
△(3)グラフィアスレディ
△(10)プリンスチャーム
<お奨めの1頭>
4R キッカケ
元々が安定度で定評があったが、前走・水沢1300m戦で2着。走破タイムでリードし、今度は首位を奪取する
文/松尾 康司