27日メインは重賞へ再格上げされたすずらん賞。休み明け2戦目でノーブルサターンがエンジン全開
2024年10月26日
27日メインはオープン重賞「第47回すずらん賞」。昨年までは準重賞で実施され、青藍賞のトライアル戦だったが、今年は開催時期も10月末に移行。距離も1600mから盛岡ダート1800mへ延長された。すずらん賞が重賞へ再格上げされたのは2017年以来となった。
本命をノーブルサターン、ミニアチュールのどちらを指名するか迷ったが、ノーブルサターンを主軸視した。昨年、重賞4勝をあげて年度代表馬に選出。満場一致の結果だった。
今季も前年と同様、赤松杯から始動。4着にまとめ、マズマズの成績で2連覇を狙ってシアンモア記念へ登場。2番人気に支持されたが、伸びを欠いて3着。本来の動きではなかったため、放牧。リフレッシュに専念した。復帰まで4ヵ月半と思った以上にかかったが、ボウトロイのハナ差2着に惜敗。上々の滑り出しを切った。
ノーブルサターンは叩き良化型タイプ。昨年も赤松杯4着からシアンモア記念を優勝。秋も休み明け2戦目から北上川大賞典、トウケイニセイ記念、桐花賞と重賞3連勝。一度実戦を使われると反応が一変する。休み明け2戦目で重賞・すずらん賞制覇に王手をかけた。
ミニアチュールは昨年、牡牝馬クラシック四冠を制し、3歳最優秀馬の座を獲得。川崎・ロジータ記念以降は精彩を欠いて凡走を繰り返し、古馬の壁に突き当たっていた。今季初戦の赤松杯でも11着に大敗を喫したが、2戦目に盛岡1000mを選んで完勝。これが転換点となり、7月から快進撃。
牝馬準重賞・フェアリーカップ、牝馬交流・ビューチフルドリーマーカップと連勝。強豪遠征馬を一蹴した。前走・ヴィーナススプリントは地元牝馬が相手で圧倒的1番人気に支持されたが、よもやの出遅れ。後方2番手からの競馬を余儀なくされたが、鮮やかなまくりを決めて快勝。周囲を驚かせた。
今度は年度代表馬ノーブルサターン、今春の主役を演じたグランコージーなど牡馬一線級が相手。真価を問われる一戦を迎えたが、勢い重視。突破すれば今後も中心を演じれる。
ライアンは2歳時に船橋重賞・平和賞を制し、3歳時には南関東クラシック一冠目・羽田盃2着。その後はスランプに陥り、中央障害3戦を経て転入。赤松杯2着、シアンモア記念4着から芝からダート変更の交流・せきれい賞を快勝。続くかきつばた賞2着から2ヶ月休養に入って今回から復帰。一連の安定度から上位争い必至。
グランコージーは春から快調に飛ばしてマイル戦で3連勝。赤松杯、シアンモア記念で逃げ切りを決めた。その後は勝ち星から遠ざかり、迫力が薄れた印象もあったが、暑さもこたえたか。前走・青藍賞4着で復調の兆しがうかがえた。
サクラトップキッドはフジユージーンの陰に隠れていたが、不在だった重賞・やまびこ賞を完勝。待望の初重賞を獲得して不来方賞6着から重賞・青藍賞へ挑戦。初の古馬対戦だったが、直線鋭く伸びて3着。これで通用のメドが立った。
ゴールドギアは昨年の最優秀ターフホース。ダートでは未勝利だが、あすなろ賞2着、一條記念みちのく大賞典3着など上位を確保。ここでもマークが欠かせない。
◎(6)ノーブルサターン
〇(5)ミニアチュール
▲(2)ライアン
△(3)グランコージー
△(1)サクラトップキッド
△(7)ゴールドギア
<お奨めの1頭>
1R ルクスリーベン
門別から転入戦を2着にまとめて上々の滑り出し。盛岡1000m2度目で首位を奪取する