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尾島 徹 騎手(笠松)

2010年07月13日

2008年【マルヨスポット】、2009年【マルヨフェニックス】と、『オッズパークグランプリ』を連覇している、笠松の尾島徹騎手。

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昨年は通算500勝を達成して、自身初のリーディングにも輝きました!26歳になった今年は、JRAでも初勝利を挙げ、まさに地方競馬を代表するジョッキーです。

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今年は残念ながら、【マルヨフェニックス】は回避となってしまいましたが...『オッズパークグランプリ』2連覇のお話をお聞きしました!
    

赤見:【マルヨフェニックス】の回避は本当に残念です...


尾島:そうですね。僕も楽しみにしていたレースだったので...。でもあれだけ走る馬だし、無理しても仕方ない。順調に調整出来れば、また強い【マルヨフェニックス】をお見せ出来ると思います。

赤見:第1回の水沢は出走していませんでしたが、第2回福山・第3回園田と連覇していますね。 尾島騎手にとって、『オッズパークグランプリ』はどんなレースですか?

尾島:とにかく相性のいいレース!!だと思ってたんですけど...それも去年までなのかな(笑)。

それは冗談として、毎年持ち回りで開催してるから色んな競馬場で乗ることが出来るし、賞金も高いので狙っているレースです!

赤見:確かに、1着賞金1000万円というのは大きいですよね。
まずは初参加となった第2回の福山のお話を聞かせて下さい。


尾島:あのレースで初めて福山競馬場に行ったんですけど...コースを見た瞬間、ビックリしました!なんだこれは?!て。

赤見:かなり特殊なコースですよね。

尾島:はい!

小回りだし砂が深いし...これは相当手強そうだなと。あの時騎乗した【マルヨスポット】は人気薄だったし、これまでの経験から言っても掲示板に載れば御の字かなと思ってたんです。

どう乗ろうとかはきっちり決めてなくて、人馬共に初めてのコースだし、出たなりで行って砂を被りたくないなと考えてました。

赤見:レースでは4番手を進んでいましたね。

尾島:前の3頭がけっこう行ってくれたんで、結果的に砂は被ってしまったけど、展開がはまりました。内にささる馬だから、小回りも全く気になりませんでしたね。

赤見:結果は差し切り勝ち!しかもレコードでした!!

尾島:まさか勝てるとは夢にも思ってなかったので、すごく嬉しかったです!初めての、しかも福山の難しいコースで勝てたことも大きいですね。

赤見:騎手には賞金から5%が入りますが...その賞金は?

尾島:全部飲んじゃいました(笑)。

赤見:さすが尾島騎手(笑)。
続いては、昨年の第3回園田のお話を聞かせて下さい。


尾島:【マルヨフェニックス】にとっては、1400メートルは少し短いんですけど、勝ってくれないかなと思ってました。大井と園田はすごく合うみたいなんですよね。

ただ...あの時はコースどうこう考えてる場合じゃなかったんですよ!返し馬で手綱が抜けてしまって...ホントに死ぬかと思いました(苦笑)。

 赤見:そうでした...人馬とも怪我なくてよかったですよね

尾島:目指してたレースだったし、勝ち負け出来る自信もあったんで、なんとか放馬しないようにもう必死でした。無事出走出来てよかったですよ。

赤見:レースは6番手からの差し切り勝ちでした!

尾島:【キングスゾーン】と【アルドラゴン】が前にいて、目標にしていて、前が止まらないかな〜と思っていたんですけど。まさかあんなにキレイに差してくれるとは...かなり気持ちよかったです。

赤見:ちなみに、その時の賞金は?

尾島:もちろん、パーっと飲んじゃいました(笑)。

赤見:やはり(笑)。

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【マルヨフェニックス】とは、『東海ダービー』も制しましたし、一緒に全国を回る素晴らしいパートナーですね。


尾島:本当にそうです。デビュー前は脚元が弱くて、追い切りも満足にかけられなかったんですよ。

能力試験もただ合格させるというだけで、真剣に走らせたことがなくて。新馬戦ですごい勝ち方をしてくれて、ホントびっくりでした。まさかこんなに走る馬になるとは、正直思わなかったです。

赤見:かなりやんちゃなイメージがあるんですが、騎乗しててどうですか?

尾島:昔はすごくやんちゃでしたね。思いっ切り入れ込んだり...それで体重がガクッと減ったりして、難しいところもありました。

でも今は落ち着いてて、だいぶ大人になってくれましたよ。

赤見:尾島騎手はデビューから順調に勝ち星を重ねて来ましたが、大きくジャンプアップしたのは2007年。ちょうど【マルヨフェニックス】が活躍し出した頃ですね。

尾島:そうなんですよ。この馬と一緒に大きいレースに出走するようになってからです。 それまではリーディング6位が最高だったんですけど、いきなり2位になりました。

【マルヨフェニックス】がデビューした直後くらいに、美浦トレーニングセンターの岩戸孝樹厩舎で1ヶ月くらい研修させてもらったんです。その経験も大きかったですね。

レースには乗れないけど、毎日調教をつけさせてもらって、すごく勉強になりました!

赤見:具体的にはどんなことですか?

尾島:とにかくコースが広い!坂路もあるし、ウッドも芝も色んなコースがありますよね。

それにGI級の馬がすぐそばにいたりして、笠松とはまた違った環境がありました 。

それまでは、小回りだしとにかく前へ!前へ!という姿勢でレースに乗ってたんですけど、それだけが競馬じゃないなと。後ろから行って、どう差し切るか考えるようになりました。

競馬に対する考えが広がった感じです。美浦で勉強したことと、【マルヨフェニックス】に出会ったことが、僕にとっては大きな転機だったと思ってます。

赤見:名古屋の【キングスゾーン】とは、いいライバル関係なんじゃないでしょうか?

尾島:そうですね。すごく強い馬なんで、あの馬に勝つと気持ちいいですよ(笑)。

前々走の水沢『シアンモア記念』では差し切れなくて悔しかったけど、前走の水沢『みちのく大賞典』では勝てて嬉しかったですね。

本当は今回も出走して負かしたかったけど...次のチャンスを待ちます!

ただ...【マルヨフェニックス】がいない時に、他の馬には絶対負けてほしくないです。本当にいいライバルなので、お互いに強くいたいですね。

今年は【トウホクビジン】とのコンビで参加する予定なので、牡馬をあっと言わせるようなレースをしたいです!

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※インタビュー/赤見千尋

 

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