山口 勲 騎手(佐賀)
2010年09月15日
2006年から4年連続で九州リーディングに輝き、今年もダントツの勝利数でリーディングを独走している、佐賀の山口勲騎手。
8月28日に、佐賀競馬第5レースで地方通算2500勝を達成!早速、喜びの声をお聞きしました。
赤見:2500勝達成、おめでとうございます!達成した時はどんなお気持ちでした?
山口:昔は2000勝まで出来ればいいかな〜と思ってたんですよ。
佐賀ではそこまで勝つ騎手が少ないですから。
でも2000勝を挙げた辺りから勝つペースが早くなって。
そこからはあっという間だったというか、意外と早かったですね。
赤見:今年も九州リーディング爆走中ですもんね。
山口:いやいや。今年は荒尾であんまり勝ってないんだけど、地元でかなり勝たせてもらっているので。
ここ何年かはちょうどいいリズムで騎乗出来ているのかなと思います。
赤見:山口騎手の活躍を見て、若手の騎手たちが「勲さん、勝ち過ぎだ」って言ってましたよ。
山口:自分も2位の時は、(1位の鮫島克也騎手のことを)そう言ってました(笑)。
万年2位って言われてましたからね。
だから初めてリーディングを獲った時は、すごく嬉しかったです。
赤見:2006年ですね。鮫島騎手に30勝差をつけての1位獲得でした。
山口:あの時は...途中で落馬して、肋骨3本折れてしまったんですよ。
でもリーディングが懸かっていたので、痛くても我慢して乗りました。辛かった分、1位獲れた時は嬉しかったですね。
赤見:肋骨3本も折れてて騎乗出来るんですか?!
山口:今の立場だったら、調教師や周りのみんなも無理するなって言ってくれるけど、あの頃は若かったし、とにかくリーディングを獲れるチャンスでしたから。
体というよりも、気持ちで乗ってました。
自分は基本的に、怪我してもあまり休まないんですけどね。
1回だけ、腕や鎖骨など3箇所骨折して入院した時だけは、1ヶ月休みました。
休んだのはその時だけですけど、入院が1番辛いです。健康が1番ですね。
赤見:23年騎乗していて、ほとんど休んでいないところもすごいですね。
山口:う〜ん...23年か。なんかもうそんなに乗ってるのか...っていう感じですね(笑)。
赤見:そもそも、騎手を目指したきっかけは何だったんですか?
山口:自分は体が小さかったから、中学の時に両親に勧められたんですよ。
最初は競艇の選手になったらって言われて、入学のパンフレットを取り寄せたら、[高校卒業程度の学力が必要]って書いてあったので、こりゃ駄目だなと(笑)。
中学の担任の先生が、北村欣也調教師のお姉さんと同級生だったので、その繋がりで佐賀競馬に入りました。
佐賀出身ですけど、鳥栖市に競馬場があることも知らなかったし、中央と地方があることを知ったのは、騎手学校に入ってからでした。
赤見:学校は辛くなかったですか?
山口:減量がキツイ方じゃなかったので、あまり辛くなかったですね。
同期とも仲がよかったですし。今でもよく連絡取るんですよ。現役で乗ってるのは、名古屋・安部幸夫騎手、福山・片桐正雪騎手、佐賀・真島正徳騎手です。
やっぱり同期は気になりますし、いい刺激になります。
赤見:佐賀・荒尾と騎乗していて、ほとんどお休みはないんじゃないですか?
山口:そうですね。前はゴルフもしてたけど、今は全然。
たまに休みの日があると、前の晩に飲みに行くのが楽しみです。後輩たちと一緒にわいわいやるのが楽しくて。
赤見:飲んだら郷ひろみさんの歌を熱唱するとお聞きしたんですが。
山口:歌いませんよ!いや、歌うかな(笑)。
お酒はけっこう好きですね。
あんまり休みがない分、たまの休みは楽しく過ごしてます。
赤見:それでは、今後の抱負を聞かせて下さい。
山口:今のペースなら、3000勝も目標に出来るかなと思ってます。まだまだ頑張れますから。
それに、リーディングを獲る前は、「1度でいいから獲りたい」と思ってたけど、実際1位になったらもう負けられません。
地元でも1つ1つ大切に乗って行きます。
それと...中央で勝ったことがないので、1勝してみたいですね。
来月はスーパージョッキーズトライアルがあるので、ワールドスーパージョッキーズシリーズの権利が獲れるように、頑張ります!
佐賀は今騎手が少ないんですけど、みんな一生懸命頑張っています。
場内にファンの方がたくさんいると、さらに盛り上がるので、ぜひ佐賀競馬場に遊びに来て下さい!!
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※インタビュー / 赤見千尋