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吉原 寛人 騎手(金沢)

2010年10月26日

若干22歳で金沢リーディングに輝き、以降5年連続ぶっちぎりのトップを走り続けている吉原寛人騎手。

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今年ももちろんトップ独走中で、6年連続のリーディングはほぼ確定。 これまでの騎手生活、この先の目標、そしていよいよ迫った『JBC』出場について、お話を伺いました!

   

赤見:まずは、11月3日船橋で行われる『JBC』について。今年は金沢の代表馬【ジャングルスマイル】と参戦しますね。

 

吉原:『JBC』には何度か参加させてもらったし、現地に観戦に行ったこともあるので雰囲気は知っていますが、今年は初めて船橋競馬場で開催されるということで、当日はかなり盛り上がるでしょうね。今から楽しみです。

 

赤見:地方競馬最大の祭典ですからね。
こういうレースに挑めるというのは、ジョッキーとしてとても大きいのでは?

 

吉原:そうですね。特に今年は強い馬で参加出来るというのが嬉しいです。 前走の『白山大賞典』でも、よく頑張ってくれましたから。

 

赤見:逃げて早めにスパートするというのは、今までの形になかったように思うんですが?

 

吉原:今回は内枠でしたから。それがもう痛恨でした。  ただ、枠順も含めて競馬。いろいろな条件の中で、思った通りのいい動きをしてくれました。改めて強さを感じましたね。

 

赤見:【ジャングルスマイル】は昨年の秋に金沢に移籍しましたが、初めの頃の印象はいかがでした?

 

吉原:調教では難しい面があると聞いていましたが、僕が初めて跨ったのは返し馬で、少しふわふわするところがあったけど、レースに行ってハミ取り出したらビューッと上がって行って。

5,6連勝した頃には、これはOPまで行くなと思いました。 これまでたくさんの馬に乗せてもらいましたが、金沢の中では今までにない手応えがありましたね。

 

赤見:いよいよ『JBCクラシック』出場です!どんなレースをしたいですか?

 

吉原:交流競走を荒らしている、地方所属馬たちには負けたくないですね。【マルヨフェニックス】とか強い馬なんで、意識してます。

長距離輸送もあるし、初めてのコースですし、いきなり相手も強くなりますが...僕の馬も強いので、とにかく気分よく走れれば、いいレースが出来るんじゃないかなと思ってます。

 

赤見:吉原騎手といえば、今では金沢を代表するジョッキーですが、そもそも騎手を目指すきっかけは何だったんですか?

  

吉原:昔から身体が小さかったことと、サラリーマンにはなりたくなかったので手に職を付けたいと思っていたんです。

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中学の時は身長が伸びると思ってバレー部に入ったんですけど、1年くらいしても全然身長が伸びなくて...よく考えたら、バレー部に入ってた人は最初から身長が高かったんですよ(笑)。それに気づいて、退部してからは騎手学校受験のために身体を鍛えてました。

 

赤見:どんなことしてたんですか?

 

吉原:僕は滋賀県出身なんですけど、地元に猪子山というのがあって、毎日走って登ってました。

それで、頂上にある神社に行って、「合格出来ますように」って拝んでましたね。

 

赤見:乗馬はしなかった?

 

吉原:そうなんですよ。馬に乗ったことなかったんで、学校に入ってからはけっこう大変でした。

本当に憧れだけで入っちゃったから何にも知らなくて、慣れるまでは苦労しましたね。

 

赤見:なぜ金沢所属になったんですか?

 

吉原:僕は学校に入ってから所属を決めたんですけど、なるべく地元に近い方がいいし、騎手の人数とか、いろんなことを考えて金沢に希望を出しました。

入った厩舎も恵まれていたし、最初からいい方向に行きましたね。 特に、デビューした年に中央で勝ったんですけど、それが金沢所属の馬での、中央初勝利だったんです。 あのレースが、かなりのPRになりましたね。

 

赤見:デビューした年からリーディング3位!すごい新人が出て来たって盛り上がりましたよ。

 

吉原:いやいや。僕は本当に恵まれていたんです。 自分としてはやることはやっていたけど、全然技術が追いつかなくて...。もっと上手くなりたい!って、かなり悩んだ時期もありました。今でももっと上手くなりたいですけどね。

 

赤見:今では完全に金沢を背負って立つ存在ですよね。

 

吉原:そういう自覚はあります。 金沢はまだ鎖国というか、外に名前を売るのがなかなか難しい環境ですが、どんどん挑戦したいと思ってます。

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今年はまだ制裁がないので、2度目のベストフェアプレイ賞を狙ってますし、オフシーズンには南関東で乗ることも決まりました。 僕にとって、これからの騎手人生を左右する遠征になると考えてます。

   

赤見:それでは改めて、全国のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

 

吉原:【ジャングルスマイル】という素晴らしい馬に出会って、金田一昌先生と僕とで、応援したくなるような人馬になりたいと思ってます! 金沢を背負って立つような人馬になれたら、と気合入ってるんですが...【ジャングルスマイル】はそれを知ってか知らずか、かなりのほほんとしてて可愛いです(笑)。 まずは船橋の『JBCクラシック』、応援よろしくお願いします!!

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※インタビュー / 赤見千尋
 

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