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鈴木 麻優 候補生インタビュー☆

2012年10月31日

今年の天皇賞・秋は天覧競馬ということもあり、さまざまな催しが行われました。

その中の1つが、相馬野馬追とチャグチャグ馬コ。
天皇賞の本馬場入場後に馬場を行進し、大きな注目を集めました!
そしてその先導役を務めたのが...地方競馬教養センター騎手課程の、鈴木麻優候補生。

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レース直前の高揚感が高まる中、たくさんのファンを前に笑顔で手を振る姿は、本当に堂々としていてかっこよかったです!

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見事に大役を務め終えた麻優ちゃんに、お話をお聞きしました。

赤見:大役お疲れ様でした!すごくいい笑顔でしたよ。

麻優「ホントですか?実際はもうガチガチでした。ものすごくたくさんのファンの方がいたし、歓声が上がると馬が緊張して固くなるので、ついつい真顔になってしまいました(笑)。

3分くらい前までは全然緊張してなくて、チャグチャグ馬コと遊んだり写真撮ったりしてたんですよ。
でも衣装着て馬に跨ったら一気に緊張して。
天皇皇后両陛下もいらっしゃって本当に緊張しましたけど、被災地のことを忘れないで欲しいというアピールが出来たんじゃないかって思います」

赤見:初めてこのお話を聞いた時は、どんな気持ちでした?

麻優「最初は何の事だかよくわからなかったんです。先生からじっくり教えてもらって、重要な役目なんだな、被災地の想いを背負って頑張んなきゃなと思いました」

赤見:麻優ちゃんは宮城県気仙沼出身ということで、震災の時は本当に大変な想いをしたそうですね。

麻優「ちょうど次の日が中学の卒業式で、早めに学校から帰って来ていたんです。家の前がすぐ海で、家は全壊してしまいました。

津波が来た時は、ひいお祖母ちゃんが家の中にいるのに気づいて助けに行って、みんなで山に逃げたんです。家は全壊してしまったけど、家族はみんな無事でした。

地方競馬教養センターの受験に落ちていたし、もうジョッキーになりたいとかあまり考えられなくて、夢がなくなりかけていました。
でもお母さんが乗馬クラブに連れてってくれたりして、もう1度夢を取り戻すことが出来たんです」

赤見:そして2回目の受験で見事合格したんですね!

麻優「はい!実は私、運動が苦手だったんです。かけっことかもビリだったり...。
体力がなくて1回目は落ちてしまったんですけど、そこからトレーニングを積みました」

赤見:センターでの生活は辛くないですか?

麻優「訓練がとにかく辛いです。馬をコントロールするのは本当に難しいですね。
それに3週間前に坐骨を骨折してしまって、しばらく馬に乗れなくて天皇賞の前日に久しぶりに跨ったんです。
やっぱり、馬の上はすごく気持ちいいです!
今週もう一度検査したら、第二回技能審査が待っているので頑張ります!」

赤見:それに合格したらいよいよ競走訓練ですね。

麻優「同期はもうみんな競走訓練に入っているので、私も早くやりたいです。
同期の中では女子1人ですけど、みんな仲良くて、訓練や授業以外では笑ってばかりいるんです」

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赤見:同期のみんなと共に1年半後のデビューを目指すわけですが、具体的にはどんなジョッキーになりたいですか?

麻優「私は父が競馬好きで、一緒に競馬を見ている時にドリームジャーニーと池添騎手のレースに感動したんです。
その時は大阪杯だったんですけど、その後に有馬記念を勝って池添騎手が泣いていて...。
本当にものすごく感動しました。
私も人を感動させることが出来るジョッキーになりたいって思ったんです。

だから、見ている人を元気に出来るような人になりたいですね。
東北にいっぱい人を呼べるように、池添騎手みたいな熱い気持ちを持ったジョッキーになりたいんです」

赤見:では、競馬ファンのみなさんにメッセージお願いします。

麻優「もしよかったら、私がプロになったら水沢競馬場に見に来てください!一生懸命頑張ります!!」

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※インタビュー / 赤見千尋

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