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村上 忍 騎手(岩手)

2014年10月02日

今年、スーパージョッキーズトライアル(SJT)の第1ステージが行われるのは盛岡競馬場(10月6日)。地元代表として出場するのは、岩手リーディングの村上忍騎手です。そして今年、盛岡競馬場は12年ぶりにJBCの舞台にもなります。SJTへの意気込みや、岩手の騎手会長として臨むJBCへの期待などをうかがいました。

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シーズン開幕日、騎手宣誓を行う村上忍騎手

SJT出場決定、おめでとうございます。今年は盛岡ステージからのスタート、地元の期待がかかりますね。

地元ファンの目の前で次のステージに行けなかった......というのだけは避けたいね(笑)

それはなんとか避けて下さい(笑)。名古屋に行く切符、もう買ってしまったんで。とはいえやはり"地元の利"のようなものは、あるんじゃないですか?

コースに乗った経験とかはね、岩手でも何度も乗った事があるような騎手ばかりですからあまりアドバンテージはないでしょうね。でも馬のクセだとかこの馬はこんな走りをする......みたいな点では知っている馬ばかりですから、そういう部分で地元の自分の有利さがあるとは思っています。

地元のファンの後押しがあるのも、心強いですよね。

そうですね。自分としては応援して貰えるような騎乗を見せないといけないでしょうね。

ズバリ聞きます。SJTに出場する他の騎手でライバルは?

それは、誰がライバルとかはないですよ。皆さん全国でトップを張っている騎手だし、当然ここにもね、てっぺんを獲ってやろうと思ってやってくるわけだから。自分は負けないように、ひとつでも上の着順が獲れるように頑張るだけです。

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昨年はワイルドカードに回って本戦出場ならず。今年は力が入る

応援する方としては、そうはいっても盛岡ステージでTOP3に入るくらいには......と思っています。

そうなればいいですね。ひとつくらい勝って上位の成績で通過できればいいけれど、そうでなくても次のステージに希望が繋がるくらいのところには付けていきたい。

やっぱり一度は出てみたいですよね、ワールドスーパージョッキーズシリーズは。

そうだね。最近は若い騎手が伸びてきて、自分達の世代もずいぶん下から突っつかれているからね。今のうちに出ておきたいよね(笑)。そういう意味で地元スタートの今年はチャンス。弾みをつける材料にしたいですね。

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ではJBCの話題へ。12年ぶりの盛岡JBC。そこで戦う騎手としてどんな気持ちで迎えますか?

そうですね。やはり岩手県でJBCをやっていただく事で全国に岩手競馬を知って貰いたい。岩手競馬の良さを全国の皆さんに感じていただいて、盛岡を、岩手を盛り上げる。そんな風に繋がっていけば。JBCを通して岩手競馬の良さが伝わっていくならばそれ以上嬉しい事はないですね。

そのためには地元の馬が出て、地元の騎手も活躍して......。

地元の馬が強いレースをお見せするのが一番なんだろうけど、まず地元の騎手が頑張ってJBCに参加して関われるようにならないと盛り上がり方も違ってくるでしょうしね。何人か出る事ができるようにね。

そんな馬に村上騎手が乗って、見せ場を作ってくれる......と。

それは自分だけじゃなくてね。何人かで参加して、一緒にレースを盛り上げる事ができればいいですよね。

村上騎手は12年前のJBCにも騎乗しました(JBCクラシック・トニージェントで6着)。あの時のことは覚えていますか? どんなふうに戦ってやろう、とか思っていましたか?

ええ。JRAの馬が強かったから勝ち負けまでは正直......でしたが、JRAの馬を1頭でも負かしたい、そして入着したいって思って乗りましたね。

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今年はどんな馬が岩手からJBCに出る事ができるか分かりませんが、もし村上騎手がまた乗るとしたら、同じ気持ちで挑む?

そうですね。ひとつでも上の着順を狙って戦いたいですね。

JBCの3レース、その全てで村上騎手の騎乗する姿を見る事ができればいいですね。

やっぱりJBCは"お祭り"ですからね。見ているだけじゃなくてレースに乗って、それで一緒に盛り上げたいです。

では最後に、騎手会長として全国のファンを迎える立場としてひと言。

盛岡競馬場はコースもスタンドも全国的に見て設備が整った良い競馬場だと思っています。そんな競馬場で行われるJBC。ネットで応援していただくのもいいのですが、できれば競馬場に来て、生のレースを見て、楽しんで、一緒に声援を送っていただければ嬉しいですね。

ありがとうございました。

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※インタビュー・写真 / 横川典視

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