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藤本 匠騎手(ばんえい)

2019年09月19日

8月11日に行われたばんえい競馬の夏の大一番『ばんえいグランプリ』は、コウシュハウンカイ(牡9)が初制覇。騎乗した4000勝ジョッキー、藤本匠騎手に話を伺いました。

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先行して2障害を最初にゆっくりと越え、逃げ切りの勝利でした。

やっとだったけどね。勝った時はほっとしました。最近は年齢からか、1障害を降りてからの「ギュン!」と進む力が弱くなった。でもうまく1障害を越えて、他の馬は2回止めるところを1回にして、若いメジロゴーリキ(2着)と一緒に前へ付けた。ひと腰で2障害を上げないと降りて歩けなくなるから、障害はなんとか止めないようにした。自分のパターンに持ち込めた。

最後の直線は、「頑張れ!頑張れ!」と声をかけていましたね。

祈りながら歩いていた。2年前の力ならゴール前にタイムを縮めて楽勝だったと思う。年齢とともに我慢が少なくなっている。それでも、いつも真面目で同じレースをする。ずるいところがなく、競走馬の鑑のような馬だよ。

母馬のタカラドーベルも騎乗はしたことはないが、真面目な馬だった。

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レース前日に雨が降って、1.8%の馬場水分でした。数日前から涼しくなりましたが、今年の帯広は暑く、体調をキープできない馬も多くいました。

暑かったな。松井浩文調教師が、あまり馬に負荷をかけずに調教してきたから。もともと夏は弱いイメージがある馬だが、調子よく迎えられた。とても調教が難しい馬なんだ。

昨年10月の北見記念以来の重賞勝利となります。久々でしたね。

どちらかというとパワーよりスピード勝負の馬だが、昨シーズンの冬はあまり雪が降らなかった。あれが堪えたのかな。だからばんえい記念もパワー勝負だとつらい。スピードレースになれば。

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今年のばんえいグランプリは、"生産者の祭典"として行われました。生産者の六車實子さんの牧場は今は閉場されていますが、思い出はありますか。

当歳の時にコウシュハウンカイは牧場で見ているんだ。絵に描いたような体形で、見た瞬間「すごいいい馬だな」と思った。オレノココロも一緒にいたんだけどね。

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前哨戦となる9月8日のマロニエ賞も勝ち、3連勝です。次の重賞岩見沢記念を勝てば四市重賞制覇となります。次走に向けて、オッズパーク会員の方に一言お願いします。

マロニエ賞は障害も楽に上がっていき、レース後も息づかいが良かった。調子はいいね。皆さんの期待に応えられるレースをしたいと思います。

コウシュハウンカイについては、これからも無事に走って将来的に種馬になってくれれば。俺ももう少し乗ろうと思っているよ。

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※インタビュー・写真 / 小久保友香

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