大畑 雅章 騎手(名古屋)
2021年10月04日
8月31日に地方競馬通算2000勝を達成した愛知の大畑雅章騎手。2001年のデビューから20年、ここまでのことを振り返っていただきました。
地方競馬通算2000勝達成、おめでとうございます!
ありがとうございます。デビューした頃はまさか2000勝も出来ると思っていなかったので、すごく嬉しいですね。周りの方々や頑張ってくれた馬たちに感謝しています。
デビューからちょうど20年の節目に達成となりました。
20年......、長かったですね。デビューした頃は全然乗り馬がいなかったですし、目立たない存在でした。そこから自分なりに努力しましたし、錦見勇夫厩舎に移籍したのが分岐点だったと思います。本当にたくさんのいい馬たちに乗せていただきました。
2000勝達成はガッツポーズでゴール
その中でも、印象深い馬を挙げるとしたらどの馬ですか?
やっぱりピッチシフターとカツゲキキトキトは特別です。2頭ともかなり我が強いんですけど(笑)、全国の舞台で戦うことが出来て、ダートグレードでも上位争いをしてくれて、とてもいい経験をさせていただきました。
思い出のレースはどのレースですか?
たくさんありすぎて、どのレースとは言えないですね。まずピッチシフターでいろいろな経験をさせてもらって、その後にカツゲキキトキトに出会って、ピッチシフターでの経験がすごく活きたと思います。どんな舞台でも平常心で、緊張することもなかったですから。カツゲキキトキトで勝った東海ダービーは、初めてダービーを獲らせてもらって思い出深いですけど、とにかく馬の力で勝たせてもらった感じです。ダートグレードでもいい勝負をしてくれて、周りもすごい人馬が揃っている中でレースが出来たというのは面白かったです。
カツゲキキトキトで東海ダービーを制覇(2016年6月7日)
デビューから20年、今も馬乗りは楽しいですか?
楽しいですね!毎朝2時から攻め馬が始まるので1時半くらいに起きて、8時くらいまで乗りっぱなしです。だいたい20頭ちょっとくらいの攻め馬を毎日、それを20年やって来ました。確実な答えがないし、今でも馬乗りは楽しいです。
やめたいと思ったことは?
ないですね。全く乗れなかったデビューの頃も、怪我をした時も、やめたいと思ったことはないです。
では今後の目標を教えて下さい。
数字としては3000勝まで頑張りたいです。実は僕の兄の息子が今年の4月から地方競馬教養センターに入ったんですよ。兄は競馬とはまったく関係ない仕事をしているんですけど、甥っ子が僕を見て名古屋で一緒にやりたいって言うんでね、その子が一人前になるまでは付き合いたいと思っています。
では、オッズパーク会員の皆さんにメッセージをお願いします。
いつも名古屋競馬を応援していただき、ありがとうございます。今の競馬場は来年の3月までで、着々と移転する準備が進んでいます。弥富のコースは毎日調教で乗っていますけど、すごく乗りやすくて、名古屋より直線が50mも長いですから、レースの質も変わってくると思います。今の競馬場がなくなるのは淋しいですけど、最終日までしっかり頑張って、新しい競馬場でも楽しんでいただけるよう頑張ります。
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※インタビュー / 赤見千尋(写真:愛知県競馬組合)