大畑 慧悟 騎手(名古屋)
2024年02月29日
昨年4月にデビューした大畑慧悟騎手。年末にはヤングジョッキーズシリーズ・ファイナルラウンドへ出場し、1月4日の名古屋記念では初重賞制覇を果たしました。
まずは名古屋記念での初重賞制覇、おめでとうございます。急遽の乗り替わりでブンブンマルに騎乗しましたが、とても積極的な騎乗が印象的でした。
ありがとうございます。勝つことができてとても嬉しいです。加藤聡一騎手からの急遽の乗り替わりというところが複雑ではありますが......。聡一さんが乗っているレースを見て、先行した方がいいかなと思っていたのですが、当日の新聞には、塚田(隆男)厩舎のセイルオンセイラーが意地でも行くと書いてあったので、ペースが流れるかもしれないなと思いました。川西(毅)先生と相談したら、想定よりも1列下げてもいいよということだったので、そういうイメージで乗ったらハマった感じです。
加藤聡一騎手からの騎乗変更で指名されたときはいかがでしたか?
力のある馬ですし、「僕でいいのかな」と思いました。チャンスをくださった川西先生はじめ関係者の方々に感謝しています。実は以前にも川西先生には重賞で乗り替わりのチャンスをいただいていたのですが、その時は7着だったので、今回勝つことができて嬉しかったです。
1月4日、名古屋記念をブンブンマルで勝利
昨年のトリトン争覇(6月15日/コウイチに騎乗)ですね。デビューから約2カ月の時期に、初めての重賞騎乗で1番人気でした。
あの時は本当に緊張しました。急遽の乗り替わりで乗せていただいたのですが、初めての重賞騎乗で1番人気で......。これまでで一番緊張したと思います。思うような結果が出せずとても悔しかったのですが、あの時の緊張感があったからこそ、今回は平常心で乗ることができました。心の中では「焦るな、焦るな」と言い聞かせていました。
そして、1年目にしてヤングジョッキーズシリーズではファイナルに進出しました。
地元以外の競馬場で騎乗できるのはすごく刺激になります。その中でファイナルに行けたことは嬉しかったですね。結果は13位ということで納得はしていませんが、初めての中山競馬場はコースが広くて、お客さんもたくさんいて気持ち良かったです。今年中に通算100勝したいので、そうなるとヤングジョッキーズシリーズに出場するのは今回が最後かなと思うと、またファイナルに出たいです。
YJSトライアルラウンドでは金沢第1戦で勝利
昨年4月のデビューからまだ1年経っていませんが、重賞制覇をして、JRAでの騎乗も果たし、通算勝利数は57勝(2024年2月19日現在)。ここまでの成績はいかがでしょうか。
たくさん乗せていただいているお陰で、成績的には想像以上に勝っているかなとは思いますが、自分のミスで勝ちを逃したレースがありますから、もっともっと勉強して無駄のないレースをしたいです。
騎乗数も多いですし、毎朝の攻め馬はかなりの頭数に乗っているんじゃないですか?
乗っていますね。1日28頭くらい、朝は1時から乗っています。
今の楽しみは何ですか?
馬に乗ることが楽しいですし、あと息抜きという意味では地元が近いので、休みの日に地元に帰って友達と遊ぶことです。今高校3年生の年齢なんですけど、仕事の話とかはしないでワイワイするのが楽しいです。
名古屋は塚本征吾騎手や細川智史騎手も目立っていて、若手騎手が元気いいですね。
そうですね。自分は一番下ですけど、みなさん仲良くしてくれて、けっこうワイワイやっています。野球チームもあるので、冬はあまり練習していないですけど、また暖かくなったら試合とかもやりたいですね。
デビューの頃から変わったなと感じる部分はありますか?
特に自分ではわからないですね。気持ちの面でも特には。成長できていたらいいですけど。
では今後の目標はいかがでしょうか。
僕は小さい頃から叔父さん(大畑雅章騎手)を見て騎手になりたいと思ったのですが、今は一緒にレースに乗ることができる立場になれたので、いつか抜きたいです。昨年は叔父さんが122勝で僕が46勝なので全然かなわなかったですけど、早く成長して近づきたいです。
では、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
いつも名古屋競馬を応援していただき、ありがとうございます。これからも精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 赤見千尋(写真:愛知県競馬組合、NAR)
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