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小林 凌 騎手(岩手)

2025年03月04日

2024年の大晦日、岩手競馬のグランプリである桐花賞を勝ち、重賞初制覇を果たした小林凌騎手(岩手)。オフシーズンの現在は、佐賀で期間限定騎乗しています。初重賞制覇の喜び、そして4年連続となる佐賀での騎乗についてお話を伺いました。

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まずは桐花賞制覇、おめでとうございます!テン乗りだったライアンとのコンビで劇的な勝利でしたね。

ありがとうございます。重賞を勝てたことが嬉しかったですし、しかもそれが桐花賞だったので、自分なんかが勝っていいのかなとびっくりしました。レースの直後はあまり実感が湧かなかったです。

年末の開催は落馬負傷や騎乗停止の騎手が複数いて、騎乗変更が多かったですが、ライアンの騎乗はどのように決まったのですか?

(山本)聡哉さんが騎乗停止ということで、「乗れるか?」と打診があって。僕は人気がないジョッキーなので(苦笑)、全然空いていますと。桐花賞に乗れるチャンスはなかなかないですし、声をかけていただき嬉しかったです。

初騎乗のライアンはどんな印象でしたか?

重賞を勝っている実力馬で、聡哉さんからは乗りやすい馬だと聞いていました。不良馬場がいいということだったのですが、大晦日の水沢は毎年だいたい雪になるんですよね。それが昨年は気温が高くて雨だったので、ビシャビシャの軽い馬場になりました。天候も含めて運が良かったと思います。

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2024年12月31日、桐花賞。ライアンに騎乗し重賞初勝利

レースを振り返っていただきたいのですが、序盤はいい手応えで追走していましたね。

内枠だったので、スタートしていい位置に行ければと考えていて、思い通りの位置取りでした。1周目はペースが落ち着いて手応えも良かったのですが、2周目の向正面では正直あまり手応えがなかったんです。でも追っていたら上がって行ってくれて、直線は前がきれいに開いて。前にいたミニアチュールが4コーナーで最内に行ったので、その外に切り返すことができました。必死に追っていたらゴール前でステッキを落としてしまったのですが、ゴールした時には「もしかしたら勝ったかも」と思いました。周りの方々から「おめでとう」と言っていただきましたし、レース後は今までにないくらいラインが来て嬉しかったです。

2015年にデビューし、10年で掴んだ初タイトルでしたね。

頑張ってくれたライアンや、乗せてくれた関係者の方々、これまで関わってくれた方々にとても感謝しています。実は騎手を辞めようかなと本気で考えていた時期があったんですけど、辞めなくて良かったなと思いました。

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辞めようと思った時期があったのですね。

2020年に落馬して腕をケガしてしまって、半年くらい休んで復帰したんですけど、腕が痛くてなかなか前みたいに乗れなくて。そんな自分が嫌だったし、いろいろ悩んでもう辞めようかなと思いました。

辞めようと思いながらも、頑張り続けられた要因はなんですか?

やっぱり騎手を諦めきれなかったということでしょうか。自分にはこれしかないという気持ちが強いですから。どうせ辞めるなら一度環境を変えて一からやってみようと思って、厩舎を移籍したんです。もともとは水沢の所属だったのですが、盛岡の飯田弘道厩舎でお世話になることになりました。飯田先生や周りの方々に温かく迎えていただいて、腕の方もプレートが取れて痛みがなくなりましたし、少しずつ自分の理想とする乗り方に近づいてきているかなと。飯田先生から、冬場どこかに行ってみたらと言っていただいて、それから佐賀への期間限定騎乗にも挑戦するようになりました。

佐賀の期間限定騎乗は4年目になりますが、岩手とは違いますか?

そうですね。雰囲気も違いますし、競馬も内をかなり開けるスタイルなので。最初は緊張しましたし、なかなかうまくいかなくて(初めての2022年は)結局2勝しかできなかったんです。でも毎年行くようになって、関係者の方々も覚えて下さって、ありがたい環境でやらせていただいています。一番いいのは、冬でも暖かいことですね(笑)。岩手とはそこが全然違います。

騎手になったきっかけを教えてください。

父親が競馬好きで、その影響で僕も競馬が好きになりました。栃木テレビで放送していた中央競馬ワイド中継を見ていたので、赤見さんのレポーター姿も見ていました(笑)。小学校6年くらいからです。

それは嬉しいです。ありがとうございます。栃木出身で岩手所属になった経緯というのは?

もともとの生まれは福岡で、母の実家が佐賀競馬場から30分くらいのところにあって、子供の頃に祖母に連れられて見に行ったりもしていたので、最初は佐賀希望だったんです。でも教官から、岩手の方が僕の性格的にも合うのではないか、というアドバイスをいただき、当時は若手も少なかったので岩手に行くことを決めました。

では佐賀ともご縁が深いのですね。

そうですね。飯田先生にオフシーズンの期間限定騎乗を勧めていただいた時、行くなら佐賀がいいなと思いました。祖母が競馬場に見に来てくれて、喜んでくれたので嬉しかったです。

いよいよ3月9日、冬期休載が明け岩手競馬の開催が始まります。目標を教えてください。

数字的な目標は特にないですが、ケガなく1鞍でも多く乗って、自分なりに頑張りたいです。

では、オッズパークユーザーの方々にメッセージをお願いします。

いつも岩手競馬や佐賀競馬を応援していただき、ありがとうございます。これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします。

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※インタビュー / 赤見千尋(写真:岩手県競馬組合・佐賀県競馬組合)



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